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二階堂茜
学校に着くとクラスメイトの半数が集まっていた。
「茂手木くん。」
そう僕に話しかけてきたのは学年でも美人と評判の二階堂茜だった。
まぁ、彼女ほどではないが。
そんな思いを振り切って
「何?」
と返した。
「死ぬって本当かな?」
泣きそうな声にも僕は動じないよ。と心の中で思う。
実際僕は彼女の本性を知っている。
「奈々ちゃん大丈夫だよねぇ」
加月奈々。それが彼女の名前だった。
-お前が気安くちゃんを付けるな。
そんな誰にもわからないであろう怒りは一瞬で吹っ飛んだ。
もう一話でおもしろくなっていきます!