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12/17

子猫のことで大変だから、幻聴が聞こえる。幻聴じゃなかった!!

 夏休みが終われば、学校が始まります。やっと学校に行ったかー、と喜んではいけない。



 夏休みが終わると、夜の塾が始まるー。



 長期休みの時は、日中の塾でした。なので、日中の送迎だったので、夜の送迎はなくて、楽でした。それも、長期休みが終わると、通常の時間帯に授業となります。

 塾に通わせるのは、夫の考えです。小学生の間だけ、塾は強制です。中学高校は、本人の学力次第です。

 長女は、塾に通いたくなくて、中学高校では、成績を中位にキープし続けています。全ての教科を中位に保つという万能な成績に、普段の素行について、注意出来ない。

 次女は、集中力がないので、塾の他に、そのー、あのー、能力開発? みたいな習い事を週一で通わせてる。次女には合っていたようで、徐々に、能力はあがっていたりする。週一なんだけど、効果があるのにびっくりだ。だけど、次女には不評である。



「お姉ちゃんにもやらせてよー」

「あー、お姉ちゃんは、化け物みたいな頭だから、これ、意味ない。すぐ、卒業だよ」



 ちょっとした事情で、知能テストをした長女の頭は、普通の人の二倍の速度で物を考えられるという。なので、次女の要望は却下である。

 長女も塾に通ったので、次女も塾に通うこととなったんだけど、そこも、個人差がある。



 長女は、集団授業を受けて、常に中位の成績だった。何も言わなくても、宿題から予習復習もこなしていたので、集団授業のみで、十分だった。

 次女は、集中力がないので、個人授業を受けてる。集団授業であれば、国語算数理科社会の四教科なんだけど、次女にはそれをこなす底力がないので、国語算数のみを個人授業でうけている。



 長女の集団授業の授業料と次女の個人授業(2教科)の授業料は同じ!!



 能力の差は、かかる費用にも差が出てくる、ということを実体験しました。親が出来ることって、子どもの能力を伸ばすために、金出すことなんだよね。努力するのは、子ども本人だから。

 だけど、最適な選択をするのは、親なんだよねー。小学生に、そんなこと出来るわけがないよ。





 塾についてのグチグチは置いといて、夏休みが終わったので、次女の個人授業が始まりました。

 夜なので、晩御飯を食べてから、塾に送っていきます。その日も、普通にご飯を食べさせて、塾に送っていったんだけど、いつも早めにつくので、車の中で時間つぶしをしていました。



「お母さん、猫鳴いてる?」

「幻聴だと思いたかった」



 私だけだったら、幻聴なんだけど、次女も聞いていた。

 その日は、台風の急接近で、風がすごかった。こういう時、危ないから、と親猫が子猫を連れて引っ越ししたりすることがある。



 鳴き声は、子猫でした。



「子猫、探してみる?」

「探す!!」



 次女、スマホのライトを頼りに、本当に、子猫を探しに行っちゃいました。

 でも、人が近づいたりすると、子猫の鳴き声は止まります。反響もあって、結局、見つけられなかった次女。



「親猫が迎えに来るよ」

「来なかったら?」

「病気とか、あとは親離れの頃でなければ、迎えに来るよ」



 鳴いている子猫は、まだ、親離れ出来ないくらい小さいはず。親離れする子猫は、無闇に鳴いたりしない、とネットで読んだことがある。

 子猫は親猫を呼んでるから、病気とか、そういうのでなければ、人の気配がなくなったら、親猫が子猫を連れて行くはず。



「ショウちゃんみたいな猫だったら?」

「あれは、まあ、親離れの月齢だったから、特殊だよ」



 我が家で保護してる子猫ショウちゃんは、生後二か月だったから、ギリ親離れだから、親猫から持捨てられたわけではない。



「時間だから、もう行きな」

「う、うーん」



 そういうことをしていると、あっという間に塾の時間。次女は、まだ諦めきれないけど、塾に向かって行きました。

 しばらくは、私も様子見していると、また、子猫が泣き出します。ちょっと気になるので見に行ったけど、やっぱり、見つからない。


 子猫を保護すると、夫からはいつも言われるのは。



「親猫はいなかったのか?」



 ということ。子猫だからと、無闇に保護していいわけではない、と夫は注意しているのだ。

 今回の子猫の鳴き声は、明らかに、親猫がいる。見捨てられていない限りは、人が手を出していいわけではない。

 でも、次女は気になるんだよねー。困ったー。

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