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僕の海馬を君に贈りたい  作者: ハイドランジア&シーク
【第三種「受容の種」―自分を受け入れる―】
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「食べ吐き」

 私は縋るように食べ物を口にして、

 狂ったように食べ続けました。


 食べることで、落ち着くことができたんです。


 夜中でも、冷蔵庫の中身を食べ漁りました。


 そして、そのツケとして、

 当然のように、急激に太りました。


 それを男子たちはからかいのネタにし、以前にも比べて、

 いじめは悪化しました、彼がいなくなったからです。


 自己評価が急降下していくのも時間の問題でした。


 自分が太っているから全て悪いと思い込み、

 ダイエットを始めました。


 しかし、途中から全然体重が落ちなくなり、

 心の支えもなく、再び食べ物に頼り、

 いつしか食べ物依存に陥っていました。


 でも、もっと太って周囲に嘲られるのも嫌で、

 太ることが怖くなりました。


 そして、喉に指を突っ込んで

 「食べ吐き」を繰り返すようになりました、

 指だこができるまで。


 きっと、彼に無視され続けたことが

 何よりも辛かったんだと思います、

 それほどに信頼していましたから。


 以前に彼女の話を聴いたときも思ったが、結構重い話だ。


 悲しい過去を未だに清算できずに、

 ずっとトラウマに囚われて、苦しめられているなんて。


 由野さんはどう対処するんだろう、

 どうやって彼女の傷を癒すというんだろうか。


 由野さんは目を瞑り、少し考え込むと、

 思い付いたように、ぱっと顔を上げて彼女に提案する。


「一度誰かに、弱音や本音、

 このことを打ち明けてみてはいかがですか」



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