表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

アイディア・ノート

作者: 戸倉谷一活

 古都奈良の片隅に由緒ある女子高がありました。

 その女子高、普通科の他に神道科という科があります。その神道科、単純に言えば巫女さんの養成を目的とした科です。

 主に親が神社の神職であれば優先的に入学出来ますが、神社の推薦などがあれば親が神職で無くても入学することが出来ます。例えば神社の氏子とか、祭祀などで巫女を務める必要があるなどです。また普通科から転科も出来ますが、転科する在校生は稀です。

 神道科では五教科などを学ぶのは普通科と変わりませんが、他には日本神道の始まり、天照大神や神武天皇の東征、歴代天皇、日本各地の主な神社、また最近では海外の宗教と日本神道の違いなどを学びます。

 他には巫女として必要最小限の作法、他に浦安の舞や神楽なども学びます。

 修学旅行は三年間で二回、伊勢神宮と出雲大社へと行きます。ほとんど観光は出来ませんが、出雲大社と伊勢神宮では一般の参拝者が入れないような神域にも入れますし、神職から色々と教えてもらうことが出来ます。一方、普通科の生徒は神道科に合わせるので修学旅行は伊勢、出雲になります。普通科は観光が中心となるのですが、修学旅行先として「海外に行きたい!」に「千葉県浦安市にあるネズミの国に行きたい!」とか、「冬の北海道に行きたい!」や「夏の沖縄に行きたい!」などのリクエストが出てくるのは毎度のことです。

 春休み、夏休み、年末年始などは学校近隣の神社からアルバイトの案内も来ますが、神道科の生徒は皆、休みには実家の神社を手伝うことが多く、アルバイトに応じる生徒はほぼ皆無と言えます。

 全国各地から生徒が集まってきますので巫女校には寮もあります。定員は五十人、昔は四人部屋や二人部屋でしたが、近年の個を尊重する考えに基づいて個室へと改修されています。それでも寮を利用している生徒が一人とか二人とか、そう言う時もあります。

 しかし、寮と言えばやはり門限など細かい規則があるので生徒によっては学校近くのアパートやワンルームマンションを借り、そこから通学する生徒もいます。

 神道科の生徒数ですが、昨今の少子化もあって一学年三十人に満たない年もありますし、翌年には八十人以上が入学するようなこともあります。

 寮の利用はあくまでも全国各地から集まってくる神道科の生徒が優先であり、普通科の生徒は学校の近隣から通学するのが基本です。それでも京都や奈良と言う古都で高校生活を送りたいと言う生徒、離島などでそもそも地元に高校が無い生徒などには寮の部屋に余裕がある場合に限って受け入れる場合もあります。


 普通科を卒業した生徒の進路は大学、短大、専門学校に就職と色々です。

 神道科を卒業した生徒の多くは実家の神社を手伝うのですが、中には普通科の生徒と同様に大学や短大、専門学校へ進学する生徒もいますし、男性と同じ神職を目指して進学する生徒もいます。


 近所の人からは巫女校などと呼ばれていますが、実際には普通科が一学年で五クラスから七クラス、対して神道科は一クラス、多くて二クラスしかありません。

 そういう女子高の日常を描けたら面白いとか、思い付いたのですが、なかなか中身が書けません。

 登場人物としては普通科から神道科へ転科を望む生徒がいたり、海外から修道女見習いの女性が留学してきたり、普通科の生徒につきまとうストーカーを式神を使役して退治したり、利用者が一桁しかいない寮で何故か幽霊騒動が起きるとか、あれこれ思うのは良いのですが、先述したように中身が全く書けません。

 ちなみに「式神を使役して」は安倍晴明以来の陰陽道に通じた家に生まれた神道科の生徒が式神を使役するという設定です。ここだけは考えました。


 いつか機会があれば短編でも良いから書きたいのですが、その前に仕上げなくてはいけない作品があります。

 いつになることやらか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ