1話
お待たせしました。え? 待ってない? まあまあそう言わず、お茶でも啜りながら読んでいってくださいな。第1章とか第2章とか読んでない人はそちらをお先に読んでね! あらすじにURLありまする。
↓は毎度お馴染みのあれです。ま、適当に流してやってください。
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説明不足のところが多々あると思いますが「そっち(読者)が分かれ」くらいの気持ちで書いたので分からない、足りないと感じた部分はそちらが頑張って解釈なり考察なりして補完してください。
自分勝手ではありますが、反省はしてません。後悔もしてません。明らかなミス(意図的でない矛盾や誤字脱字など)以外は直す気もありません。つまりなにを言われても基本的に聞く耳を持ちません。どや。
ちょっとでも良かったと思ったら、どれくらい良かったか↓の☆で表してくれると嬉しいです。
感想とかレビューとかも嬉しいけど吐きそうになるんで↓の☆を入れてくれるだけでいいです。
──それでは、皆様に良き小説ライフがありますように。
「迷った!」
どや!
なんの脈絡もなく申し訳ありません。どうやらわたし、樹海の真っ只中で迷子になってしまったようです。
いつも通り雨雲を追いかけるように移動して、突っ切れるだろうと軽い気持ちで入った森が、森ではなくて樹海だったのです。
ですがこんなときでも落ち着いて行動することを忘れてはいけません。
ここは一つ、いつもの自己紹介を挟んで平常心を保ちましょう。
さて、初めましての方は初めまして。そうでない方はお久しぶりです。初めましての方もいるかもしれないので一応自己紹介をさせていただきます。
わたしの名前はホワイト。旅する葬儀屋を営んでいて、誰もが羨み振り返るほどの超絶美少女でございます。その界隈では結構有名だったりするんですよ? どや。
以後、お見知りおきを。
もちろんホワイトという名は本名ではありません。葬儀屋は色の名前を語ることになっているのです。過去を捨てたわたしには丁度いい場所でした。
ちなみにホワイトという名前はわたしの見た目が由来のようです。
のようです、とはどういうことかと言いますと、自分から名乗り始めたわけではないからです。わたしは白い肌に白い髪、白い旅装束を纏っているのでそれが由来ということでしょう。
実は割と気に入っていたりして。
わたしの、それはそれは素晴らしい美しさを〝白〟という一つの言葉だけでよく表現できていると思います。
葬儀屋では〝本名のうちは半人前。色で呼ばれて一人前〟と言われていたり。
どこのどなたかは存じませんが、よくぞわたしのことをホワイトと名付けてくれました。そして広めてくれましました。感謝。
そんな宇宙一の美少女ホワイトことわたしは、魔力の光をキラキラと撒き散らしながら魔力板に乗って地面スレスレを滑るように移動しています。
白い旅装束と髪を靡かせて、頬を撫でる風が心地良いです。揺れる草花から雫が飛び降りて、弾けて舞う光景の美しいこと。
さぞかし空気も美味しいだろうと、鼻から息を大きく吸ったとき、突然想像とは全く違った臭いに鼻腔をくすぐられ、形の良い眉の片方がつり上がってしまいました。
「……腐臭がしますね」
人によっては吐き気を催すような例えようのない臭い。職業柄気になったわたしは、臭いの濃いほうへ向かいます。
すると、腐臭の他に獣臭さも段々と濃く感じられるようになってきました。
「……ふむ」
ここは大自然。弱肉強食の食物連鎖が当たり前に蔓延る険しい世界。
たった一人の人間が大自然に敵うはずもなく、わたしは簡単に飲み込まれてしまいました。
つまり、なにが言いたいかというと──
「さらに迷った!」
ま、いつも旅路は迷っているようなものですけどね。どや。