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本田さんは優しい。  作者: なめくじ
1章翼さんとの出会い
3/18

優しい翼さま


   ~3話~


疾風の両親が他界した情報を知ってから3時間後本田が帰って来た。

「ただいま~、あれ、疾風、どうしたの?」

「いや、両親が新宿のスクランブル交差点で事故で…死んだ…」

「え…」

「これからどうすれば…」

「借金擦り付けて逃げた両親?」

「はい。」

「これからどうしようって?」

「いや、すむ場所が…」

「ここに住むんでしょ、私が借金を払ったんだから、住む場所はあるじゃない!」

「ずっといていいんですか?」

「いいよ!」

「ありがとうございます、翼さま!」

「これからもしっかりしてよ!」

「はい、あ、お風呂お湯入ってますからね。」

「お、しっかりしてる!」

「はい、翼さまのお仕事は手を抜きませんので!」

「この感じなら大丈夫そうだね。」

「これからもかんばりますね!」

「頑張って。」

「はい!」

「ところでさ、今日撮影でね、失敗しちゃって」

疾風はうなずきながら聞いた。

「どんな感じに?」

「食レポでうまく話せなかったんだ~」

「なるほどね、スタッフさんたちに何か言われたの?」

「いや、言われてないよ…でもね、自分の感覚がね…」

「確かに僕もよくありますね~」

「どんなこと?」

「昔、学校でTVに写っている状態で…あ、その番組は学校のTVなんだけどインタビュー中に貧血で倒れたんだ。」

「そうなんだ…」

「はい…」

「お互い大変だね。」

「僕のは結構昔の話ですがね…あ、お風呂の湯が冷めますよ、」

「そうだね、私、先に入るね。」

「どうぞ。」

本田は風呂に向かった、疾風は「はぁ~~、昔のこと思い出した…いやだな~」と小声で言った。

15分後本田はあがってきた。

「あがったよ~」

「はーい、これ翼さんが出てるTV番組だよね?」

「あ…ごめんね、言うの忘れてた…」

「あ、いいよ。」

「やっぱり、翼さんの笑顔の表情がすごくかわいいと思うよ。」

「そ、そう?はっきり言われたの初めてだよ…うれし…」

「え、本当に初めて聴いたの?」

「え、うん。」

「本当にかわいいのに…」

「は、恥ずかしいです!!」

「ご、すいません。」

「い、ううん、大丈夫…わ、私明日(あした)早いから先に寝るね、おやすみ…」

「あ、おやすみなさい…」

本田は小走りで寝室に向かった、疾風は「はぁ~なんだろう避けられてるのかな…かわいいのにな~」と思いながらTVを見ていた。

「そういえば明日の朝ご飯はトーストで、昼はパスタかな、夜は…何にしよう……鯖の煮物か、おでんとかかな~、いや、でもパスタとかでもいいかもな…パスタでいくか…ま、俺も風呂に入って寝るか…」

疾風は風呂に行き寝室に入り眠りについた。

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