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The cloudy blue  作者: 低級時計
1/1

1-1.赤龍討伐(1)


「こいつでお終いだぁっ!」

街道から外れた森の中でリクウツボの群れを蹂躙する4人組、リーダー格の青年の一振りで戦いの幕は下りる。軍属の2人に民間から募集された2人で北方の暴君「赤龍」の駆除の道中なのだ。


もうすぐ夕刻、食料の調達は手早く行う。


「こいつらなら夕飯に困らないな」

筋骨隆々、動きやすい鎧に斧、ハンマー、鉈、背中には本人曰く「盾」を装備したバーバリアンチックなカムイが仲間に向けて叫んでいる。にわかには信じられないが軍属の片割れ35歳の野郎だ。


「毒は無い種族ですね、頭数の割には楽でしたね」

医師として参加表明をだしたミティールは若い割にしっかりとしている。小柄な体格だが槍で的確に急所を潰していく様から見れる通り仕事はきっちりやる派だ。同じ軍属のカムイに比べて真面目に見える。


「2匹で十分だな、ミティール、レディー移動を頼む。表の道までは俺たちが護衛だ、この先の駐屯地で捌こう」

リーダー格のレオニダスに頼まれ、ミティールと別々にリクウツボを運ぶ。

11匹のウツボを仕留めて2匹しか持っていけないのは心残りだが致し方ない。成人男性程度の大きさだが意外と軽い(30kg程度だろうか?)。この程度なら私はどうということはない。ミティールは四苦八苦しているが、助けが必用にも見えない。

生臭い現場を離れる、来た道を戻るので20分もかからないだろう。


「焼いてヨシ!煮てヨシ!のウツボちゃんがいてくれて助かったぜ。森を出たら俺が運ぶから二人とも頑張れよぉ?」

カムイは上機嫌だ、干し肉に飽きていたらしい。


無事森から出た一行は夕暮れの中、駐屯地へと移動を始めた。

約一名を除いて極上の食事以上に明日のことを考える。

今から向かうのはグレイル山駐屯地、最北の駐屯地である。

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