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僕の海馬を君に贈りたい  作者: ハイドランジア&シーク
【第一種「勇気の種」―自分次第の力―】
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stray sheep


 十三日の金曜日には何かよくないことが起こると言われる。


 しかし、今日の出来事はそれとは関係ないように思う。


 今日はクラスメートの鈴木くんが

 グループの彼らの標的にされかけたので、

 止めようとしたが、やっぱりはっきりとは言えなかった。


 彼らを止められなかった自分にちょっと罪悪感を覚えて。


 彼らというのは、

 僕が所属する四人グループのメンバーのことだ。


「四人」としか言わないのは、

 何の意識だろうか、

 そんなことはとうに忘れてしまったけれど。


 仮定として、僕は彼らに対する

 尊敬というものを喪失してしまったのだろう。


 そういうわけで僕は今

 空に浮かんでいる灰色の雲のような

 不快感を抱えていたから、

 いつもとは違う道を通って下校していた。


 すると途中で、裏道らしき小路を見つけ、歩いていった。


 多分、衝動的な歩みだったのだと思う。


 現状を変えてくれるような何かを求めていた。


 その小路を通り抜けた先に、

 小さな店が存在していた。


 吸い寄せられるように店へ歩みを進めていく。


 目の前まで来たところで僕は歩みを止め、

 立ち止まってまじまじとその店を見つめてみる。


 一見すると何の変哲もない店のように見える。


 それなのに引き寄せられた、

 だからこそどこか怪しげだ。


 ふと、入り口に目を向けてみると

 さっきは読めなかった文字が読み取れる。


「stray sheep」読み取れても、意味が分からない。


 店名の解読は諦め、

 扉付近に立てられていたボードに目を当てる。


 立て札には「open」と記されているが、

 営業中にしては少々閑静だと思う。





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