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10/19

手術が終わったから、里親募集をしよう。ポスターを作りなさい!!

 とうとう、子猫ショウちゃんの手術の日がやってきました。長かったなー。

 振り返れば、保護したのは7月の半ばと、今から一か月半前のこと。保護して、数日で、9月に手術の予約をいれました。



 子猫で手術って、早すぎない? と思われますよね。



 普段、お世話になっている動物病院では、生後6か月でないと、手術をしてもらえません。歯にまだ乳歯があった場合は、手術の予約も出来ません。それが普通です。

 ですが、手術のみを請け負う動物病院では、体重が1キロあれば、手術してもらえます。1キロというのは、きっと、麻酔してもいい体重の基準なんでしょうね。


 保護したばかりの時は、250gでした。それから一週間経っても、お腹の虫のせいで、250g。それも、お腹の虫を駆逐すれば、500gと増えていきました。



 その調子で、体重を増やしていけば、一か月くらいで1キロになるね!!



 という計算を元に、9月に手術の予約をいれました。そのために、食べたいだけ食べさせました。ともかく、体重を増やすのを優先ですよ。

 そうしていると。



 いいエサを要求するダメ子猫になっちゃいました。



 猫風邪だったし、お腹の虫がいたし、弱っていたから、ともかく、栄養のなるものをあげてました。そうなると、カリカリはちょっと、となるので、お肉なんですよー。

 保護したばかりの頃は、水分補給のために、病気猫用のドロドロになったエサをあげていました。

 お腹の虫がどんどんと駆除されて、食欲があがってきた頃には、肉からカリカリへと切り替えました。

 体重を増やさないといけないので、お腹の虫もいなくなり、健康になったので、カリカリに移行したら、贅沢子猫になってました。



 でも、私はとっても厳しいんです。



 食べないからといって、味付けを与えるようなことはしません。運動させて、お腹を減らして、食べさせます。

 最初は、ちょっと食べて、要求鳴きする子猫も、やっぱりお腹が空くから、我慢して食べていきます。

 ともかく、太らせないといけないので、食べたいだけ食べさせるスタイルです。



 そして、人間様の休日になると、いいお肉を一食分だけ与える。



 そういうふうにしていけば、子猫も悟っていきます。食べられるの、これしかないって。

 そう悟ってからは、それなりに食べて、あの骨ばっかりの体躯だったのが、すっかりぷにぷにの柔らかいボディに変身しました。



 お腹の触り心地が良くなった頃に、子猫は去勢手術されました。



 手術前後、子猫の要求鳴きは激しかったですよ。



「ちょっとした不幸が、ものすごい不幸に感じるだろうなー」



 そんな子猫を見て、そんなことをいう夫。

 目の前で、人間様は食べてるし、他の猫だってエサ貰っているのに、子猫だけは貰えないから、必死に要求鳴きですよ。

 可哀想だけど、仕方がない。手術の前日の夜から、子猫はエサ抜きです。そして、早朝から水も飲めません。

 元気になって、遊びたいだけ遊んで、食べたいだけ食べて、と子猫にとっては幸福の絶頂だったというのに、そこからエサを取り上げられ、水も取り上げられ、だけど、人間に抱っこされると、喉を鳴らして喜んでいます。



 もう、この子猫は、人間なしでは生きていけないなー。



 そんなことを感じながら、子猫は手術され、家の中をそれなりに自由に過ごせるようになりました。

 手術もしたし、長女と話し合いです。



「あんたが拾った猫なんだから、里親募集のポスターは、あんたが作りなさい」

「お母さんがいつもみたいに、適当に作ってよ!!」

「あれは、私が保護した猫だから、やったの。今回は、あんたが作りなさい」

「面倒くさい!!」

「ネットは、私がやるから」



 ネットでの里親募集はすでに掲載しているけど、うんともすんとも問い合わせがこない。ボランティアではないけど、条件はそれなりに厳しくしているからなー。誰でもいい、というわけではない。

 ネットと並行して、ポスター貼ったりして、呼びかけてもいます。それは、長女自身にやらせることにしました。



 もう、大学受験の年齢なんだから、それくらい、出来るようになって。



 小学生中学生に、ポスター作って呼びかけて、というのは、さすがに難しいとやらせなかったけど、高校生で、パワーポイントなんてソフトを使いこなしているのだから、出来るでしょう。

 ポスターの雛型は、ネットで検索すれば、いっぱいあるので、それを使えば早いというのに、子猫の手術が終わるまで、と先延ばしにされていました。

 手術も終わったことだし、とうとう、長女も観念して、ポスターを作って、動物病院とかにお願いしに行きました。



 でも、こういうポスター、動物病院にはいっぱい貼られてるんだよねー。



 効果がないわけではありません。猫が欲しいといって、動物病院にわざわざ電話する人だっています。また、動物病院同士で、そういうネットワークを持っていることもあります。

 ポスターの効果って、驚くとこから出ることもあります。

 はやく決まるといいなー、と今日も問い合わせを待っています。

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