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僕の海馬を君に贈りたい  作者: ハイドランジア&シーク
【第一種「勇気の種」―自分次第の力―】
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お人好し

 代金を支払い、彼からその包みを受け取ると、

 今度こそ僕は店から強制的に追い出されてしまった。


 急にどうしたんだろうか、

 そんな考えは一瞬の間に消え去っていた。


 思ったよりクッキーが

 たくさん詰められていることに気づいたからだ。


 あんな口調で態度であったけれど、

 彼のことを悪い人には思えない。


 サービスでマスカットティーや試作品と言って、

 デザートをただで振る舞い、

 値段にしてはボリュームのあるこのクッキー。


 寧ろ僕には、

 彼はお人好しのように思えてならない。


 彼に与えられたヒントを元に、

 僕はいじめの原因を探るが、

 新たな答えは見つからない。


 あれ、でも確か、

 彼は「答えは向こうからやってくるかもしれない」

 って言っていた気がする。


 それが本当なら、

 今日は考えるのをやめて寝てしまおう。


 答えがやってくるとするなら、

 学校以外あり得ないから。


 因みにクッキーは独り占めした。


 火曜日から木曜日を送り、

 一つも手がかりを掴めないままでいた。


 蛇足だが、火曜日にテストは終了し、

 今のところ欠点は一つもない。


 それは、彼らに反抗した

 影響が何もないということで、

 妙な寒々しさがある。


 きっと何かが起こるはずなのに、不吉だ。


 翌日の金曜日、思った通り変化が生じた。


 今朝、彼らが教室にやってきたとき、

 挨拶しようと彼らに近づいたけれども、

 すっと素通りされた。


 要は、無視をされてしまったんだ。


 それきり彼らとは話せていない。


 鈴木くんのことはどうなっているかと一日中、

 観察を続けてみると、

 彼らはまた、鈴木くんに接触を謀っていた。





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