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プロローグ
ピピッピピピピッ!
ガシャッ!
目覚ましは鳴り始めてから十秒もしないうちにその役目を終える。
『良く寝たなぁ~』
そう言ってベッドから出てきたのは、黒髪に右目が黒く、左目が白い少年である。
やぁ、みんな御早う。
俺は鏡 絋斗だ。
俺はこの春から今までお世話になっていた叔母さんの家を出て、一人暮らしをしている。
何故、叔母さんなのかというと、俺の両親は三年前俺が中2の時に事故死している。
それから俺は母さんの妹の橘 魅琴さんにお世話になっていたが、俺の高校生活が落ち着いて来たため、思い出のあった我が家に帰ってきた。