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僕と四姉妹  作者: だい
17/17

ガンサバイブ!(上)


俺は今“ある場所”からスナイパーのスコープを覗いている。


スコープ内には大地、蓮華、唯がいる。


それぞれ手には

大地がサブマシンガン

蓮華が俺と一緒のスナイパー

唯はリボルバーのマグナムだ。


俺は手に持っている無線機で大地に指示を出す。


紘斗『大地!

二人をこっちに連れてきてくれ!』


大地『了解!』



――――さて、三人が来るまでにこうなった理由を説明しようか。



―回想―



――――――――――――

――――――――

――――

朝、俺たちは体育館で校長の話を聞いていた。


校長は昨日、体育祭は2日あると言っていた。


今はその2日目の説明を受けるところだ。


司会『それでは校長先生、お願いします。』




…………校長がアロハシャツで現れた…………。


校長『それでは今より、体育祭2日目―――“ガンサバイブ”の説明を開始する。』



ガンサバイブ?

何か面倒そうな気配がする……………………。


校長『ガンサバイブとは――』




ガンサバイブルール説明。


全校生徒に最初は一人一挺銃が種類がランダムで配られる。


銃は当然モデルガンで、電気式ゴム弾なるものを発射する。

このゴム弾は対象の人間に当たると大体最弱のスタンガン位の電気が流れる。


電気が流れると同時に本部にあるサーバーに“死亡判定”が送られる。


“死亡判定”が出たら、速やかにかつ大人しく体育館に集合する。


“死亡判定”はどうやってるのか実際に死亡する部位でないと出ない。


死亡判定につき倒した者に、応じてポイントが贈呈される。

1年10ポイント

2年30ポイント

3年50ポイント

と、いった具合だ。

つまり、3年生が狙われやすいワケだ。


このポイントは銃のカスタムアイテムや、銃本体、マガジン等と交換できる。


相場は例えれば、

サイレンサー:30ポイント

スコープ:50ポイント

(↑無い場合↑)

ハンドガン:60ポイント

ショットガン:100ポイントマシンガン:100ポイント

スナイパー:100ポイント


マガジンは自分が使ってる銃の1割だ。

つまり、ハンドガンなら6ポイントで、1つ。

マシンガンやスナイパーなら、10ポイントで1つということだ。


アイテム等はレベルがあり、レベルが高ければ高いほど高性能だが、必要ポイントも加算される。(1Lv.~5Lv.)


初期武器についてるのは全てが1Lv.だ。


また、トラップ等を設置してはならない。

更に、個人だけでなく、チームで戦うのもアリとする。


チームとして戦う場合、リーダーに全てのポイントが集まり、リーダーが倒されれば全員敗北となる。


チームが勝ち残り1位になった場合、優勝商品はリーダーの物となる。




優勝商品=金一封+使用していた銃+電気式ゴム弾(大量)。



――――――――――以上。





校長『わかったかね?

では各々今から配られる紙に書いてある場所に移動して、今から一時間後に開始する。

また、開始10分は攻撃を禁止する。』



ちなみに、俺には《職員室》とかいてあった。





――――職員室前――――


俺は職員室前で見知った顔を見つけた。


紘斗『大地、お前もココだったか。』


大地『紘斗もか!ココは俺ら二人しかいないぞ!

あと、当然俺はお前とチーム組むからな!』


二人だけなのか…………。

みんなが心配だな…………。



紘斗『みんなが心配だな。

探しに行くか?』


大地『その前に放送室行くぞ。』


俺たちは声を小さくし、作戦会議(?)を始めた。


紘斗『大地、放送部の資材パクる気か?』


放送室には放送部が手に入れたトランシーバーが置いてあるため、もしあればこの後が楽だ。

大地『あぁ。

ルールには部活の機材を使ってはいけないなんてルールはないだろう?』


紘斗『まぁな。

大地の武器は何だ?』


大地『サブマシンガンだ。

紘斗は?』


サブマシンガンか、前衛確定だな。


紘斗『俺はスナイパーだ。』


大地『最初は不利な武器だな。』


紘斗『あぁ。』


何故、スナイパーが序盤戦で、不利なのかというと、スナイパーは狙撃ポイントを見つけてからが真価を発揮するからだ。


混戦が予想される序盤戦は全く役に立たない代物だ。





ぴんぽんぱんぽーん♪


『只今よりガンサバイブを開始致します。

全校生徒の皆さんはその場から移動して下さい。

10分間後に開戦です。』



紘斗『行くぞ大地!

めざすは放送室だ……!』


大地『了解!』



俺たちを倒そうとしているのか、何人かが後を着けてきたので校舎の二階から大地を抱えて飛び降りて撒いておいた。



~~~~10分後~~~~


目の前には放送室がある。


だが、放送部の部員何名かが先に着いてしまい、部屋の中で何かしているようだ。


紘斗『大地、一人で殲滅出来るか?』


大地『まぁ、大丈夫だろ。』



ぴんぽんぱんぽーん♪


『10分経ちました。

各々、それぞれの場所で開戦して下さい。』



紘斗『大地。』


大地『わかってるよ。』


そう言って大地は扉に近づき――――――――



バカァァァァァン!!


なんと扉を蹴破った。


大地『くたばれぇ!』


タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ!!


そのままマシンガン連射。


ちなみにマシンガンのマガジンは30発入り。


『て、敵し―ぐぇっ』


『ぎゃあああああ』


等々、全部で6人撃破した。


ちなみに全員3年。


ご愁傷様。


更に気絶した奴から武装やアイテムを奪っておいた。


ルール的にはアリだからな。


外道?

そんなの知らん。


コイツはサブマシンガンか。


紘斗『大地喰らえ!』


予備マガジンとサブマシンガンを投げる。


大地『うわっ!危ねぇな!』


大地は投げた物をしっかりとキャッチした。



紘斗『トランシーバーも手に入れたし、みんなを捜すぞ!』


大地『おう!』



いい忘れたが、ガンサバイブにケータイや荷物を持ち込むのは禁止だ。


だから、トランシーバーというワケだ。


連絡手段は必要だからな。



放送室から出ると外は校舎内にもかかわらず物凄い状態になっていた。


紘斗『大地、俺は屋上から狙撃。

大地はグラウンドからみんなを捜してくれ。』



大地『わかった。

しかし大丈夫か?屋上には暗号式の鍵があったと思うぜ?』


紘斗『大丈夫だ。暗号は既に解いてあるからな。』


実は、その暗号はタチバナグループの商品で、ハッキングしてパスワードを手に入れたなんて絶対に言えない…………。


大地『やるな!流石紘斗だ!

俺がやっても良かったんだけどな!』



………絶対に言えない………。


紘斗『じゃあ行くか。

大地、死ぬなよ?』


大地『お前こそ………な!』



紘斗『ミッション……………………スタート!』


何気に言ってみたかった。


――――――――――――

――――――――

――――



俺は大地と別れて屋上への階段を昇る。


その際、さっき奪ったハンドガンで敵を倒しポイントを稼ぐことも忘れない。

ちなみにポイントは一階にある購買でも使えるため、俺はそこに寄ることにした。


すまん、大地。

――――購買――――


ポイントや武器と交換した後、ここでも見知った顔を見つけた。


あそこに居るのは!


紘斗『真湖!、奏!』


二人は俺を見たとたん溢れんばかりの笑顔でこちらを見た。


真湖『あっ紘斗!』


奏『待ち合わせてた方がいらっしゃいましたので……………………失礼します。』


二人はかなりの速さで俺の側に来た。


二人の周りには身だしなみの悪い、まさに「不良してます。」って感じの生徒が三人いた。


「なぁ、俺らと遊ぼうぜ」的な感じだろうか?


確実に困ってるし俺も捜してたってのもあるから話を合わせる事にした。


紘斗『わりぃな。待っただろ?』


奏『いえ。そんなに待ってませんよ?』



不良A『なんだよ~つれないな~』


不良B『そうだよ~そんな男ほっといて俺らと遊ぼうぜ?』


紘斗『プッ!』


俺はあまりにも予想どおり過ぎたので少し笑ってしまった。


だが、次の瞬間笑っていられなくなった。


真湖『はぁ?

貴方たちと遊ぶですって?』


奏『無理なお話しですね。

私たちは彼と一緒に行きますから。

せめて、その身だしなみをどうにかしていただけませんか?』

奏ヒデェな。


まぁ、確かに金や銀の装飾品、制服のボタンを全て外し、髪は金や銀、白だ。さらに、ピアスまでつけている。さらにさらに、度を越した腰パン(?)という格好だ。


俺たちは基本的に外見で判断しないが、コイツらは酷すぎる。

恐らくだが、コイツらは杏禍が生徒の手にはおえないと判断した奴らだろう。


不良C『んだと?こっちが下手に出てれば調子に乗りやがって!』


不良が奏に殴りかかる。


が、その瞬間俺がハンドガンを不良Cの眉間に銃口を当てる。


紘斗『ストップだ。

真湖に奏!お前らも言い過ぎだ。』



不良C『なんだてめぇ!』


紘斗『俺?鏡紘斗。』


不良A『あぁ?ざけんなや!』




ふりょうA・B・Cがあらわれた!








ふりょうAの攻撃!


しかしひろとには当たらない!

ふりょうBの攻撃!


しかしひろとには当たらない!

ふりょうCの攻撃!


しかしひろとには当たらない!┏━━━━┓

┃ひろと ┃

┃戦う ←┃

┃特技  ┃

┃アイテム┃

┃逃げる ┃

┗━━━━┛


ひろとの会心の一撃!



ふりょうA・B・Cに9999のダメージ!


ふりょうA・B・Cは購買の外まで吹き飛んだ!



┏━━━━┓

┃ひろと ┃

┃戦う  ┃

┃特技 ←┃

┃アイテム┃

┃逃げる ┃

┗━━━━┛


ひろとはハンドガンを連射した!


ひろとはふりょうA・B・Cをたおした!


経験値35(?)

アイテムのハンドガン、マシンガン×2+マガジン+ポイントを手に入れた!





―真湖サイドー


ダンダンダン!!


紘斗が購買の外にいる不良に銃を撃つ。


まったく…………銃まで完璧に扱えるなんて…………欠点は無いのかしら?


………なんか無さそう………。


紘斗『真湖!奏!一緒に行くか?』



私&奏『当たり前(よ!、です!)』



――――私は欠点をいつか聞こうと思いながら紘斗を追い掛けた。――――










―途中で紘斗がガチホモに襲われたが、私と奏で蜂の巣にしてやった。



紘斗はガチホモには渡さないわ!


ー真湖サイド――END―




―紘斗サイド―


紘斗『さっ、屋上についたぞ!てきとーな所に座っとけよ!』


奏『はい。』


真湖『あんまり恐い方は嫌よ?私、あまり高い所は得意じゃないの。』


真湖はそう言いつつも二人はそれぞれフェンスに腰かける。


奏『それにしても紘斗君良く知ってましたね?

ココはかなりの桁の暗証番号があったと思っていましたが……。』


ハッキングしたからな……………自分が勤めてる会社に……。


とは、言えるハズもなく……。

紘斗『ま、まぁな。』


なんとなく、誤魔化すしかない……。


ちなみに暗証番号は

669999922200041133322だ。


普通にやって解けるかぁ!!


因みにこの番号には意味がある。

メール打ちに変更すると、あれまビックリ!


『紘君大好き』になる訳だ。


いや、ほんとに。


間違いなく番号設定したのは、魅琴だろ。


しかし、そんな楽しい時間もここまでだった。


真湖『あっ高橋見っけ!

って!ちょっと待って!

高橋と蓮華、唯ちゃん、柊ちゃんが変な男どもに囲まれてる!』


俺はダッシュでフェンスまで近寄り、スナイパーをフェンスの無い柵に寄り掛かりながら構える。


みんな、無事で居てくれ!



ー大地サイドー


時は少しだけ戻り、紘斗たちが購買をあとにしたころ。


――――――――

――――――

――――

ーー


――1階渡り廊下――


ザッザーザッ


ん?無線が入ったな。


紘斗『大地。真湖と奏を購買にて保護した。

わかってるとは思うが、残りは4姉妹、リーゼだ!

見つかり次第連絡する。』


ザザッ


大地『――――了解!

(にしても、購買で保護って…………。

買い物してたのかね?)』


さて、俺は急いで校庭まで行きますか!!











にしてもだ。

ふと思ったが、見付けるの早くないか?

レーダーでも付いてんのか?





――校庭――


俺は校庭に着いた。

あまり人がいなかったため直ぐに敵を殲滅せんめつ



誰も居なくなった校庭で叫ぶ。

大地『紗香さん!蓮華さん!唯ちゃん!柊ちゃん!リーゼちゃん!

どこだ!居たら出てきてくれ!』



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