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村の少年、旅に出る  作者: 宮島友
29/49

29話 心配

 ダグラスが、カイル達の状況を伝えると、今度はイカチ村の村長が話をする。


「なぁダグラス……あのことは、カイルには伝えたのか?」


「いや、まだじゃ。剣を返して、王国から戻ってきたときにでも、伝えようと思っておったからの……」


「そうじゃったか、もう少し先になるかもしれんな……」


 意味深な会話をする2人。

 ダグラスが、手紙の続きを話す。


「実はな、カイル達の旅には、ミーナ王女も一緒らしいんじゃ」


「何、それは本当か? だとしたら、心配だ。王女に、もしものことがあったら……」


「あぁ、ほとんど戦闘の経験がないだろうからな。バトラ王は、何を考えておるのだ!」


「とにかく、無事に戻ってきてくれればいいが……」


 カイル達の心配をしながら、2人は話を続ける。

 


 場所は変わって、アルメスク城。 

 ミーナが旅立った後、バトラは元気が無いようだ。 

 ただ、体調が悪いというわけではない。

 寂しさのようなものだ。


「バトラ王よ、そこまでお辛いのであれば、ミーナ王女を旅に出さない方が良かったのではありませんか?」


「そうかもしれんな……だが、ミーナは物ではないからな。私だけの気持ちだけで決めてはならん。それに、ミーナが旅に出たいことを随分と前から、私は知っていたからな……その思いに少しでも、応えてやりたいと思っていた。」


「ですが、心配ではないのですか?」


「もちろん心配だ。だが、カイルにタイロンという頼もしい仲間がいる。様々な場所で、経験を積むということが結果として、ミーナの為にもなると思うのだ。」


 バトラ王は大臣に伝える。

 しばらくすると、兵が入ってきた。


「お伝えしたいことがあります。」

「何事だ?」

「取り調べを行っております、男についてです。」

「何か、分かったのか?」

「いえ、まだ詳しいことは分かっておりません……しかし、狙いはアルメスクだけではないようです。」


「どういう事だ?」

「混乱を招けるのであれば、どこの場所であろうと構わなかったと話しています。」


 バトラ王は、考え込む。

 混乱という言葉が気になったようだ。


「ご苦労であった。引き続き、取り調べて何か分かれば報告するのだ!」

「はい! 失礼します。」


 報告を終えると、兵は離れていった。


「バトラ王よ。これから、どうなさるのですか?」


「今は、目的がはっきりとしていない。そんな中、探るのは危険だ。アルメスクを守るために警備を強めることが優先だ!」


 バトラ王の指示のもと、警備体制が変わった。

 そして、強固なものになった。

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