【エピソード3】いやーそれはないやろ…
女性に促されるまま、僕は家に入った。
しかし違和感が半端ない…
──天宮悠人が【マルコ】?!
どんだけーーっ!!
オネェにでもなって叫びたいとこだ…
って、話変わるけど 【アサバジ】って何ぃー?!
塩焼きって、なんでXO醤買いに行かせたのー!
ツッコミどころ満載すぎて テンパってる僕に
空腹は容赦なく襲ってくる。
塩焼きの匂いだろうか…
間違いない…脂ののった魚を焼いた…七輪で焼いた匂いだ…
僕の喉は、数回唾をのんだ。
先程の女性が、大皿に沢山魚を持った皿を
僕の目の前を通って隣の食堂であろう部屋に運び
僕に『お姉ちゃん、外で洗濯物取り込んで居るから呼んできてね。』と声をかけたかと思うと、
踵を返して『みんな、ご飯よ〜』と大声をあげた。
奥の部屋から、老夫婦と中年の男性が、嬉しそうにやって来た。
自分の家族であろうこのメンバー。
外にはお姉ちゃんと呼ばれる年上の女性が一人…
そう、読者は理解しただろう…
【ちびまる〇ちゃん】と同じ面子である。
笑いのツボにはまって 変な口調になってしまったのだが
でかかった言葉に封は出来なかった。
『アニ メ…ぃたい……』
──嗚呼、やってしまった…
僕の悔恨の表情を見てとった仮・ひろしがこう言った
『マルコ、お前 何寝ぼけとるんだ?うちには、息子はいないぞ…』
『昔のお兄ちゃんはいるけどね…』
祖母であろう老人の言葉まで まるで、日曜の夕方、テレビで見てるアニメそのままである…
───しかし、変だ?!今回、何も起きない…
なぜ何も起こらなかったのだろう…
思考の限りを尽くして 弾き出した答えは
───言葉が、不安定だったのと
───兄 目 痛い と解釈されたのか?!
の二つであった。
モヤモヤした気持ちだったが、僕は自分でケジメをつけることにした。
その直後、外のドアが開き、『やっと終わったわ、いい匂いね〜。アサバジの塩焼きね?!』
振り返った僕の眼に映ったのは…
隆々とした筋肉、赤いエプロン、少し残った青ヒゲと辮髪!!
その姿は、紛う事なき……
──オネェ・chanやないかーい!!
『ピコーン!』
訳分からんまま、如何にも〇塾に出てきそうなキャラの濃さにまけて エピソード3は幕を閉じた。




