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僕の海馬を君に贈りたい  作者: ハイドランジア&シーク
【第一種「勇気の種」―自分次第の力―】
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頑張ったご褒美

 テスト全教科、

 欠点をギリギリ回避することに成功した僕は、

 週末、テスト明けの休みということもあり、

 思い切り自堕落な生活を送ろうともくろんでいた。


 だが、そんな妄想も束の間、悲報に接した。


「おにい、

 テストを頑張ったご褒美にどっか連れて行ってよ!」


 これを食らわされたのは、夕食も風呂も済ませ、

 悠々自適に部屋でリラックスタイムを

 噛みしめていた最中であった。


 というか、ついさっきのことだ。 


 いきなり人の部屋のドアを全開し、開口一番がこれだ。


 まず先に言うことはないのか。


 そう思いながら、妹をジト目で睨みつける。


 なずは全く何のことだか分かっていないようで、

 きょとんとした顔で首を傾げてみせた。


 あ、可愛い、うちの妹可愛すぎる。


 あざとすぎるその仕草は、なずがやると、

 わざとか天然か分からない分、タチが悪い。


 要は可愛いのである。


 可愛い妹に頼まれたら連れて行ってやりたいが、

 甘やかしてしまうと癖になってしまう。


 結果、つけあがり、我が儘になり、可愛くなくなる。


「行かない。


 兄ちゃん、用事があるんだ」


 だから兄ちゃんは「拒否する」を選択した、はずだった。


「えぇー、

 どうせおにいは出掛ける用事じゃないでしょ。


 せっかくのテスト明けなんだから、

 遊びに行こうよー」


 うっ。


 それを言われると、遠回しに、

 一緒に遊びに行くような友達なんていないでしょ、

 とでも言われているようで辛い。


「ないけど、

 最近テスト以外にも疲れることは色々あったから、

 休日はゆっくりしたいんだよ」


 いじめのこととか、鈴木くんのこととか、

 彼らに反抗したこととか、

 それなのに無視くらいしか影響がなくて、

 逆に不気味なことなどでストレス状態だ。


 まともな反論をされたせいか、

 なずは不満そうに口を尖らせながら、ぶつぶつと呟く。





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