第五話 数と質
フェラム達はジェラレート村へ戻ろうとしたとき、見慣れない格好をした。白いマントをした人と黒いマントが二人、どうやらアステリアの人間のようだ。フェラムは「予定変更だ戦でも観戦しに行こうか」とフェリップは「胸が高鳴るね」といい彼らの後を追うことにした。そして血塗られた草原の一番高い丘に軍を構えていた。我々はできるだけ軍と遭遇しない森の近くで戦を観戦する。サイの行列が一列に並んでいるその上に鎧を着た男が座っていた。アステリア軍はどうやら散開しているようだ。
木の上から眺めてみるとどうやらサイの後ろに本陣があるらしい。
機動隊を導入して、直接の対決を避けて直接本陣に攻め入るつもりだ。アステリアの大将は頭が切れるらしい本陣がない、向こうはバックを背負って携帯食にしているらしい。つまり短期決戦でフォンランドの軍を打ち破るつもりらしい。そこでフォンランドは本陣を囲むように鎧を着た男たちが盾を持って円形に並ぶ陣形だ。フェラムが「古代人が使っていたとされる戦を有利に進める戦法だなジェラレートの戦闘スタイルはどちらかというとアステリアに近いので次どう出るか読めるがフォンランドはまったく読めない」としぶしぶ語っていた。兵糧のほうはトロデントタウンを後ろ盾にしているので無限に補給できる。
対するアステリア軍はどうやら配置についたらしい
「ぎゃおーん」火花を吹いた。鎧の男が一撃で倒れた
サラマンダーだ。恐るべき威力でサイに乗っていた男先頭の出鼻をくじいた。一列に並んだサイ部隊はリーダーを失い困惑している。本陣から伝令兵が「案ずるなネオシス様がついている、敵は目視できない草原に隠れている。草原にいては敵の的になる時計回りに巡回せよ」というとサイの部隊はアステリア軍を無視し時計回りに動くその足の速さに隠れていた軍は踏み潰されてしまった。被害は少数伝令兵はサイの後続部隊の中にまぎれているためアステリアは伝令兵を攻撃できない。サイの動きは無視して敵の本陣へと向かうアステリア軍しかし次に待っているのは盾を持って本陣を囲むように敵を待ち構えていた。
アステリア軍敵本陣到着まで6時間、サイの部隊を警戒しながら移動をしているのであった。しかし、円陣を破る手段がないアステリア軍は夜まで待った。そこで夜ご飯の支度をするとサイの部隊が突然襲ってきた。焚き火をしていて敵に位置が割られてしまったからだ。一個部隊は全滅してしまった。アステリア軍は信号弾ですぐに危険を察知し、また草原に潜伏した。
サイの部隊は睨みを効かしている。
戦争はここで混着しているかのように見えるが、アステリアの将は大砲を持って来いというと兵士はすぐに準備する本陣に打ち込むが距離が足らない。ぎりぎり円陣の前まで運んで行き円陣を破るつもりだ。そして敵が休憩している間急いで運ぶのであったが、サイの部隊に感ずかれ、結局作戦は失敗に終わりアステリアの敗退で終わった。フェラム達はこちらに気がつく前に撤退をする。
ジェラレートに戻ったらエレガノに土産話としてこのことを報告するつもりだ。こうして血塗られた平原の戦いは終わった。
ジェラレートに戻ると途中で白いマントと黒いマントに出会った。どうやら森を迂回してフォンランドから敵の背後を襲う部隊のようだ。フェラムはここでフォンランドに負けてしまってはジェラレートが危ない。叩くぞと言うとアステリアの三人組と戦うことになった。向こうは鉄砲を使わないフェラムは敵に気が付かれると察したのかすぐに彼ら三人組を取り囲んだ。白いマントの女がしゃべる「我々は旅のものだがなにようかな」
フェリップは「うそをつけ軍営からお前らが出てくるのを見たんだぞ」
黒いマントの男が「ここは引いてもらいたいのだが」
フェラムが「フォンランドに負けられては困るんでねここでおとなしくくたばってもらおうか」
白いマントの女「我々はお前に同行するそれでいいな?」
「今はここで騒ぎを起こしては計画が失敗する」と黒いマントの男に小声で話す。そして「お前らも気が付かれてはアステリアの軍がすぐにここまで来るぞ」と脅しかける。フェリップは「その手には乗るか」というとフェラムは「わかった君たちをジェラレートまで連行しよう」という白いマントの女は「感謝するといい」
ジェラレートの捕虜として扱うことになった。フェラム達は今戦ってる軍に気が付かれては僕たち危ない、おとなしく連行できるなら何が目的かはしらないが、その場しのぎで付いていってもらうしかない。とフェリップに小声で話す。
そうしてアステリア三人組を連行し、ジェラレートに向かうのであった。着いた先にはエレガノが待っていた。「よく戻ってきた帰りが遅いから心配したぞ」「後ろの方々は….?」フェラムが「アステリアの客人だ」エレガノは「!!」
エレガノ「フェラムどういうことだ説明しろ」フェラムはカクカクシカジカと説明する。そして彼らのジェラレートの牢に閉じ込めたのであった。