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僕と四姉妹  作者: だい
12/17

絋斗の過去。


昔、あるところに、仲の良い三人がおりました…………。

絋斗『俺はそのころ、両親を亡くした時で少しおかしかったんだ。



――回想・3年前――




はぁ、学校また休もっかな…………。



でも、魅琴がいたし、何よりも“あの二人”がいたから、嫌々でも学校には行っていた。


ピンポーン!



絋斗『誠と羽矢かな。

上がっていーよー!!』



ドタドタ


?『おはよー!!』


?『よぉ。』



今、部屋に入ってきたのが、


男が亘理誠(ワタリマコト)


女が相良羽矢(サガラハヤ)



二人とも大事なひとだ。


美男美女だよ。


だから、俺だけいつも浮くんだよね。


因みに二人は付き合ってる。



羽矢『絋~早く学校行こうよ~!』


誠『早くしろよ?』



こうして、最悪な1日は幕を開けた。







――学校――


俺と誠は2年3組で、羽矢は、2年1組だ。


誠『おはよう。』

絋斗『おはようみんな。』


こう言っちゃあ何だけど、その頃は髪は短かったから、

今みたいに“オタク”とか言われてなく、クラスメートとも仲が良かったんだよね。



でも、事件はいつも突然に



それでいて大切な人を巻き込む。



それは放課後に起こった。






――放課後――


俺は、日直の仕事を終わらせて、帰ろうとしたとき、体育館の裏に校内一の不良が入って行くのを見た。



でも、魅琴が居たから直ぐに帰った。








体育館裏で、誠がリンチされてるとは知らずにな。







――翌日――


俺は、家で誠と羽矢を待ってる時に、誠のお母さんから


誠が入院する事を聞いた。


なんでも、集団でボコボコにされた後、そのまま朝まで放置だったそうだ。



俺は、入院先を聞いて病院に走った。



――病院――


絋斗『誠!』


誠はもう起き上がっていたが、全身に包帯が巻かれていた。



そこには、羽矢もおり、ベッドの淵で静かに息を殺して泣いていた。



それを見せられた俺は、頭の中が真っ黒になった。



誠をこんなにした奴等を殺してやるってな。




俺は、羽矢に止められたが、誠に誰にやられたかを聞き、学校に向かった。






――学校・3年4組――


俺は、学校に着いた後、職員室に行き、首謀者+他諸々の生徒のクラスを聞こうとしたが、その必要は無かった。



念のためと思い、体育館裏を覗くと、壁に


“亘理誠ボコボコ達成会”



と、手書きで書いてある横断幕を見つけた。



俺は、さりげなく話し掛けてみることにした。



絋斗『すいません。


亘理誠をボコボコにしたのは、皆さんですか?』



俺は、上級生で、校内一の不良の宍道晶(シシドウアキラ)


に聞いてみた。



晶『あぁ!

ここにいる全員でやってやったぜ!』



よかった。無関係な人とか居なくて。



絋斗『わかりました!



じゃあ…………。



…………………死んでくれ。』






俺は、初めて“人”に本気で力を振る。


加減?知らないな。



晶『はぁ?てめぇ、な』



何者だ。とでも聞こうとしたのだろうか。


まぁ、殴ったら、鼻と歯と頬骨を粉砕したきがするな。


しかも、ぶっ飛んで壁に当たって後頭部から血を流して、ピクリとも動かない。



死んだ?まぁいっか。



俺は近くに居たヤツに近付き、全ての関節を外してから、粉砕してやった。


まぁ、本人は起きたり気絶したりを繰り返していたが気にしない方向で。


因みに、他の不良は怯えて声も出ないのか、その場でガタガタ見苦しく震えていた。


――数分後――


絋斗『こんなもんでいいかなぁ?』


そこには絋斗を中心に血の海が広がっていた。


大体、顔面を殴った後、四肢を複雑骨折にしてやった。


あばら骨砕いたヤツもいたな。


でも、そんなにやっても、死者は零だ。


殺してやっても良かったが、


長く長く苦しませる為に生かしてやった。



何か校舎辺りがうるさいから、宍道晶を木に吊るしたのがバレたな。


さて、職員室行こうか。


血塗れのこの格好で。





――職員室――


先生『鏡くん!!それはどうしたのですか!?』


誰だ?この先生。


あ、女の先生が倒れた。



絋斗『まぁ、体育館裏と校庭に急いだ方が良いですよ。


何人か既に死んでるかもね。』


先生『なんだって?

國朋(クニトモ)先生!

一応、体育館裏で何があったか見てきてください!


鏡くん!君はこっちだ!』



絋斗『救急車30台位呼ばないと、手遅れになりますよ。』







――1週間後――


俺は、学校に急いでいた。



理由は今日から誠が学校に来るからだ。



出校停止も解けたしな。



あぁ、不良ども?

全員病院送りにしてやった上、何人か下半身麻痺だっけな?


ざまぁ。



さぁ、学校に着いたぞ。






だが、誠や羽矢。


クラスメートの言葉が俺の心を引き裂いた。



まず、机に“化け物”の殴り書き。


二つ目に、机の中に


“友達辞めるわ。

     byクラス一同”


の紙。



最終で最強の一言は、3つ目。


誠&羽矢『話しかけないで。


私(俺)たちの前に現れないで。』


の電話。




俺はその2日後に引っ越し及び、転校。






――現在ーー



ってゆうのが俺の過去だな。


引いたろ。

嫌いになるならそれでも構わないよ。



って、うおぉ!?

何で泣いてるんだみんな!?』



蓮華『だって、お兄ちゃんが不憫だよ。


友達が傷付けられたから喧嘩したのに、友達に拒絶されるなんて…………。』


唯『ぞう゛だよ゛~ヒッグ、エッグ

に゛い゛ぢゃ~ん゛!』


蓮華と唯ちゃんは抱きついてきた。



柊『……………………その屑…………いま……………………どこにいるの?』


柊、大分喋れるようになったな。


絋斗『さぁ?

こう言っちゃ誤解を招くけど、俺を棄てたヤツラなんて知らん。』



柊『わかっ……た。

自分で………しら……べる。』


絋斗『止めとけ。な?』


柊『なん…………で?』


絋斗『柊が大切だからじゃダメ?』



柊『うん…………いいょ。



私…………は……………………ずっと…………一緒。』


蓮華『私もだよ!!

お兄ちゃんと一緒にいる!!』


絋斗『ありがとう…………。』


紗香『紘君、私たちは“家族”なんだから、

助け合い。

愛し合う。

それは当たり前の事よ!』



絋斗『“家族”か…………。


俺はみんなの家族で良いのかな?』



3人『当たり前!』


柊『とうぜん。

…………………私は、“家族”以上でも良いけど。』


ほんと良く喋るね…………。


柊……………………。



蓮華『あ、それ蓮華も~!』


唯『僕も~!』


紗香『当然、私もよ。』



みんな…………。

本当にありがとう…………。



俺はその夜、涙が止まらなかった。





ーー翌日――


絋斗『そう言えば、

みんなの学校は?』



紗香『みんな紘君と同じ、


鳴海(なるみ)高校なのよ!』



絋斗『そうか!

楽しくなりそうだな!』

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