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【エピソード6】ドクター、手術ミスもシラをkill

『へ…へくしょんん"ん"』


『きゃぁぁぁっ! 先生っ!』


───あ、俺 生きてんだ?!


『先生っ!出血ですっ!』


【ブーッ ブーッ ブーッ】


警告音が鳴り響いている…


『先生っ!血圧低下っ!60きりましたっ!』


───え?!ここ何処?!手術台?!


───俺、手術されてるの?


透明のカーテン越しに、白衣をきた医者らしき人とナースらしき人が見える!


【ピューーッ】


血が勢いよく医者の顔に飛んだ瞬間…


───あ、やばい。死んだ…


ボクは、意識を失った。


───眩しい…ここは天国か?


神聖ささえ感じる白い空間に、一瞬そう感じたが ボクは記憶を振り返った。


───天国なわけないじゃん、俺 魔王なんだから…


理不尽ささえ感じながら 眩しさに負けずに(まばた)きを試みる。


病院のベッド?!見覚えのある景色だ。


部屋の四方を目線だけ動かし確認してみた。


右下方向に、人影を確認した。


女性の様である。


少し身体を動かそうとしたら、痛みで小さなうめき声をあげてしまった。


『〇X#!』


声にならぬ声だった…


途端に、女性は振り返り 頭元の呼び出しブザーを押した!!


部屋にナースが飛んできた。


『意識が、意識が戻った様です!』


女性は涙ぐんだ声をあげ、ボクを見ている。


『先生呼んできますね!』


ナースは足早に部屋を後にした。


数分後、医者らしき白衣の男性が部屋に入ってきた。


色んな器具で チェックした後、医者は女性にこう言った。


『もう大丈夫です。』


女性は、涙ぐんでボクの手をギュッと握った。


───この人、誰?


状況が飲み込めず、戸惑うボクを見つめながら 彼女は衝撃の発言をした。


『良かった…助かったのよ!!シラーッ!!』


何故ここに居るのか、この女性とボクの関係は?


あのちびまる〇ちゃんファミリーは、どこ行ったんだろう?


パニックに陥る程の情報量に、彼女は更なるトッピングを私にプレゼントしてくれた。


ピュルルルードッカァァァァンッ!!


三尺玉ぐらいの花火が脳内で破裂した様な気分だった。


───ボク、夢見てるの?!


───今、シラーって言ったよね?!


数秒間、キーンっと初めての耳鳴りが聞こえた気がした。


襲い来る不安に 思わず今の心情が理性のハードルを1メートルぐらい軽々と飛び越え 口に出そうになったが、また例の『呪い』で窮地に立たせらるかも知れない。


───危ない、危ない…今は、とにかく静観しよう!!それが、今なすべき事だ!!


フラフラになりながら目をつぶって、とりあえず休む事にした。


───なんにしろ、今は体力回復が最大の課題だ!


───危険回避にも、動けないとどうにもならん!


ボクは、いつの間にか この具現化能力をネガティブにしか受けとめられなくなっている自分に気がついた。


───上手く動かなければ!


───しかし、介抱してるこの女性は、何者なんだろうか…


幾度となく巻き起こる彼女への関心と、何故この状況なのか、そして名前が変わってるのは何故などと ぼーっとしながら考えていた。


『私がわかる?』


いきなり、眼前に顔を近づけて問う女性にびっくりして身構えたが 激痛でそれどころでは無い。


よく見ると、物凄い美人だ……


『ねぇっ…』


───ねぇって言われても…


怪訝な顔をする僕に、彼女は悲しそうに 目をうるませながら


『もしかして、私が…私がわからないの?!』と言った。


───ごめんなさい、そうなんで…す…


こういう時、ただ愚鈍に正直に対応してしまう自分がどうも好きになれない。


『ばかぁぁぁぁっ!』


悲壮な表情からの強烈な彼女のビンタはボクの脳を揺らし、今、ボクの目には流星群が煌めいている。


『ピコーン!』


心電図の音とハモリながら エピソード6はステージを降りた…

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