突撃隣の昼ごはん!?
紗香『絋斗君の家ってここから近いの?』
絋斗『大分近いですね。五分位で着きますよ。』
そんなこんなで今自宅前だ。
ここに来るまでに自己紹介はすませてある。
そしてなぜか、柊ちゃんに気に入られた様で右手をかなり強く握られている。
おかしいなぁ、俺、なにもしてないぞ?
したといえば、話しづらそうだったから、『無理しなくて良いよ。好きな時に話してくれれば。』って言って頭撫でただけなんだけどなぁ。
う~ん、女心は秋の空だな。
あっ。“秋の空”っていうのは、“変わりやすい”っていみだぞ!
え?朝と喋り方が違う?
朝は寝ぼけてるから、キツイ言い方になるらしいんだよ。
魅琴が言ってたから多分そうなんじゃないかな。
で、目の前の状態なんだけど。柊ちゃん→右手
蓮華さん→既に家の中。
(いつの間にか居なかった。)
紗香さん→唯ちゃんを宥め中。
そして、問題ありの唯ちゃん。
唯ちゃん→『お腹空いたぁ~!』
わかったかな?
そう、ファミレス行こうって暴れてるんだよ。家の庭で。
仕方ない。
絋斗『唯ちゃん!俺で良かったら、お昼ご飯作るよ!』
唯『ホント!?ホントにホント!?』
そういって、唯ちゃんは家の中へ。
さて、俺も行くかな。
ん?、動けない。何故?
ふと見れば右手ががっちり引っ張られている。
勿論引っ張ってるのは柊ちゃんなワケで。
絋斗『もしかして……柊ちゃんもお腹空いた?』
柊『(コクコク!)』
絋斗『大丈夫だよ!元々皆に作るつもりだったし。』
そうして俺らは家の中に入って行った。
ん?紗香さんがどうして出てこないかって?
紗香さんなら、俺が“お昼ご飯作るよ”って辺りで家の中に入って行ったよ。
さて、食材あったかな?
まぁ、食材は良いとしても。
不安だな!!
俺、実は魅琴以外に料理振る舞った事無いからなぁ。
魅琴は美味しいって言ってたけど、以前、砂糖と塩間違えて入れた時も美味しいって言ってたし。
まぁ、顔真っ青だったけど。
そんなこんなで家の中。
絋斗『ただいまー。』
ガーッ!
?何の音だ?リビングから聞こえるんだけど。
――リビング――
ガチャ。
絋斗『あれ?何してんの?蓮華さん。』
まぁ、何となく分かってはいたが、あの音は蓮華さんが掃除機を使って掃除をしている音だった。
蓮華『何って…掃除だけど分からない?目平気?あっ脳か。』
酷い……………………
唯『そんなことよりご飯ー!』
やべっ。
忘れてた!
絋斗『ごめんごめん今作るよ!』
早くしないと!
蓮華『あんた何言ってんの?
こんなに埃が舞ってる近くで料理するの?
良い脳外科紹介してあげよっか?』
だから酷い……………………
ってか……俺、超嫌われてんじゃね?
ま、そりゃあそうだよな。
人が拳一つで吹き飛ぶ所見せられたり、その音がメキョッ!!だったら、気味悪がるよな。
さっきもいつの間にか居なかったから、きっと俺の顔なんて見たくないんだろうな。
絋斗『柊ちゃん帰って来たら手を洗ってきな?』
柊『(コクリ)』
とことこー。という音が似合う様な足取りで柊ちゃんは洗面所に向かった。
絋斗『じゃ、俺なんかコンビニで買ってくるから。』
――紗香視点――
はじめまして、藍沢紗香です。
絋斗『じゃ、俺なんかコンビニで買ってくるから。』
絋斗『あ、俺が戻って来るまでに柊ちゃんや唯ちゃんが持ちそうになかったら、そこの戸棚に食べ物あるから。』
そう言って絋斗さんは家から出ていきました。
唯『やったー!!
お菓子やインスタント食品がこんなに沢山あるー!!
どれから食べようかな?』
?インスタント食品まであるのに買い物に行ったんですかね?
不思議な人です。
――紗香視点終了――
――柊視点――
――廊下――
藍沢柊、はじめまして。
実は私、喋れないだけで、言いたい事は沢山あるんだ。
洗面所から戻る途中、兄様とすれ違った。
まだ、喋る事は出来ないらしく、声は出ない。
それよりも兄様の雰囲気がかなり暗かった。
落ち込むに近いその暗さは最早、闇となんら変わりなかった。
どうしたのかと思って、服を引っ張ってみたら、“なんでもない。”と言われ、兄様は外に出ていってしまった。
…………何があったの?……
――リビング――
私は、リビングでなにかしらあったと思い、筆談で聞いてみた。
柊『兄様、なにがあったの?』
三人『兄様!?』
柊『突っ込むとこ違う。私は何があってあんなに落ち込んでたのか。って聞きたいの。』
紗香『特に何もなかったよ?』
唯『うん。』
唯はまず口周りにに着いた食べ滓を拭こうね。
柊『そんなことないと思うんだけど。』
紗香姉はポンと手を叩き、
紗香『あぁ~そういえば蓮華のツンツンがいつもより激しかったかな?』
それだ!!!
蓮華姉は物言いがキツイからきっと兄様はそれで傷ついたんだ。
でも、言われただけであんなになるのかな?
とりあえず、
柊『蓮華姉、兄様に謝って!』
――柊視点終了――
――自宅前――
絋斗『(うわぁ超戻りずらい。)』
少し前から絋斗が行ったり来たりしていた。
だが、
パリーン!!!
絋斗『(!?、何か家の中であったのか?誰かがケガしてたら危ない!戻ろう!)』
――自宅内、リビング――
絋斗『みんな大丈ー--ッ!』
そこには、肩で息をしている、蓮華と、頬が赤くなっている、柊。
更には、台所から持ってきたであろう人数分のコップを床に落としてしまった紗香がいた。
絋斗『唯ちゃんっ!何があったの!?』
唯『僕もわからないんだよ!。
急に音がしたから来てみれば、こんなことになってたんだよ!』
確かに、唯の手には菓子の袋がある。
大方、待ちきれなくなって食べてしまったんだろう。
それよりも!!
絋斗『どうしたのみんな!!』
蓮華『どうしたもこうしたもないわよ!!私は絶対に謝らない!』
そう言い残し、蓮華さんはどこかに行ってしまった。
謝るって誰に?何を?
って柊ちゃん柊ちゃんっと。
絋斗『大丈夫!?柊ちゃん!!
柊ちゃんは目に涙を浮かべ、じっと泣くのを耐えていた。
そんな彼女を俺はぎゅっと抱き締めた。
作者が馬鹿だからみんな知らないだろうけど、柊ちゃん、身長150センチくらいなんだよね。
だから小さい子みたいにしちゃったけど、平気だったみたいだ。
今はニコニコしながら俺の胸板に顔をすりすりしている。
えー、なにこの子めっちゃ可愛いんですけど!!!!
あっ、そうだ!ヤバイ、蓮華さんを追わなくちゃ!!!
絋斗『柊ちゃん。もう終了だよ!
俺は蓮華さん捜さなきゃ!
いってきます!!!』
絋斗『どこだ……
蓮華さん!』




