夏の日の思い出 第一節 〜夢の中の男の子〜
初投稿作品
長編小説のプロローグと思い書きました
拙い文章てすがよろしくお願いいたします
(はぁ・・きょうもあつそうだなぁ)
夏のキラキラした光が溢れるベランダから大きな雲を見て、蝉の声を聴き入っている
「きょうもだいちゃんくるかな?」
いつもの誘いにドキドキしながら ふと二階のベランダから前の道をキョロキョロ馴染みの顔を探してみた
「だいちゃんだ!」
ドキドキする心を抑えて、ベランダを抜け階段を駆け下りリビングでニコニコして待つ
「だいちゃん来たのかな?」
おかあさんがニコニコして聞いてくる
「うん!みえたからまってるんだー」
「そうかー だいちゃん来るといつもなぎは嬉しそうだねー」
そう言うとおかあさんは私のところに来る
「でもね、なぎは お胸にちょっと病気があるからあんまりはしゃぎ過ぎちゃだめだよ?」
おかあさんはわたしの胸を撫でて優しく言った
「だいじょうぶだよー だいちゃんといっしょにいるときは くるしくならないもん」
そう言われたおかあさんは少し驚いた顔をしていつもの優しい表情になる
「わかったよ でも ちゃんと歩いたら休憩するんだよ?お胸が苦しくなっちゃうから」
そう言うとおかあさんはテーブルの上にあった、いつものリュックをわたしに渡す
ピンポーン
「だいちゃん来たね」
おかあさんがインターホンに出るのと同時にわたしは玄関に走り出す
ガチャ
「だいちゃんきたね」
奥から慌てておかあさんが玄関に来る音がする
「おう なぎ あそぼーぜ!」
少し汗をかいた男の子、今日も相変わらず虫取り網とカゴを持っている
「うん!」
「きょうはにーちゃんいないのか?」
と だいちゃんが話したところにおかあさんがだいちゃんにむぎ茶の紙パックを渡した
「ごめんねだいちゃん、おにーちゃん今日は、他のお友達とプールに遊びに行っちゃったんだよね」
「おばさん!いつも のみもの ありがとう!」
だいちゃんはそう言うとニカッと笑ってみせる
「にーちゃんいないなら むしとりできないなー なぎ むしきらいだもんなー」
そう言うとだいちゃんは虫取り網とカゴをおかあさんに渡す
「おばさん!これあづかっておいて!きょうは なぎ とじんじゃでたんけんすることにするからさ!」
「はいはい じゃあ だいちゃん なぎ お願いね」
おかあさんがだいちゃんに微笑んでいる
「おかあさんいってくるねー」
リュックをおかあさんに背負わせてもらってわたし達は家を出た
読んで頂きありがとう御座いました
次回もよろしくお願いいたします