付き合ってやる。
『お前の食生活が改善されるまで付き合ってやる。
強制はしないが、
お前の健康状態がよくないのは
いつも見てるから分かる。
辛いなら早いうちに頼れよ』
上からな物言いなはずなのに、
さらっと私のことを気にかけてくれていたこととか
言われたことのせいで、すごく温かい言葉に聞こえました。
他の誰でもなく、しっかり、
私だけに向けられた言葉でした。
それに、普段、
他人に干渉なんてあまりしないはずの彼が、
そこまでしてくれるのが嬉しくて頷きました。
『うん。じゃあ、お願いするね……』
彼はふっと笑って、自然体でこう言いました。
『頼られるのって、案外嬉しいな』
そう言っていたときの彼はまるで、
いつもと別人のように爽やかでした」
これに対して由野さんは、
少しずつ話を進めていこうと話題の転換を試みる。
それにしても、今の話を真剣に聴いていられるなんて、
由野さんは本当にすごいと思う。
前話していた、心理学のことと、何か関係あるんだろうか。
「心配してくれて、
頼れる人がいるというのはいいことですね。
少しずつでいいので、気を許したり、
甘えてみてもいいのではないでしょうか」
由野さんの提案を彼女は受け入れる姿勢を見せた。
「そう、ですね。
これからは他人に
甘えるということもしてみようと思います」
由野さんは三日前と同じように、彼女にこう問う。
「ところで夕食はもうお済みでしょうか?
もしお済みでないなら、
ここで夕食を召し上がって行かれませんか?
本日のおすすめは鶏釜飯定食ですよ」
ここからはもう相変わらずなやりとりで、
彼女は頷くんだ。
「はい、お願いします」




