絋斗たちの晩御飯からオヤスミまで。
絋斗『う~ん、パスタやハンバーグは種類が沢山あるから悩むなぁ。』
蓮華『なら、パスタはあれが食べたい!
今人気のサラダパスタってヤツ!』
柊(筆談)『私は、ココッス!の定番ハンバーグが良いな。』
絋斗『了解。』
絋斗『さて、飯食うか。
まだ、逝ってるしなあの二人。』
蓮華『は~い!』
柊『(コクリ)』
三人(筆談)『いただきます!』
だが、食べ始めてから数分後。
紗香『キャアアアアアア!!』
唯『カッコイイ!カッコイイ!よ!兄ちゃん!』
蓮華『静かにしなさい!』
二人『ハイ!』
うわぁお、凄いな蓮華。
一瞬だったな。
まぁ、
絋斗『二人とも晩御飯たべよ?』
二人『わかった!』
紗香『うわっ!超豪華じゃない!
コレ出前?』
蓮華『違うわよ。
ぜんぶお兄ちゃんが1人で作ったのよ。』
蓮華は、俺だけに甘えるらしいですね。ハイ。
唯『またまたぁ、いくら兄ちゃんが強くてカッコイイからってこんな料理作れないって!』
鏡家本日のメニュー。
お寿司詰め合わせ。
しゃぶしゃぶ入りスパサラ。
包み焼きハンバーグ。
デザートに
葡萄のシャーベット。
絋斗『あぁ、俺、料理師免許持ってるから。』
唯『兄ちゃんって何でも出来るんだね。』
そんなことは無い。
俺は一番守りたかったモノさえ守れなかったからな。
絋斗『そんな事は無いよ。』
――蓮華視点――
絋斗『そんなことは無いよ。』
そう言って笑ったお兄ちゃんは、何だか顔に影を帯びていた。
だから、私は、駄目だとわかっていても聞かずにはいられなかった。
蓮華『お兄ちゃん。
何でそんなに悲しそうなの?』
柊はそれを聞いた瞬間、バカ!と言わんばかりの形相で睨んで来た。
柊、気付いてたんだ。
少しショック。
お兄ちゃんはびっくりした様子で私を見た。
――蓮華視点終了――
絋斗『つまんないよ?』
蓮華『聞きたいの!』
わかったよ。と絋斗は言って、語り出した。
絋斗『昔、昔、あるところに……………………