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僕と四姉妹  作者: だい
16/17

体育祭!

久し振りの投稿です!

え?遅すぎる?

ゴメンナサイ!ゴメンナサイ!

最近、学校の方が忙しすぎまして。


家には寝に帰る日々です…………。


さて、気を取り直して!

この話は体育祭のお話しです!

それでは皆さんお楽しみ下さい!


あの新学期の日から既に2週間が過ぎた。


あれ以来、クラスメートとも随分仲良くなった。


あの筋肉達磨は大地が校長に何かしたようで、学校を首になっていた。



そして、俺にも1人親友と呼べる奴が出来た。


名前は鳴海俊介

(なるみしゅんすけ)


鳴海高校サッカー部だった。



姓でわかった人も居るかも知んないけど、俊介のひい祖父さんが鳴海高校を創設したらしい。


今までも何回か話し掛けようとしたらしいが、毎回毎回大地が先に声を掛けてしまい、話せなかったらしい。



その話を聞いた時、大地を血祭りに上げた。




ちなみに、そんな奴ならサッカーの時に仲間に居てくれても良さそうだが、実はあの時杏禍を呼び、紗香を呼んだのは俊介だった。


二人を呼んだ後に廊下を爆走しながら

「サッカーなら出来るぅぅぅぅ!」と叫んでいたら、教頭に捕まって説教されていたらしい。


ちなみに普段は俺の知らない所でイジメをやめるよう説得していたらしい。


だが、いつも

「俊介(君)って、優しいな(ね)!」で終わってしまったらしい。



サッカー部だった。

というのはサッカー部のエースだったのだが、サッカー部が俺をイジメていたのを知り、辞めてきたからだ。



今じゃゲーセン仲間だ。


たまに唯とWi-F○を使いスマブラで対決している。





…………………唯にフルボッコにされてるけど。



可哀想に…………。






まぁ、俊介の紹介はそこら辺にして、今の状況を簡単に説明しると…………。




時間は朝。


日にちは体育祭の日。


場所はベッドの上。


右手には唯。


左手には蓮華。


右上には柊。


左上に紗香だ……………。



あと15分位で起きないといけない時間なんだが、4人はまだ起きる気配がない。



4人が起きないと俺も起きれない………………。



紘斗『蓮華起きて。』


俺は蓮華を起こそうとする。


蓮華『ふわぁ~~~~っ!

お兄ちゃんおはよー』


蓮華は朝から輝かしい笑顔を俺に向ける。


紘斗『あぁ、おはよう。

じゃなくて!

蓮華、この4人起こしてくれないか?』



蓮華『じゃあ、

お兄ちゃんが1人ずつ耳元で

「起きたらキスしてあげる」

って言えば一発で起きるよ!


私は朝ごはんのしたくをしにいくね!』



ガチャン!



紘斗『ホントに起きんのかよ?

コレで起きなかったら三人ともデコピンだな。』



俺ははまず左上の紗香を起こすことにした。



紘斗『紗香、起きてくれたら…………キスしてあげるよ…。』


紗香『ハイ!お姉ちゃん起きました!』



俺が言ってからすぐに紗香は飛び起きた。

ナイスだ蓮華!



紗香『紘君!チューは!?』


しまったぁ!

後の事考えてなかったーー!


やばいなぁ、紗香がチューは?ってうるさいし。


この際してしまうか?


だめだだめだ!!


朝からそんなことはイケナイと思います!!



蓮華『お姉ちゃん?

起きたら下に行こうか!

あんまりお兄ちゃんを困らせたらダメだよ?』



紗香『わっわかった!』



笑顔で笑う蓮華の後ろに般若が見えます…………。


めがっさ恐いです!



…………………………

…………

……

めがっさって何…………?



ま、まぁそんなことは置いといて!


次は唯だ!





紘斗『唯。起きて。』


唯『う~ん、あとちょっと~』


不味いな…………。


入口にいる般若が凄まじいおーらを放ち始めているよ!?


紘斗『唯!早く起きろ!』


唯『あと少しだってばぁ~』


寝起きが悪い唯も大変可愛いのだが!

般若が般若がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!


般若(蓮華)はお玉とフライパンを取り出して、ニッコリと微笑む。


可愛い!可愛いんだけど!


蓮華『いい加減起きなさーい!!!』



カンカンカン!!!



唯『うひゃあ!』


柊『兄様。おはよ。』



蓮華の鳴らした騒音によって叩き起こされる二人。


唯はベッドから飛び起き、柊はゆっくり起き上がる。


ちなみに柊はもう大分普通に間を空けずに喋れる様になった。


紘斗『おはよう。

さぁ、下に行って準備しようか』


唯『うん!』


柊『りょうかい。』



紘斗『蓮華もみんなを起こしてくれてありがとうな。』



俺は蓮華の髪をすくように撫でる。


蓮華『えへへへ……!』



蓮華は笑顔ですりよってきた!

久々に理性さんピンチ!

抱きしめてもいいですか?


そこで俺は見てしまった……………………。


さっきから秒針さえも動いていない……ヤツ(時計)を。



紘斗『蓮華!時計止まってる!今何時だ!?』


すると蓮華は俺からバッと勢いよく離れて、ケータイを確認する。



蓮華『7時50分!』


今日は体育祭なのでいつもより10分早く8時20分には教室にいなければならない。


家から学校まで20分。


紘斗『後10分しかねぇぇ!』

蓮華と俺はリビングまで走り、悠長に朝ごはん食べてる三人を急かす。


すると三人とも状況を理解したらしく、いつもより早く着替え始める。





~~~数十分後~~~~


俺たちは廊下を爆走していた。

もう朝休みも残すところ数分なので教室に急いでいる。


周りからは

「キモヲタが走ってるよ」や、「うわぁ~キモーイ」などの声が聞こえる。


無視無視っと。



だが、隣を走っている蓮華は無視出来なかったらしく、生徒を睨むが、逆効果だ。



蓮華『お兄ちゃん、本当によかったの?

あの日の事をクラスだけにとどめても……。』



紘斗『別によかったよ?』


蓮華『むぅ…………。』





蓮華が唸るのも頷けるという物だ。

俺はあの日クラスメートを許し許されたが、クラスメートや杏禍、4姉妹、大地には反対されたが、俺の強い希望で、あの日の事は周囲の人たちには話さないで貰っている。


色々と面倒だからな。


だけど、クラスメートには大きな変化があった。






まず1つは、外見で人を判断せず心の内面を見るようになった。


なぜ、そう思うのかというと、実は、他のクラスにはイジメが原因で学校に来てないヤツが何人かいるんだけど、そんなヤツらを杏禍が先陣をきって校長に

「自分たちのクラスにクラス替えしてくれ。」


と、言いにいった。

当然、他のクラスの担任は二つ返事でOKしていた。

その担任はクラスの厄介者が消えてラッキーだとでも思ったのだろう。


そしてクラス替えしたら家まで行って学校に来るよう促して、今じゃウチのクラスには根っからの不良か、極度のヒキコモリ以外はみんな登校してなかよくしてる。


まぁ、今まで虐めてたヤツらと仲良くなるには少し時間がかかったが、大体5日位で解決した。



逆にクラスを去ったヤツもいる。


例えば原田。次にあんとき話し掛けてきたケバい女子。

その他少数。


コイツらは

どーしても

どーーーーしても

どーーーーーーーーーしても

虐めは止めたくないらしいので少しだけ制裁して、大地に任せた。

任せた後どうなったかは知らない。



あの時の大地は恐かった……。

「あなた方の身柄は~~~~

ワンクリックで~~~

一発ドカ~~~ン♪」


とか歌ってPCいじってたからな……。笑顔で…………。



おっと、話がそれたな……。





2つ目は何か知んないけど、虐めの主犯格の運動部に所属してたヤツらは何を思ったか部活を辞めてきて、杏禍を顧問とした“遊部(あそぶ)”を作って毎日クラスのヤツラと遊んでいる。

遊部とか駄洒落かよ?



3つ目は異常に仲が良くなったってこと。



まぁ、コレに関しては特に語る事は無い。


後は、クラスメートには呼び方を自由にした位かな。








っと、考え事してたらもうクラスの前か。






ーー教室ーー


ガラッ!!!


紘斗『おはよう。』


クラスメートからも挨拶が返ってくる。

夏休み前には信じられない光景だな。


そして、俺の机の周りはもはやお決まりとなったメンツが。


紘斗『みんなおはよー』


奏『おはようございます!』


真湖『おはよう。』


俊介『よっ!』


大地『うっすー』



蓮華たちも口々に挨拶を交わす。




ちなみに、時間は8時18分だたった。




ガラッ!!



杏禍『よ~し、席に着け~


今日は待ちに待った体育祭だ!体育祭を優勝した色には1ヶ月の間学食がタダになる!

さらに、宿題も出されない!

男も女も死ぬ気で頑張れ!!』


生徒たち『『はぁーい!!』』


杏禍『ちなみに紘斗はどうするんだ?』



紘斗『どうするかなぁ……。


ま、やばそうだったらやるよ。

みんなは思いっきりやってくれ!』



杏禍『よし。


それじゃあ全員よく聞け!』



スゥーーーー



杏禍は大きく息を吸い込んでーーーーーーー






杏禍『絶対に勝つぞぉぉぉ!』




柊を除く全員『おぉーーーーーっ!!』


柊『……おー』




杏禍『さぁ!

グラウンドに出陣だ!』






ーーグラウンドーー



俺たちは今グラウンドで体育祭実行委員長の選手宣誓を聞いている。


暑い。とにかく暑い。


委員長『―――を誓います!』


選手宣誓は終わって次は校長と生徒会長の話なんだが、同じことを毎年言ってそうだから聞かなくていいや。



周りを見渡すと頭がカクンカクンしてるのも何名かいる。


よって俺は夢の世界へ旅立つ事にする。








死ぬほど暑い…………。

俺は暑さで目が覚めた。

いまどこだ?

壇上にはそろそろ髪が磯野さんちのお父さんみたくなってきた教頭が壇上の上にいる。



教頭『えーこれで開会式を終了いたします。』



おぉ!

いいタイミングだ……!








こうして、俺たちの体育祭が幕を開けた。






俺は七色あるうちの黒色のテントに向かう。


あぁ、言い忘れてたけど、色は黒、赤、白、青、緑、黄、金の七色だ。


金の人たちかなり目立ってる!

かなり可哀想だな…………。



何故、金なんて珍しい色があるかと言うと校長の趣味で毎年毎年変な色が一色だけあるらしい。

ちなみに去年は“無色”だった。

無色は……自由な色だった…………。


完全に私服で中には海水パンツなんてウケ狙いのヤツも居たな。

まぁ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………大地だがな…………。


そう、俺らは去年は無色だった。

まぁ、俺は無難にフツーの服にして色々と言われたがな……。


にしても海水パンツは無いだろう…………。



おっと、話が逸れすぎたな。

黒には何の因果か紗香もいる。

黒テントに着いた途端俊介が慌てて走ってくる。


紘斗『どうした?』



俊介『紘斗!大変だ!

あっちで4姉妹が絡まれてる!』



紘斗『…………どこだ……?』


俊介『あそこにウチのクラスがいるだろ!?あそこだ!』



俊介が言い終わると同時に紘斗はその場から消えていた。


俊介『ヤバイぞ紘斗!……………………ってアレ?』






赤団員『いいじゃねぇか?

遊ぼうぜ?なぁ、いいだろ?』


蓮華『嫌です。と何度も言っているではありませんか?』


紗香『これが紘君なら喜んで着いてくのにねぇ~』


男はわなわな震えていた。


男『黙って聴いていればーー』


唯『それにー僕たち兄ちゃんにしか興味ないし!』


柊『……帰れば?』



遂にキレたのか男は大声を出すが唯、柊に遮られる。



男は無言で腕を振り上げる。


男『死ねぇ!くそアマ共が!』

男は腕を思いっきり振る。


真湖『みんな!』


走ってくる真湖も間に合いそうにない。



が、それが彼女たちに届くことは無い。



パシン!



紘斗『おい…………。

コイツらに手ぇ挙げて無事ですむと思うなよ?』



紘斗が男の拳を掴む。


男『なっ!?

どこからでできた!?』



そのまま紘斗は男の胸ぐらを掴み投げる。



紘斗『平和に過ごそうと思ってたけどヤメだ。

てめぇは赤だな。

文字道理真っ赤に染めてやるよ。』


男『はっ!オタクに何が出来る!?』



紘斗『まぁ、せいぜい楽しむんだな。』



紘斗はそう言ってから更に投げる。


男は赤テントに直撃した。


あぁ、テントはさっき上げた色順に張ってある。



紘斗『みんな!今の聞いてたか?』


いつの間にか居た杏禍も含めてクラスメート+紗香が頷く。



紘斗『久々に本気出すかぁ!』

そして、俺は満面の笑顔でこうつげる。



紘斗『今日は狩りだ………。』


その笑顔は人間の生存本能を呼び覚ますモノだったと後に唯は語る。







第一種目は100m走だ。


大地『はっはっは!実況は俺が占拠した!』



大地が実況を占拠したらしい。

大地『紘斗!手ぇ抜いたら承知しねぇからな!』


紗香『紘君~頑張って~!』


紘斗『了解!!』


俺は大声を出した。



すると回りの女子からはキモイキモイと言われる。


そんな中、柊がトコトコと可愛い感じで走ってくる。


柊『兄様…………。コレを』


そう言って渡してきたのはヘアゴム。

お馴染みのヤツだ。


紘斗『サンキュー!柊!』



そう言ってヘアゴムを着ける。

鎮まるグラウンドーー


だが、次の瞬間ーー


女子『きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』



音で空気がビリビリ震える。


大地『静まれぇぇぇぇぇい!

この紋所が目に入らぬのか!』


シラケるグラウンドーー


紘斗(うゎーーーー)


さて、


スターターは杏禍だ。


杏禍『位置について!

ヨーイ!ドン!』



わぁぁぁ!



男子が走り出すがその中に紘斗の姿は無い。



紘斗『ハイ、ゴール。』



審判『へっ?』



100mーー終了。



紘斗のタイム一秒三二。



紗香『アレ?今何が起こったんですか?』


大地『それはだな!

紘斗は総合武術と自身で編み出した鏡流という2つの武術を使う。

総合武術とはその名の通り、世界全ての武術のイイトコどりの武術で鏡流はその教化版だな。

普通に総合武術を修得しようとしたら、生まれてから死ぬまでとにかく修練するしかないのだが、紘斗は一年半で修得しちまったよ。


ちなみに今のは中国武術の瞬動というヤツだな。

コレは直進しか出来ないが直進だけなら最速だな。

まぁ、鏡流を除いて……だが。』



紘斗『説明サンキュー。』


生徒たちは開いたくちが塞がらないとはこの事か、という位口をあんぐり開けている。



ちょうど、他の走者ゴールした。





~~~~玉入れ~~~~


紘斗『高校生が玉入れってどーよ?』


俺は隣に居る蓮華に聞く。



蓮華『アリなんじゃない?』



ちなみに、蓮華以外のみんなはテントにいる。



先程の100m走を見てか黒テントには多くの先輩、後輩、同級生が群がっている。


大方、俺を部活かなんかに誘おうとかって魂胆だろうな。


入るわけが無いのに………。



ドンマイだな…………。



ん?


校舎裏に金髪少女が男に連れてかれてた。


雰囲気からして告白じゃなさそうだな。



イジメかな?


イジメだめ。ゼッタイ。



紘斗『蓮華、今回俺はあんまし手伝わないから、って色の人に言ってきて?』



蓮華『わかったよ!お兄ちゃんはどこに行くの?』



紘斗『木陰。』


蓮華『私も後で行くね!』


紘斗『おぉ。』



そうして蓮華は色の人に言いに行った。



さぁ~て、様子でも見に行きますかね?





ってな訳で校舎裏です。


俺の周りには男が数人倒れていて俺の右腕には先程の金髪少女がいる。


よく見ると4姉妹や奏、真湖、杏禍たち並みに可愛いな。


さて、なんでこんなことになったかと言うと――――まぁ、簡単な回想で説明しよう。






まぁ、ある意味で想像通りと言いますか…………。



何か男の方は身体のお付き合いを求めてるらしく、しつこく迫っている。


まぁ、女の子は当然断るわけで。


男がなぜか逆ギレして友達読んでー。



女の子を無理矢理押さえようとしたから飛び出して瞬殺してやった訳やったってやつよ!


回想終了!



紘斗『平気か?』


金髪『だっ大丈夫れふ!』


噛んだな。


少女は顔を真っ赤にして俯いている。


とりあえずパッと見は大丈夫っぽいけど。



紘斗『名前は?』



少女『あっ……すいません。

私は1年の

リーゼ・アウスレーゼ

と言います。』


紘斗『そうか、俺は2年の鏡紘斗ってゆうんだ。


アウスレーゼ、歩けるか?』



リーゼ『大丈夫です!

それと良ければリーゼって呼んでください!』



紘斗『わかった。俺の事はすきに呼んでくれ。』



リーゼ『じゃあ、紘先輩って呼んでも良いですか?』


リーゼが目をキラキラさせて聞いてくる。


紘斗『別にいいぞ。

それじゃあ行くか!』


リーゼ『ハイ!

紘先輩って何色ですか?』


基本的にはチームカラーのポロシャツを着ているがお互いに今はジャージだ。



紘斗『黒だ。』


それを聞いて飛び跳ねるリーゼ。


リーゼ『私も黒ですよ!』




さて、グラウンドに戻るか。






グラウンドに戻ると、玉入れの真っ最中で、黒が少し劣勢だった。



蓮華『お兄ちゃん!

どこに行ってたの!?

それにその女の子だれ!?』



紘斗『少し散歩にな!

あと、この子はリーゼだ。仲良くしろよ?』


そう言って紘斗は玉を十個位を適当に籠に向かって投げる。


リーゼ『リーゼ・アウスレーゼです!

1年です!

よろしくお願いします!』


玉は全部籠に入る。


黒色の方々、狂喜乱舞。



蓮華『2年の藍沢蓮華よ。』



リーゼ『あれ?さっき紘先輩をお兄ちゃんと呼んでたのに学年が一緒なんですね。』


蓮華『私たちは養女だからね。お兄ちゃんとは学年が一緒なのよ。』



リーゼ『ふぇ~。

そうなんですか~!』



紘斗『ほら、お喋りはそこら辺にして玉入れ行くぞ。』


蓮華『うん!』



紘斗『リーゼ、またな。』



リーゼ『ハイです!』



こうして俺たちは玉入れに戻った。



蓮華『そう言えば、リーゼにはお兄ちゃん名前で呼ばれても平気だね?』



紘斗『なんでだろうな?』






俺たちの体育祭は色事の得点制だったりする。



因みにいまは昼休みだ。


中庭で魅琴と落ち合うことになってる。


4姉妹+奏、真湖+リーゼはのどが渇いたらしく、売店に飲み物を買いに行っている。




と、噂をすれば向こうから魅琴と薫が走ってくる。



魅琴『久し振り~!!

今日は薫と一緒に応援に来たよ~!』



薫『社長、その方は誰ですか?』



紘斗『そっか!薫はこの状態の俺に会うのは初めてか!』


薫『その声はもしかして紘斗君ですか!?』


紘斗『当たり~』



薫『お久しぶりです。紘斗君!』


魅琴『あれ?驚かないの?


薫『社長、どこに驚く要素が?


蓮華『ただいまー!』



蓮華たちが帰って来る。





薫『私にとっての紘斗君は今くらい常に輝いてましたから!

流石にコレは反則的ですが!』


薫が顔を真っ赤にして発言をする。


あの状態の俺に“輝いてる”なんて言ったの薫が初めてだ。


ちなみに薫、俺以外は固まっている。



奏『お姉ちゃん?………………





………………まさか!?』




蓮華『まさか、薫さんも…………?』


蓮華が呆けた様に薫にそのまさかを聞く。




薫『そのまさかだと思いますよ?』



蓮華『また増えた…………。

競争率激しいよ~』



柊『…………負けない。』



その柊の言葉にココにいる俺以外のみんなが一斉に頷く。






一触即発の空気が中庭に流れる。


そんな空気を破ったのはーーーーーーー




魅琴『にしても!

体育祭ってこんなに大差が着くものかしら?』



薫『普通は違いますよ?』



真湖『そうね。

普通はもうちょっと盛り上がるんだけど…………。』



紘斗『午前中、全てにおいて俺が出場して赤をボコったからな……。』



俺たちの体育祭は当日に誰がどれに出るかを決める。



だから、午前中はフィーバーしたってワケだ。


100m、玉入れ、竹とり、台風の目。


と、午前の競技は総なめにしてやったぜ。


二位以下は毎回違う色にしてな!


だから、点数は以下の通りだ。


赤、270


白、320


青、290


黄、360


金、310


緑、350



黒、…………………………………………………………………………………………1560。




黒の独走だな。






さぁて、気を取り直して午後の競技に向かおうか。


俺は中庭からグラウンドに出る。



黒テント以外は意気消沈しているように見える。


うわぁ~皆さんの視線が痛い痛い!!


※気付いて無いが男子からは、『殺意』、女子からは『羨望』の眼差しを向けられている。



黒テントに着いた途端、周りを女子に囲まれる。



正直ウザい事この上無い……。


ついさっきまでは何だかんだ言いやがったくせに。


現在進行形で喋りかける女子共。


良く見たらこのうじゃうじゃにクラスメートは居ない。


どこだ?





あ~……………………居た。



テントの外でカンペ(?)みたいなものを出してブンブン振ってる大地を発見。



え~何々…………?


《何とかしてこっちこい!

みんなで駄弁ろーze☆》


うぜぇぇぇぇぇ……。


うん!


よし!

とりあえず大地ぶん殴る!



縮地しゅくち



俺は中国武術の縮地と呼ばれる武術を使い、一瞬で大地の前へ。



大地『お?早かっ……。


紘斗『俺のこの手が真っ赤に燃える!

お前を殴れと轟き叫ぶ!

必殺!輝く指!』


和訳…………………キモいな。



ドゴッ!



大地『ぎぃゃああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!』



ガサッガサガサ!


大地は植え込みにダイレクトアタックした!



俊介『ハハハハ!

大地もバカだなぁ!』


俊介が植え込みに刺さっている大地みて笑う。



ぴんぽんぱんぽーん♪


アナウンス『次の競技は棒倒しでーす!

出場する生徒は支度してゲートまで来てねー!』



棒倒しか…………。



俺の参加種目だな…………。



それじゃ!


棒倒し行ってみよー!!!






そんなわけで俺は今スタートラインに立っている。


棒倒しは三色毎に別れて、余った一色はどっちが勝つかを予想する。


抽選の結果、黒、青、黄がチームで、予想するのは金となった。


余った三色が敵となる。


予想するチームは勝利チームの半分の得点が手に入る。

更に、ピンポイントで誰が旗を取るのかを指名し、当たれば勝利チームと同じ点数が手に入る。


というルールだ。


ちなみに指名されたのは俺。



杏禍『ヨーイ!』


杏禍がスターターだったのか…………。


杏禍『ドン!』



わぁぁぁぁぁ!!!


と、我先に棒に飛び付く。


お互いに自分が取ろうとしているため、棒が動かない。


杏禍『動かないのか?』



杏禍が動かない俺を見て聞く。



紘斗『まぁ、みてな。』


杏禍『?』



ちょうど今乱戦状態が鎮まった。


互いに登ろうとするのだが、相手が邪魔で登れないのだ。


紘斗『杏禍、行ってくる。』



杏禍『えっ、あっああ!

(新婚生活みたいだ……!)』


紘斗の言葉に杏禍は顔を真っ赤にして送り出す杏禍。



一方、紘斗は――――



紘斗『大地!衝撃が行くぞ!』


大地『は?』


ダンッ!!


大地『ぐえっ!』



俺は大地の背中を蹴って、空中へ――――



ガシッ!


そのまま棒を駆け上がる。



ばしっ。


旗GET――――




わあぁぁぁぁぁ!


大歓声が起こる。


が、紘斗は重力に従って落ちる。


それを大地がキャッチ。



紘斗『大地サンキュー!』


大地『こうゆうのはまかせろ!』



ダダダダダダダダと音を起てながらテントから走ってくる。



蓮華『お兄ちゃん!!

心配したよ――――っ!』


ドンッ!


紘斗『ぐふっ……』


蓮華のヘッドバットをくらう。


唯『兄ちゃーーーん!!!』


唯が俺に飛び付く。


だが、俺は見たーー。


いや、見てしまった…………。


凄まじいまでの土埃を起こしながら走ってくる紗香の姿を…………。



紘斗『ゆっ唯!、蓮華も離れろ!アレはヤバイ!!!』



蓮華『え…………?』


唯『ほぇ…………?』


唯!

ほぇ…………?ってなんだ!?可愛すぎんだろ!!


って後、10mもない!?


くっ…………仕方ない!!


俺はダッシュで前に駆け出す。





紗香『ひぃぃぃぃぃぃろぉぉぉぉぉぉくーーーーん!』


大きく手を広げる紗香。


恐らくはそのままハグするつもりだろうが、喰らうわけにはいかない、いや、喰らいたくない。


俺はその場に止まり、合気道の型を作る。


紘斗『はぁっ!』



ポーン



そんな感じで紗香が宙を舞う。

そして、俺がお姫様だっこ状態でキャッチ。



紘斗『大丈夫か?』


紗香『え?う、うん………。』


俊介『すげぇぇぇぇ!

なんだ今の!?』



大地『合気道だな。

相手の力を利用し自らの力とする。』



真湖『ふーん。』


奏『すごいですねぇ。』



アナウンス『さ、最後にとんでもないアクシデントが起こりましたが選手は退場してください!!』





俺はそのままテントへ。


後ろを見ると、


「う~っ」と唸っている蓮華。


生徒をまとめつつこちらをガン見している杏禍。


こっちへ今にも走り出そうとしている唯。


それを宥める真湖。


自分の世界に入り込んでいる久遠姉妹。



…………?あれ?



柊と魅琴は?



俺はきょろきょろと辺りを見回す。



……………………いた。



あの二人…………。



木陰で寝てやがる……。


まぁ、なにかあるわけではないから別にいいけど。






さて、次の競技はなんだったっけ?


俺はプログラムを開く。


何々…………。


~~~~午後の競技~~~~


1、棒倒し


2、騎馬戦



~~~~~~~~終わり~~






は?




2つだけとかあり得ないだろ!


校長頭大丈夫か!?



しかも、このプログラム、大地がくれたんだけど、マル秘教員用《杏禍先生以外》


って書いてあるんだけど…………。


なんで杏禍以外なんだ……?






まぁ、それは後で大地に聞くとして、次は騎馬戦か…………。


アナウンス『次は騎馬戦です。

選手は集合場所に集合してください。』



周りがざわめく。


口々に「もう騎馬戦!?」

「早くないか!?」などと言っている。


去年は午後の競技は6つで最後に騎馬戦だったから当然といえば当然か。



大地『紘斗、騎馬戦出るのか?』



紘斗『あぁ。』


俊介『そうゆう大地は?』



大地『紘斗が出るなら俺が馬にならないとな!』


俊介『なら、俺も馬になる!』


ん?騎馬の馬は3人だよな。


紘斗『もう一人の馬は?』



大地『アイツだ。』


そう言って大地が指差したのは、ウチのクラスの


笹川一真(ささがわかずま)


だった。


俊介『一真か!』


笹川一真、コイツは俗にいう転校生で、少し違う次元を好き好む(2次元)ヤツだ。


俺が元キモヲタならこいつは、ガチのイケヲタだな………。


顔が普通にかっこいい。


でも、ヲタということで隣のクラスからハブられていたが、杏禍がウチのクラスに変えた。


今じゃ俊介に次ぐダチだな。


ここだけの話だが、一真はスマ○ラの全国3位だ。


世間って狭いな。



大地『一真!俺らと騎馬戦出ねぇかー!』



一真『ん?別にいいぞ?』


紘斗『よし。全員揃ったな。

じゃ本部にエントリーしにいこう。』





~~~~騎馬戦~~~~


ってなわけで恒例のスタートラインに立っている。



ちなみに俺たちの騎馬は上が俺、前が大地、右が俊介、左が一真だ。


恐らくだが俺たちの黒以外は全色俺たちを狙ってると思う。


アナウンス『それでは皆さん!よぉぉぉぉぉぉぉぉぉい!』



溜めるな!



アナウンス『どぉん!』



スタートと同時に予想通りに全色が向かってくる。



アナウンス『何か生徒の目がヤバイので今から反則を説明します!


1、暴力は禁止。


2、必要以上に掴むの禁止。


3、騎馬から墜ちたら速やかに退場。


です!

以上の三点を良く守って下さい!』






俺らの色は集中攻撃され、残るは俺らと3年の団長だけだった。



しゃーない。


紘斗『審判!』


アナウンス『ハイなんでしょう?』


紘斗『俺は地面に足がつかなければセーフだよな?』


アナウンス『ええ。』


紘斗『じゃあ俺が騎馬から離れていてもセーフか?』


アナウンス『可能なら。』


紘斗『よし…………。


ならもう1つ!


さっき黄色の上が俺らの馬に乗り移って攻撃していたが、あれはありか?』



赤団員『はっ!

反則を訴えるだけか?』


そうだそうだ!


他の団員からも声が上がる。


最初の団員は既に天狗になっている。


アナウンス『OKです。』



紘斗『ありがとうアナウンスさん。

大地!、俊介!、一真!

行くぞ!』



ーーーーーーーダンッ!



アナウンス『私…………。

アナウンスさんじゃないんですけど…………。

副会長の

鮫嶋鼎(サメジマカナエ)

なんだけど…………。』


一同(まじで…………!?)





紘斗『よう。』


赤団員『え?』


俺は自分の騎馬から相手の騎馬に跳んだ。


そのままハチマキを手に入れる。

鼎『ーーーーーーーなんと!

鏡選手、騎馬から騎馬へと乗り移ったぁ!』



そんな声を聞きながら更に俺は跳躍し、ハチマキを手に入れる。


何個も何個も…………。


そして――――。



鼎『いま!鏡選手が全ての選手のハチマキを取りましたぁ!』


俺は、大地たちの騎馬に戻る。


俊介『やったな!』


一真『流石紘斗だぜ!』



俺が戻ると下から祝福の声が上がる。


大地『降ろすぞ?』


紘斗『あぁ。』



アナウンス『副会長!自分のマイク返してください!』


アナウンスが副会長とマイクを取り合っていた…………。


お、アナウンスが勝ったみたいだ。


アナウンス『やっと自分の所にマイクが…………。

――――コホン!

さぁ!コレで今年の体育祭は――――。』



校長『まだ、終わらんよ!』





杏禍『どうゆう事ですか?

校長先生?』


校長『どうもこうも体育祭に2日目がある。


という事ですよ。』

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