ログアウト
「……へー。今度は、カエルを召喚したんだ、さーちゃん。その後はレーザーかー。
ひょっとすると、さーちゃんのクラスって本当に最強なのかもね。」
ユウは自分がいない間の話を聞いて、そんな感想をもらす。
「最強じゃなくて、最凶って意味なら間違いないかもね。」
カノンはそう言って笑う。
そして、不意に立ち上がった。
「カノンちゃん?どうしたの?」
「じ・か・ん。そろそろ二人は寝た方がいいんじゃない?。」
そう言われて、ようやく右上に表示されている現在時刻を見て驚くナン。
「げっ!?もう12時かよ!?……時間って、過ぎるの早いな。」
「あはは……。まあ、楽しい時間は早く過ぎてしまうように感じるって言うしね。」
「そういえば結局、ゆーくんのクラスのことについて何もわかりませんでしたね。」
「え?……あ。忘れてた。報告するの。
今日はもう遅いし、明日、また報告してもいい?」
「そうね。二人とも、今日はお疲れ様。
明日、またあそこの酒場に10時くらいに集合しよっか。」
「はい。そうしよっか。じゃあ、お疲れ様。また明日〜。」
そして、サキが淡い光に包まれて消えた。
「ユウ、カノンさん、お疲れ様です。また明日!」
そう言ってナンも淡い光に包まれて消えた。
「……姉さんは、このあとどうするの?このまま続けるの?」
ユウがそう問うと、カノンは笑う。
「あたしがこんな時間に落ちるわけないじゃない。ユウは早く寝なさい。寝坊したら処刑よ?」
「……そうだね。姉さんも、遅くならないようにね。じゃ、おやすみ。」
そう言って、ユウもメニューを開き、ログアウトボタンを押す。
そうして、ユウも淡い光となり消え、その場に残ったのは黒く重そうな鎧を着込んだ少女だけとなった。
「……さて、行きますか。」
カノンはポツリとつぶやいて、復活部屋のドアに手をかける。
「……あ、そういえば、フレンド登録、また忘れてたわね。……ま、明日でもいっか。」
再び独り言をつぶやき、ドアを開けた。
頭にかぶっていたゴーグル型の機械を外し、少しボーッとする優。
「……あ、ラン達って、今、どうなってるんだろ?……今度、聞いてみよっと。」
そうつぶやいた少年の表情は、実に楽しそうだった。




