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ランナー真美の願い

作者:でこぽん
 高校生で陸上競技選手でもある篠原真美が、アメリカ西海岸の都市で巻き起こす騒動と心のふれあいを描いています。
ギャグあり、ファンタジーあり、感動ありの物語です。

 篠原真美は十七歳の少女。彼女は時間を止める能力を持っています。
 だが、陸上競技にはその能力を使いません。なぜならば、ズルして勝っても何も得るものが無いことを、彼女は知っています。真美は明るく、能天気で天真爛漫な性格です。そして彼女は人一倍の努力家でもあります。
 彼女はアンダー20世界陸競技大会の女子三千メートル走選手として、ロスアンゼルスにやってきます。
 真美は時間を止めて暴走車の事故を未然に防いだり、犯罪者の逮捕に協力したりします。そして予選の際、身長が真美より三十二センチも高い優勝候補のルーシーと互角に競り合い、多くの人を感動させます。
 グランドキャニオンでは持ち前の俊足を生かしてひったくりを捕まえて改心させます。
 ラスベガスでは、児童養護施設の子供ダニーと友達になります。ダニーの話で施設の食事の量が不当に減らされていることを知った真美は、施設の院長と交渉して食事の量を正しく与えるようにします。
 しかし、なぜ食事の量が減らされていたのか。その理由を真美は知りませんでした。それは、子供たちの度重なる医療費のために施設の経営が困窮していたためでした。アメリカの医療費が日本の何倍も高いことを真美は知らなかったのです。それを知った真美は、自分が正義の押し売りをしていたことに気づきます。正義という名の剣を振りかざして、弱者である施設長を苦しめていたことに自己嫌悪します。そして真美は、解決策を真剣に考えるのです。
 真美は、考えに考えた末、『児童養護施設に寄付金を』と胸にメッセージを書いてラスベガス・マラソン大会に出場します。常に先頭を走り、テレビで募金を募ろうとします。真美はフルマラソンは初めてでした。苦しんで苦しんで、それでも懸命に走りますが、ゴール手前で足が痙攣します。それでもみんなの応援で、なんとかゴールまで走ることができました。

 日本へ帰った後、ラスベガス・マラソン大会での真美の願いが、いつの間にか大きなうねりへと変化したことを知ります。それはとても素敵なことでした。

真美の願いは、みんなの幸せです。
今日も真美は、みんなの幸せを願って走り続けます。
 
1.ロスアンゼルスの夜
2020/01/11 00:00
3.白井玲子
2020/01/13 18:46
5.グランド・キャニオン
2020/01/13 18:48
6.ダウンタウンの少年
2020/01/13 18:49
7.ケン
2020/01/26 08:56
8.ポーカー
2020/01/26 09:03
11.帰国
2020/01/26 09:16
12.エピローグ
2020/01/26 09:22
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