07話 女性との出会い
イカチ村を出発したカイルとタイロンは、道を歩いていた。
「そういえば王国に行くと言っていたが、何をしに行くんだ?」
「実は……」
カイルは、剣をタイロンに見せる。
タイロンと出会うまでの出来事を伝える。
「……ということがあって、剣を返しに行くんだ!」
「その剣…… そんなに大事な物だったのか…… じゃあ、俺もその剣を守らせてもらうぜ!」
「ありがとう、タイロン! 僕ももっと強くなるよ!」
話をしながら歩いていると、前から女性が歩いてきた。
カイルは、話を聞いてみることにした。
「すみません…… ここから先に、町や村はありますか?」
「少し距離はあるけど、道なりに行くと港町があるわよ!」
「ありがとうございます! あの……失礼ですが、どちらに行かれるのですか? この先には、小さな村しかありませんけど……」
「イカチ村の近くに用があるの…… そこにある薬草が効くと、本に書いてあってね。私は、薬師で医者なの!」
「凄いですね! 尊敬します……」
すると、タイロンはあることを思い出す。
薬草についての情報だ。
「ちょっと待ってくれ! 思い出したが、その薬草は数年前に無くなっている…… 育つ環境が変わってしまったのが理由で、栽培も出来ないから、枯れてしまったんだ……」
「そうだったの残念だわ……でも、教えてくれてありがとう! 助かったわ!」
カイルは、女性に尋ねる。
「これから、どうするんですか?」
「せっかくだから、少しゆっくりしていくわ!」
「では、ここでお別れですね……」
「……よかったら、2人の名前を教えてくれる? また会える気がするから……」
「僕は、カイルです。」 「俺は、タイロンだ。」
「ユイよ……よろしくね! 私は、近くに住んでないけれど、旅を続けていればきっと会えるわ! またね!」
会話を終えると、2人はユイに教えてもらった港町に向けて歩み始めた。
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