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村の少年、旅に出る  作者: 宮島友
24/49

24話 山賊という名の

 クロス町にやってきた、カイル達。

 4ヶ所ある中で、他の町に続く道を選択するが、その道は山賊達によって荒らされてしまっていた。


「何でそんなことをしたんですか?」


「それは、彼らの今の状況が関わっているようです……」


「でも、人の通行を止めてしまうのは良くないですよね……」


 3人で話し合う。

 今、考えられる行動は以下のものだ。


1、メレンポッドに戻って、旅のプランを練り直す。

2、クロス町にとどまって、状況が変わるのを待つ。

3、山賊に会って、理由を聞く。


 メレンポッドに戻るのは、一番現実的かもしれない。

 しかし、戻った所で問題を直接解決したとはいえない。

 

 クロス町にとどまるのも、状況が悪化する恐れがある。

 工事がいつ終わるか分からないのも、不安材料だ。


 残ったのは、山賊と会うことだ。

 どうして、そんなことをしているのか……

 話し合いが決裂するかもしれない。

 ただ、何かしらの進展はある。


 3人で話し合った結果、一度山賊と会ってみることにした。

 町の人にお礼を言った後、十字路の横の道のりを歩く。

 しばらく歩くと、山賊達の姿が見えた。


「見えた。ただ、山賊のイメージとは少し違うような……」


「だな。なんで、山賊という言葉が出たんだろうな?」


「多分衣装というよりも、彼らの行動がそのように見えたのでは?」


 現れたのは、何人かの漁師だった。

 頭には、太陽の光を遮るために帽子などを被っている。

 服も体温調節が出来るよう、着脱可能なものを重ね着しているように見える。

 近くには、長靴やゴム手袋が近くに並べてあった。

 手に網を持って、威嚇をしている。


 山賊は追いはぎをすると聞いたことがあるが、この人達はどうだろうか?

 話を聞いてみることにした。


「あの……すみません。少し、お話しを伺っても宜しいですか?」


「俺達に何の用だ!」


 凄い剣幕だ。

 怯むことなく、続ける。


「他の町に続く道を荒らしたことについてです。工事をするまでの状態になったと聞きましたが……どうしてですか?」


「……。」


 無視をして、カイル達から離れようとする。

 話題を変えて、反応を見る。


「船の置いてある場所があると聞きました。もしかして、皆さんの船ですか?」


「……。」


 こちらを向いたが、言葉は返さない。

 厳しい言葉をかける。


「使われていないのであれば、無くしてしまった方が良いのではないでしょうか?」


「お前に何がわかる! 俺達の気持ちなんか……」


 問いかけに答えた。

 さらに、方向性を変えて聞く。


「では、今から皆さんの船を見に行きましょう……そこで、今の状況を整理しましょう」


「どうして、そんな話になるのだ。行ったところで、何もない……だが、お前がそれで納得するであれば、行ってやる……」


 皆で、行くことが決まった。

 状況を把握するために、船の様子を見に行く。

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