病み上がり③ 今日も安定のカオス
「ホッター殿、鍛錬に参加するなら俺達にも一声かけてくれ。というかあと三日は控えろという話ではなかったか」
「私は参加してませんよ。庭でするってのも今朝ここに来て初めて知りましたので」
騎士団長に文句を言われている。基礎鍛錬に参加したかったらしい。
「ミカお姉様に文句をつけるのはおやめなさいハコネ」
むむ、とハコネが眉を寄せつつ「失礼した」と頭を下げた。
「ミカお姉様と三日もご一緒していたせいか、昨夜は少々心細く感じてしまいましたわ」
「私も寂しかったですよ。またお泊まり会しましょうね」
「ええ、ぜひ」
ハコネの後ろには、氷姫護衛隊も投獄された三人を除いて全員集合している。
カッツォ、コタ、ラーゲの幼馴染トリオに、ホッキー、ミール、シジミの貝トリオ、カサゴ、マンタ、クマノ、サンゴの熱帯カルテット。エビーとタイタを加えれば総勢十二人だ。
「大所帯ですねえ。今からでも鍛錬してきたらいかがですか」
「そうさせてもらおう。貴殿は身体を冷やす前に屋内に入れよ」
ハコネは丁度手の空いたエビーとタイタに目をつけ、他の団員達の基礎鍛錬を補助してくれるよう指示しにいった。
ミカ様ーっ、と声がして振り返ると、カファを始めとした同志村男性スタッフが大きなかまくらを完成させたところだった。入り口脇には狛犬かシーサーのごとく、猟犬をイメージした雪像が鎮座している。ピッタ達女性スタッフも加わり、中にラグと防水と思わしき敷布を運び込んでいた。イリヤも楽しそうに出たり入ったりして遊んでいる。
「アメリア、あれにお邪魔してみませんか」
「素敵ですわ。あ、あの、ロット様と、ザ、ザッシュ様もご一緒に…」
もじもじもじ。
「あ、ああ、だがおれ達が入っては手狭になるのでは」
出来上がったばかりのかまくらは大きくて広そうであるとはいえ、大人が五人も入れば満員だろう。
「そ、そうですわね…。あれでは寄り添うような距離になってしまいますもの…。ご無理を言って申し訳ありません」
「あ、あなたが近づくのが嫌で言っているのではないぞ!? おれでは入り口からして破壊しかねないから」
「まあ。おっしゃる通りですわ。ザッシュ様の立派な双肩をお通しするには窮屈かもしれませんわね。カファに頼んで入り口を広げてもらいましょう」
「そ、そうじゃ」
ザッシュは私の方もチラチラ見ている。アメリアとロットは私が元男性恐怖症であることを把握していない。
「じゃあ、ザッシュお兄様とアメリアが先に二人でお邪魔してきたらいいじゃないですか。私はロット様と雪でも投げて遊んでます」
「ち、違…っ!」
ザッシュが先程のザコルと同じような、怒ったような絶望したようなよく分からない表情になった。言いたいことが山程あるのかもしれない。
アメリアの侍女四人がササっとザッシュの背後に回った。
「退路を…!」
「お嬢様、刺繍の進捗をお話しさせていただいてはいかがでしょう」
優秀かつ忠実なる侍女ハイナが進言する。
「えっ」
「あ、私達も生地を決めて取り寄せたところなんです。ただ今、上着ポケットの生地を裁断したものをお持ちいたしますね!」
「ええっ」
ユーカとカモミが屋敷の中へと駆け戻っていった。
「そ、そんな、まだモチーフも決めきれていないのに、どうしましょう」
「今までお刺しになった試作品はこちらにお持ちしております。どれがお好みか選んでいただいては」
そうしてハイナが出した風呂敷包みは、どう見ても数枚のハンカチという量ではなさそうだった。私が渡した十枚のハンカチ以外にも、かなりの数を試し刺ししていたようだ。
アメリアは何事か決心したようにハイナから風呂敷包みを受け取り、既に意を汲んで入り口を広げているカファに声をかけに行った。
結局、周りの圧力に負けてザッシュがかまくらに押し込まれるのを見届ける。
「ふふっ、兄弟揃って押しに弱いなぁ」
そして振り返ると、ロットが雪の上で四つん這いになって呻いていた。
「うぐううぉぉぉぉ」
「さあさあ、このミカが遊んであげますから。あの木に雪を投げて発散するのはいかがです?」
なんであのシュウ兄様までええええ! と叫びながら雪を投げまくるロットに、私は雪玉を作って差し出してやった。
「ミカあ、アンタはあたしの味方よねええ」
「ええ、ええ。味方です。詐欺師や侵略者ではないつもりですよ」
「根に持ってるじゃないのよおお!!」
「だから最初から味方のつもりですってー」
そろそろ身体の芯が冷えてきた。半纏の背中に当たる陽光はほんのり暖かいが、手足の冷えはどうしようもない。手袋も濡れてしまったのではずし、こびり付いた雪を叩いて払う。
「あ…。屋敷に入りましょう、ミカ」
「もう遊ばなくていいんですか」
「子供扱いすんじゃないわよっ」
ムキーッと怒るロットに促され、扉をくぐる。
そこは廊下だったはずなのだが、いつの間にか一人がけソファとサイドテーブルが用意されていた。サッと現れたユキによって雪に濡れた半纏を新しいものに替えられ、ソファに座らされ、分厚い膝掛けも渡された。
メイド長がポットとカップの乗ったワゴンを押してくる。
「私は姫か何かですか」
「まごうことなき、姫様でございますよ」
マージのとっておきの茶葉で淹れた紅茶は香しくて美味しい。ピッタ達が用意してくれたという軽食も配膳してくれた。
「黒水晶殿っ、今朝料理長と焼いたパウンドケーキだ…です! 一緒にお召し上がりになりますかっ」
「あらサモンくん。また焼いてくれたの。ありがとう、いただくね」
パウンドケーキ二切れが盛り付けられ、ホイップクリームまで添えられた一皿をフォークと共に受け取る。
「んーっ、塩とキャラメルのだあ。おいひーっ」
「それは良かった、好きだと言っていたからな! です!」
ニコニコ、サモンが微笑む。
「もしかして、タイタを参考にしてるのかな?」
「えっ、あ、気付かれてしまったか…。あの騎士の所作は王族付きの近衛のように洗練されているからな、従僕の手本とするにもこれ以上はないだろうと思ったのだ、です」
「ふふっ、ザコルもタイタを見本にして傅いたりしてたよ。みんな何を目指してるの」
「もちろん、あなたに相応しい下僕だろう」
ぐふっ
「ミカったら、大丈夫?」
思わず咳き込めば、専属護衛みたいな顔をして脇に立っていたロットに心配された。
「何を驚いている。メリタもあなたを王族よりも上、神の一柱だと思って崇めろと言っていたぞ。アメリアや子爵夫人もあなたを一段上の存在として扱っているしな。私もそのつもりで傅くことにした!」
「なな、何言ってんの…君は猟犬ファンクラブに入るんでしょ? なんで私に」
「その猟犬殿が傅く相手だ。神が膝をつく相手がただの人間なわけはない」
昨日の今日で洗脳が進みすぎじゃないだろうか。頭が完全に同志脳になっている。
それでは失礼するっ! と威勢よく言い放ち、意気揚々と歩いていった先でメリーに頭をはたかれているのが見えた。
その後、ザコルがバアンと扉を開けて入ってきて、私を抱き上げてソファにどっかりと座り直した。
エビーとタイタも追うように入ってきて、入り口でブーツの雪を払う。
「王子が下僕かよ…」
「違うって、あれは行き過ぎた猟犬信者が起こしたバグ解釈だから!」
「はは、バグなどではありません。サモン殿は至極当然の境地に辿り着かれたというだけのこと」
同志脳筆頭が全てを掌握したかのように微笑う。
「あの礼儀知らずが第二王子ねえ…」
「礼儀知らずはロット兄様でしょう。サモンは頑張っています」
「何王子を庇ってんのよっ! 大体礼儀知らずとかアンタにだけは言われたくないわっ」
私を膝に入れてスンスンしている人がロットを睨み返す。
「これは温めているだけです」
「温めたいだけなら匂い嗅ぐんじゃないわよ全くこの愚弟がっ」
私は皿に残ったパウンドケーキをひとかけら、フォークに刺した。
「はい、ザコル。あーん」
「は? な、何を」
「何って、いつもザコルがしていることじゃないですか。パウンドケーキ、味見したかったんでしょ」
ほらほら、とフォークを差し出す。
ぐうう、と唸りながら目を泳がし、何かを覚悟したように口を開ける。
赤くなりながらパウンドケーキを咀嚼するワンコを至近距離で見つめる。特等席だ。
「ふへ、かわいい」
「ああああああああああああ」
「ロット姐さん、しっかり!」
発狂したロットをエビーが気遣う。その横でタイタが四つん這いになり、燃え尽きたように停止した。何だか外が暗いなと思って見たら、白装束の同志達がベッタリと窓に張り付いていた。
今日も安定のカオスである。
「せんぱーい、私ぃ、ちょっくらオーレン様取っ捕まえてきまーす」
「取…って、今から!?」
「は!? カズ!? 一人で行く気なの!?」
「私が一人で行く以上に速い手段なんて他にないでしょぉ。同じくらい速そーなザコル様はほら、先輩の世話で忙しーし」
「それはそうだけど…っ」
「あ、ついてきたら許しませんからぁ。団長は今日も元気に関所護ってくださーい」
カズは至極軽い調子で屋敷を飛び出して行った。
何となく思っていたことがある。
「あのう、私って、オーレン様に避けられているんでしょうか…」
「い、いや、そんなことはないぞ!」
何やらギクシャクしながらかまくらから出てきたザッシュが慌てて否定する。
「避けてはないと思うわ。ただ、うちの父は若くて元気な娘に気後れすんのよ、なんか、ギャルが怖いとか言って」
「それ、カズも言ってましたけど…」
ロットにまでフォローさせてしまった。何だろう、オーレンはギャルに何か嫌な思い出でもあるんだろうか。例えば前世でオヤジ狩りにでも遭ったとか…。
アメリアはほくほく顔でユーカとカモミから渡された生地を大事に抱え、廊下に入ってきた。イリヤも一緒だ。
「先生とミカさま、なかよしです!」
「あら本当ですわねイリヤさん。昨日はあんなにもギクシャクとしていましたのに」
膝に入れられ、フォークを差し出す私にアメリアが微笑む。この子、私の貞操を心配していたんじゃなかったっけ…。
「あなたの自制心は信頼していてよ、ザコル」
にーっこり。
釘を刺されたザコルが気まずげに頷く。
テイラー勢はほんっとザコルを信用しているな…。下世話な勘ぐりをしたこっちが恥ずかしくなるくらいだ。
「ミカはもっと自衛の意識を持ってください」
「別に、自衛する理由がないので」
ばっ、急に抱いたまま立ち上がられ、そしてポスっとソファに降ろされる。
ザコルは未だに燃え尽きているタイタを立たせ、その後ろに引っ込んだ。
コマが全然現れない。
それはそれとしてイーリアの所在を訊いてみると、ここ三日間私の世話をするために仕事を放棄していたので、今日こそはとカリューの方へ連れて行かれたらしい。あっちはあっちで指導者が必要なのだ。
「避けられてないなら、いよいよ私の方から中央を尋ねるべきでは?」
「シータイが僕らを必要としているんです」
私達がシータイに屯留するメリットは解っているつもりだ。主にザコルの最終兵器としての名声が曲者に対する抑止力になっていたり、町内にいるサカシータ兄弟二人が暴れた時の保険だったり、私が魔力を垂れ流して避難民の皆の体力を底上げしていたり。
主に狙われている私がここにいれば、曲者達も領内深くに侵入する理由がなくなる。容態的に移動できる状態じゃないミリナという存在もある。彼女についている魔獣は王宮で魔力を奪われ、弱っている者も多いと聞いてしまった。私の魔力を食べることで回復しているのなら、しばらく一緒にいてやる必要がある。
「ミカ殿も、最低でもあと一週間くらいは養生した方がいい」
「そういうこと言うとうちの姫が気にするんで黙っといてくださいよお、お兄様」
「そ、そうか、すまない」
私がやらかしたせいもあるか…。確かに、今の落ちた体力では、豪雪の中を移動するのはリスクがある。
そろそろ皆を立たせて一人だけソファに座っている状況が気まずくなってきたので立ち上がる。引っ込んでいたザコルがエスコートのために戻ってきた。私が調理場に行きたいと言ったら、アメリア侍女の一人が庭に駆け出し、カッツォ達幼馴染トリオを引っ張って戻ってきた。
◇ ◇ ◇
ぞろぞろぞろ…。
「いや、大所帯すぎませんか」
アメリア御一行が八人、サカシータ兄弟二人と甥っ子一人、氷姫と愉快な仲間達が四人、ついでに天井にも二人か三人。
屋敷の廊下をこれでもかと埋め尽くして歩く我々…。流石に迷惑ではなかろうか。
「ミカお姉様が調理場に行かれるんですもの、気にならないわけありませんわ。ね、ロット様」
「ええアメリア様。あの林檎ヨーグルトフラッペとやら、とっても美味だったもの。何を思いついたか知らないけど、気になって仕方ないわ」
お嬢とオネエが仲良くなってる…。
「ロット、お前はモリヤの指示を仰ぎにゆけ」
「なっ、なんでよシュウ兄!」
「お前…。団長職を謹慎になっている理由を忘れたのか? 罰にも示しにもならんだろうが」
むぐうううう、とザコルそっくりに唸った六男は、行けばいいんでしょ行けば! と捨て台詞を吐いて屋敷を飛び出して行った。さりげなく屋敷の使用人が後ろをついていくところも見た。万が一カズを追ったりしないよう監視するつもりなのだろう。
調理場の入り口で声をかけると、料理長がシュババッとやってきて挨拶した。私が臥せっている間、彼は調理場につながれていたはずだが……まあ、元気そうで良かった。
「鹿肉の熟成が進んだ頃かと思いまして」
「流石はミカ様! バッチリ食べ頃でございますよ!」
もう四日前になるか、ミリナ達が魔獣と共にやってきた日、マージが曲者の掃討ついでに仕留めていた鹿だ。そのままステーキなどにしてもミリナが食べられるか微妙なので、私が魔法で角煮にでもしてみようかと提案していた。
「さて、ブロックに切り分けていきましょうかね」
「もう切り分けてございますっ」
「ええ、早」
天井にいたマージが先回りして指示でもしてくれたんだろうか。
「作り方と材料はいかがなさいますかっ!」
料理長のテンションが高い。元気を持て余しているようだ。
「えーと、まあ、適当です。私の知ってるレシピは調味料の関係で再現不可ですし。日本酒は赤ワイン、醤油は塩で代用するとして」
材料からいって角煮というより赤ワイン煮込みっぽくなりそうだが、蜂蜜と擦り林檎を入れて甘めに仕上げたい。ミリナに精をつけさせるのが目的だ。多少の贅沢は許されるだろう。
ネギか玉ねぎがあるかを尋ねたら、エシャロットっぽいものが出てきた。ネギっぽいがニンニクっぽい香りもする。まごうことなきエシャロットだ。葉と球の部分を切り分け、葉を下茹での臭み取りに使うことにした。
水にブロック肉とエシャロットの葉を浸し、魔法をかける。すぐに沸騰してアクが浮いてきたので掬う。
ちなみにこのブロックの部位はよく分からない。切り分けてくれた料理長に訊いてみたら、腹の方だと言っていた。脂身もついているし、バラ肉的な部分だ、多分。
本来三十分くらい煮るところだが、水は一瞬で沸騰する上、肉の中心も狙って魔法をかけるので、火が通るのに数分もかからない。
茹で上がった肉の塊をトングで取り出す。ぬるま湯でアクを洗い流し、四、五センチ角くらいに切り分ける。茹で汁を漉して再利用するか迷ったが、少し臭みが強い気がしたのでやめた。新しい水、肉、赤ワイン、塩、蜂蜜、擦りおろした林檎、エシャロットの球の方を加え、魔法をかけながら引き続きアクを取っていく。
数分後。
「あれ、もう柔らかくなった?」
串でツンツンと肉をつつけば、スッと刺さってしまった。
いくら魔法を使うとはいえ、数十分から一時間程度は煮ないと柔らかくならないかと思っていたのに。魔法があれば圧力鍋も電子レンジも要らないな…。
身を少しだけほぐし、口に入れてみる。味の調整は必要だが、柔らかさは及第点どころか百二十点だ。甘さが足りないので蜂蜜を足す。汁を煮詰めるのももちろん一瞬、あっという間に出来上がった。
「えへ、もうできちゃった」
「見事なお手際ですミカ様!!」
魔法で加熱した時間は実質十分にも満たない。時間はかからないだろうと思ったが、まさかこんなにお手軽にできてしまうとは。
試作品第一号は小さく切り分け、その場にいた人々に試食してもらう。
「なんと柔らかい…! 甘味のある煮込み肉は初めていただきましたが、非常に後引く味わいです。臭みも感じられませんし、ワインと蜂蜜、香草のハーモニーは実に完成度が高く、他の追随を許さぬ美味しさです!」
「……褒めすぎじゃない?」
「いいえミカお姉様、タイタの言う通りですわ。わたくし、実はあまり肉料理は量をいただけませんの。ですのに、このカクニはいくらでも食べられそうよ。素晴らしいわ」
育ちのよろしい二人には好感触のようだ。
「パン屋の倅とケーキ屋の倅はどうかな」
「はあ!? んめえに決まってんだろ何だよこの柔らけえ肉意味がわかんねえんすけど!?」
「甘味って肉料理にも合うんですね! 菓子にしか合わねえと思ってました。すっげえ美味いですよ!」
パン屋の倅はなぜかキレているし、ケーキ屋の倅は蜂蜜を肉料理に使ったのが意外だったらしい。
「モナ領では肉にジャムを合わせたりもするぞ。しかし、塩味と甘味を両方感じるソースとは新鮮だな」
「やわらかくてあまーいお肉、ぼくも好きです!」
イリヤとザッシュはペロリと食べてしまって物足りなさそうだ。
天井にいたはずのサゴシとマージも皆に混ざって美味しそうに食べている。
皆の反応を見るに、いわゆる『甘じょっぱい』味付けの料理というのがこの国にあまり無いもののようだ。日本ではたまに甘じょっぱい味付けが苦手な人を見かけるが、ここにはいないらしい。
「………………」
ザコルが無言なのが気になったが、惜しそうな顔をして取り皿を見つめているので、きっと美味しかったんだろう。
「今の作り方で良さそうですね。さーて、ミリナ様に献上する分を作りましょうか」
肉はまだまだある。私が角煮でも作りましょうかと言い出した後、マージが元ザハリ信者の女性達に命じて鹿を何匹も仕留めさせていたらしい。熟成が済み次第順繰りに加工させてもらうとしよう。
つづく




