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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ネカマ恋する私死ぬ

作者: 狂い咲き

せなの:ミーたんっ! せなせなの大好きなミーたん!


目の前で書かれているログを見て、私は身震いした。ログアウトをすることもできず、かと言って反応する気は絶対ない。無理!!

相手は黒髪ツインテの女キャラせなの。この人は正真正銘ネカマ。本人が男って言ってたし。

そうそう、ちなみに付き合っていません。返事はもちろんノーって伝えました。


『あなたのせなせながきたのーっ。ぎゅーってして? なでなでして?』


ちなみに、これはギルドチャット。誰でも絶対見るギルドチャットでこれをやるって、マナー違反だとか考えないのかな?? つい、ため息が出てしまう。


セーナ:にゃー


この子はセーナ。せなのとは別人だけど似たような人種ネカマ。

でもまぁ、普通の男の人だと思う。


せなの:おはにゃー!


せなの:セナたん今日もかわゆいのー


セーナ:ありがと~♪


せなの:そういえばね、ミーたん最近いそがしそーでせなせな寂しい……


セーナ:ミーたんは自由気ままな子だからねー。気が向いたらふらっと帰ってくるよ


その時、ぴろりんと音が鳴ってskypeに通知があった。何だろう? と思って覗いてみると。


『せなのちゃんが呼んでたよー』


相手はセーナ。相手をしろ? 冗談じゃない。


せなの:うゆー。せなせなお留守番してるのー


ちなみに、この野郎共の年齢は30越えてます。そんな男がどんな顔でこの文字を打ってると思うと萎えてくる……。特にせなの。ネカマならネカマらしく、背後の情報は控えて永遠の5歳とでも言っててほしい。しかもこの口調で女扱いをすると嫌がるし。めんどくさい。


ミーシェ『無理無理。このキモい口調をやめない限りあの人の相手はしないって本人に言ってあるし。後好き好きって言われ続けるのも迷惑だって伝えたよ』


セーナ『困ったさんだねー』


セーナもセーナで、こう言うだけで反応はスルー。他人の問題には首を突っ込まないし相談をしても解決しない。まぁ、それがいい判断なんだろうけど。


セーナ『でも呼んでるし、話すだけでもいいんじゃない?』


前言撤回。この人はせなの側の人間だ。私が我慢をすればいいと思ってるなんて、酷い。私にだって好き嫌いだってあるよ。人間だもの。


ミーシェ『おっけー』


私は心に決めた。ALTTABを押してゲーム画面に戻すと素早くチャットを打つ。この糞みたいな環境とさよならしよう。


ミーシェ:引退しますさよならありがとう


私は、そのままゲームをログアウトした。そのまま会話を見ないために手早くスカイプもログアウト。


私は、デスクトップに戻ってゲームをアンインストールを始めた。すると、ふと心の中の重いものが無くなってスッキリしたような感じになる。


もし、次からゲームをするなら男キャラをメインにしよう。そう、変なネカマに捕まえられないように……。


☆ ☆ ☆



「という理由から、私はネナベになったんだよ」


「ぐすっ……、でも、だからって、女の子に、優しくしなくても……」


私は頭を抱えた。通話する向こうで聞こえてくる女の人の泣き声を聞くと頭が痛くなって気分が悪くなる。

男キャラのみを使い、口調は素で、ギルドではホモ会話しまくりで腐女子アピールを頑張った結果がこれだよ!!!


どうやら、私の平和なネトゲ生活はこないようだ。

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