ヘタレな根性を
「ありがとう、佐藤」
初めて、名前を呼んでくれたね。
前言撤回しよう、今はスタートラインの一歩先だ。
「どういたしまして!」
彼らに反抗したことで、
きっと何かが変わるだろうし、
それは必ず良い方向とは限らないけれど、
この前進を大事にしよう。
勢いに任せて、
鈴木くんを救い出してみたはいいものの、
この先のことを全く考えていなかった。
どうしよう、どうしよう、どうしよう! ! !
しかし、最近一難あって勉強は手つかずで、
テストで欠点を取ってしまいそうでもある、
ここは一旦家に帰って、
昼食をとってから明日の勉強をしよう。
家に帰るなり僕は昼食を
カップラーメンで簡単に済ませてしまい、
勉強に打ち込んだ。
猛勉強した結果、
ある程度の単語は覚えられ、
気づけばもう四時を回っていた。
勉強はある程度の段階まで済ませたし、
気になることはさっさと解決させたい。
そういうわけで僕はまた、あの店を訪ねていた。
すぐに人に頼る癖はいい加減治すべきだとは思うが、
今、優先すべきはそれではない。
先にヘタレな根性を叩き直すことが先決だ。
ひとまず、頼り癖については思考を放棄する。
店の扉をノックする、
入店する際にこの作法はおかしいのだが、
これは、これから迷惑をかける
彼に対して僕なりの敬意の払い方だ。




