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僕と四姉妹  作者: だい
10/17

部屋割りパニック!!


絋斗『さぁ、部屋割りはどうしよう?』





さて、お昼ご飯を食べ終わった後は、各個人の部屋割りと行こうかな?






絋斗『みんな~どの部屋がいい?』


二階には6部屋あって、右側一番奥が俺の部屋だ。



すると、蓮華と柊ちゃんはとんでもない速さで俺の部屋を指差した。




絋斗『いやいや、二人とも、ちゃんと部屋数あるから!』



蓮華『むぅ…………。』



柊『(フルフル)』



二人とも抱きしめて良いですか?



だってさ、可愛いじゃんか!



ゴメンナサイ。俺も男なんです!





ヤバイヤバイヤバイヤバイ!


変態の扉をノックしてしまった。



とりあえず、二人の妥協点を探すか。






妥協点~蓮華の場合~


絋斗『なぁ蓮華、俺の部屋に住む以外で何か無いか?


妥協点的な意味で。』



すると、蓮華は悩む素振りも見せず、こう速答した。



蓮華『毎朝、おはようのちゅーか、3日に1回同じ布団で一緒に寝て!』





可愛いですね。ハイ。



思わず、【おはようのちゅー】を選びそうな自分を押さえつけ、【3日に1回同じ布団で一緒に寝る】を選択した。


これもきついがキスよりましだろ。



理性さんが危ないけどな!


自重自重。



もう、変態でもいいかな?






次は柊ちゃんだ。



妥協点~柊ちゃんの場合~



絋斗『柊ちゃん、同じ部屋に住む事以外で何かある?


妥協点的な意味でさ。』



これまた柊ちゃんも速答した。


柊(筆談)『毎日、おやすみのキスか、3日に1回同じ布団で一緒に寝る事。』






  ま   た   か!!




事前に打ち合わせとかしてんのか??この姉妹は…………。



まぁ、そんなことは置いとこうか。


また理性さんが危ないな…………。



持つか?、理性さん。




持たなかったらどーしよ…………。






ふう、終わってみれば怪しい気しかしないな。



普通、要求がほぼ一緒とか無いでしょ。




で、今はソファーでくつろいでる最中。


何か、紗香さんと唯ちゃんはとっくに決まってたらしい。


結局、部屋割りは、俺の隣は紗香さん。向かいは唯ちゃん。


紗香さんの左隣は柊ちゃん。


紗香さんの向かいに蓮華。


俺は一番奥だから右隣が無いんだよね。






んで、寝る曜日だけど、

月、木→蓮華


火、金→柊





そして、柊のお願いは二つあった。



わかってるとは思うけど、自分の呼び方を、柊ちゃん→柊に変更してほしいって事だったよ。

別に断る理由も無いし、快諾したよ。






今みんなはリビングで、Wi○の大乱闘スマッシュブラザー○Xをやっている。



ちなみに俺は見てるだけ。


まぁ、あぐらの上に柊が居るけど。



柊と蓮華がじゃん拳して、柊が勝ってこの状態に。



腹いせか、蓮華は常に柊を狙う。

だが、柊もなかなかの腕前で、かわしつつ反撃する。


さて、使用キャラの紹介だ。



紗香さん→赤い配管工


蓮華→蛇の男。


柊→雷落とす赤ホッペ。


唯ちゃん→まさかの車で爆走するムキムキマッチョ。



ちなみに、始めてからずっと、勝者は唯ちゃん。



唯ちゃんは『ファ○コ~ン・パーンチ!!!』と叫びながら次々に吹き飛ばしていく。




あ、終わった。

また勝者は唯ちゃんか…………。



ん?柊がコントローラを俺の手の上に。




絋斗『やれって事だな柊。』



柊『(コクリ)』





それなら、やってやるよ!!



見てろよ!





俺が使うのは天使。カラーは黒。



かっこいいからな。




家は必殺技があるとつまんないから必殺技はなし。


同じ理由でアイテムも無し。


残機3デスマッチ



さぁ!デュエル(決闘)開始だ!


1ラウンド



唯ちゃんは蓮華を、俺は紗香さんを、お互いに1回死ぬだけで倒した。



そして、残り1機になるように、自滅。



そしてステージの両端から開始。



先に動いたのは俺。


光の矢で狙い撃ち。曲がるから空中にも逃げ場はない。



ハズだった。



自慢じゃあないが、この技を避けられた事など一度もなかった。

タイミングとか調節してるからな。



が、あの筋肉ダルマには全弾避けられた。



驚いている内にパンチで吹き飛ぶ天使。



盾を使うタイミングまで見切られた。



光の翼で戻って再会。



しかし、その後も謎のコンボを決められ敗北。


絋斗『う、嘘だろ??』


そして、次の唯ちゃんの言葉が俺を本気にさせた。


唯『兄ちゃん、よわ~~~~


僕、全然本気じゃないよ!!』



妹にこの言葉もどうかと思うが……………………。


    潰す!!!



俺は眼帯を外した。





絋斗『唯ちゃん。本気で相手してあげる。』



唯『望むところだよ!!』



2ラウンド



今回は、二人に無理を言って、一対一にさせてもらった。


残機1


ステージは終点


必殺技、アイテムなし。


キャラ同じ。



デュエルスタート!!






――蓮華視点――



お兄ちゃんが、眼帯を外した。


まだ髪はだらしないまんまだから、みんなはどれ程お兄ちゃんがカッコイイか知らない。



私は、あの時のお兄ちゃんの顔を思い出し、顔が紅くなるのを感じる。


どんな俳優やアイドル、イケメンよりもかっこよくて、黒と白のオッドアイなんて、ホントに物語の王子様みたい。




今までは感じた事の無いこの気持ち。


今は柊がくっついてるからモヤモヤしてるけど、決して悪い気分では無い。




絶対に渡さないから!

覚悟してね!柊!



にしても、眼帯外したお兄ちゃん強いなぁ。






――蓮華視点終了――





――唯視点――



はじめまして!藍沢唯だよ!



僕は今目の前で起こったことが信じられないよ!!



実は僕、バイトが無い日は友達の家に入り浸って、ス○ブラXをやりまくったんだよね!!



全国1位のヒロって人とも何回か闘って良い勝負したし。



だから、僕が兄ちゃんの天使に1ダメージも与えられなかったことに呆然としてしまった。




こうなったら、本気を出すしかない!!!



僕は、本気のキャラはヒロ相手でしか使わないと決めていたから、少し悔しい。



でも、本気を出すからにはもう負けない!!!



唯『兄ちゃん最後の勝負だよ!

僕のホントの本気をみせてあげる!!』




本気の勝負ね…………。



なら受けて立つ!!



俺は全国1位なんだから本気の勝負では、おいそれと負けるわけにはいかないからな!


!?



俺は唯ちゃんの名前欄を見てかなりびっくりした。


ユイニャンだと?



3ヶ月位前に俺をあと一歩まで追い詰めた、青いハリネズミの使い手じゃないか!?


まさか、唯ちゃんが?



唯ちゃんは何も言わないけど多分そうなのかも知れない。


そうならば、俺の、天使をノーダメで倒すくらい楽勝だろう。


それくらい凄いヤツだったからな。


ヒロの正体ばらす事になるけど別にいいか!!



そして、俺は自身最強のキャラ黒髪優男剣士を選択した。



後は、名前をヒロにしてっと。


さぁ、唯ちゃんどんな反応をするかな?


勝負が楽しみだ。








――唯視点――



僕は、僕の正体がユイニャンだとバラしたら、兄ちゃんはどんな顔をするのだろうと思って、ユイニャンの名前をワザワザ出したんだ。



思ってた通り、兄ちゃんはびっくりした顔をしていたが、兄ちゃんは“ニヤッ”として、ある名前を名前欄に登録した。



ヒロ。



それは全国1位の人の名前。

使うキャラはやっぱり黒髪剣士だった。


僕は確信した。

ヒロは兄ちゃんだと。



もちろん、偽者の可能性もあった。



でも、兄ちゃんならそんなことはしないだろう。

そう思っていた。

それ程、兄ちゃんを信じていた。




だから……




全力で……



兄ちゃんに……




勝つ!!




さぁ、最後の闘いだよ!!










今、闘いの火蓋が切って落とされた。



今回は必殺技アリだ。



ハリネズミが攻撃する。


剣士のカウンター。


剣士の上段切り。


ハリネズミの回転アタック。


両者一歩も譲らず5分が経過した頃。



ステージに輝く球体が出てきた。



お互いに相手が取れば自分が負けるとわかっていた。



だからこそ、唯は取りに行った。



だが、絋斗はそうなると読んでいた。



回転アタックを放ち、唯が画面に気付いた時にはもう遅かった。




球体と自分の間に剣士。



構えは…………カウンター。



吹き飛ばれて、戻ってきたら、体が輝いている剣士。




ハリネズミは跳ぶ。



だが、唯は必殺技を警戒しての行動だったが、ヒロ相手にその行動は軽率だった。



剣士は回転アタックを難なく避けて、空中からの、


マスターコンボ。



唯、敗北。





絋斗の辛勝だった。






絋斗『ふぅ…………。

危なかったな。

唯ちゃん、良い勝負だったぜ!』



唯『負けちゃったかぁ…………。

流石に全国1位には勝てないよね!



って誰?あなた。』



唯ちゃんがこちらを向いて言う。


今は本気の状態だ。


つまり、素顔+眼帯無し。



あぁ、そう言えば素顔見せたのは蓮華だけだったか。



絋斗『そんなに変わるもんか?

蓮華。』



蓮華『大分ね~。

例えれば、月とすっぽんって感じ!』


そりゃあヒデェ。

そろそろ髪を切ろうかな?








ズキッ!




昔の記憶が頭を過る。




だが、この姉妹は大丈夫だと信じたい。



否、人を信用しないとそろそろ心がもたない。



他人はまだ完全には信用出来ないが。



何より、コイツらは家族だ。




俺が一度失った…………な。



向こうも家族だと思ってたら良いな。



蓮華と柊以外はまだ呆然としており、自然とゲームはお開きになった。








さて、晩御飯にしようか!


絋斗『蓮華、柊。

なに食いたい?』



蓮華『う~ん。

パスタかな。』



柊(筆談)『私は、ハンバーグで。』



絋斗『あの二人は何が好きなんだ??』



蓮華『紗香姉は………お寿司かな??



唯は柊と一緒で、ハンバーグ。』



絋斗『了解。』

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