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新婚旅行

「貴方は…っ!?……」


 少女は眠い目を擦りながら、目の前の男を見つめる。しかし、少し見つめただけで顔を赤らめて目を逸らす。


「起こしてしまってすまない。居ても立っても居られなくてな。だが、元気そうでよかった。」


「いえ、助けてくださり本当にありがとうございました。」


「気にするな、俺が好きでやった事だ。ところで、お前の名前を教えてくれるか?」


(あさひ)ねるです。」


()()、か。俺の名はユーファスカイト・サクラヤ。ユーフとでも呼んでくれ。知っての通りこの国の第一皇子だ。と言っても王位継承権はないがな。」


「ゆーふ様?ですね。分かりました。それで私は何故このような場所にいるのでしょうか?私は囚人として刑務所に送られるはずだと軍人さんから聞いていたのですが…」


「囚人?お前がか?何か罪を犯したのか?」


 ユーファスはそう言って鋭い視線を送る。それを見て ねるは咄嗟にそれを否定する。


「違います!!私は何もしていません!!それにお母さんも…本当なんです!!信じてください!!」


 それを聞いたユーファスは ねるの顎を掴んで目の中を覗き込む。


「目を見せろ………なるほど、嘘はついてないな。分かった、信じるよ。」


 それを聞いた瞬間、ねるは安堵から自然に涙が出る。


「えぇ…私の事を信じてくれるんですか?」


「2度も言わせるな。お前、俺がお前の本心を読み取れないほど鈍感な男だと思ったか?お前が今まで会った凡人どもと一緒にするな。俺の前で隠し事は出来ないと思え。」


「…グスッ!!…なんですかそれ…でも、嬉しいです。ありがとうございます!!」


 そう言って微笑む ねるを見てユーファスも笑みを見せる。そして、落ち着いた ねるは今後についてユーファスに質問する。


「あの…それで、私はここで何をすれば…あっ!!私、メイドの経験ならあります!!それに料理もすっごく得意ですし、夜の方は…自信はありませんが、頑張ります!!だから、何でも仰ってください!!必ずお役に立って見せますから!!」


 まともに生きられる最後のチャンスだと、ねるは必死に自分をアピールする。しかし、ユーファスはそんな事を全く気にする様子はない。


「そんな事は必要ない。ねる、あの時も言ったが俺はお前を妻にすると決めた。だからお前はこれから、俺の言う事だけ聞いていればいい。それ以外は何もするな。」


 それを聞いた瞬間、ねるは顔を真っ赤にして目を逸らす。


「そ、そんな事!!…敵国の捕虜である私と、帝国の皇子様であるユーフ様が婚約など出来るわけがありません。申し出は非常に嬉しい事ですが、丁重にお断りさせてください!」


 そう言って頭を下げる ねるに続いて、ジーガスも意見する。


「殿下、差し出がましい事は承知で言わせていただきますが、私も同意見でございます。いくら何でも殿下と彼女とでは身分が違いすぎます。殿下は将来、帝国の中枢に座られるお方、帝国臣民でも無い女性を正妻にする事は強い反感を招きます。もし、容姿が好みであると言うのならば愛妾にするのがよろしいかと。どれだけ譲歩しても側室が限界かと。」


 それを聞いたユーファスの雰囲気が変わった。


「…何だと?爺、もう一度言ってみろ。誰が誰を愛妾にするんだって?」


 その声色は明らかに怒気を孕んでおり、近くにいたメイドたちはその圧力から目を逸らす。それでもジーガスは臆する事なく意見する。


「殿下がこの女をでございます。そもそも、ここに連れ込んでいる事自体、帝国の法を無視した越権行為なのです。それに捕虜と結婚など、陛下がお許しになるはずがございません。私個人としては、殿下の好きに為されるのがよろしいと考えておりますが、仮に殿下の一時的な気の迷いであるのならば、私が止めねばなりません。殿下、今一度ご再考を。」


「ふっ、冗談だ爺。お前が大臣達と違って寛容で俺に甘い事も知っている。だが、これは気の迷いではない。俺の本能がそうしろと訴えかけてくるんだ。それに陛下の件は安心しろ。先ほど陛下に俺と彼女との結婚の許可を貰ってきた。帝国の頂点である皇帝陛下の言葉より優先される事などこの国にあろうはずがない。爺、これで文句はあるまい?」


「まさか、これを予測して動いていらしたとは…それにそこまでの覚悟がお有りなのですね…では、私は全力でお二人を応援させていただきます。出過ぎた真似をお許しください。」


「俺もついカッとなってしまってすまなかったな。爺が俺の事を思ってくれている事は分かっているが、少し過保護過ぎるんじゃないか?俺ももう18だぞ。」


「いえいえ、どれだけ賢くても私からすればいつまでも可愛い子供です。では、婚約の手続きを進めて参ります。よろしいですね?ねる嬢。」


「よろしくないです!!大体、私たち会ってまだ数分ですよね!?婚約するにしても、もっと順序が…」


「俺は回りくどいのは嫌いでな。欲しい物はすぐに手に入れたいんだ。それに、お前に断る選択肢など無い。黙って俺のモノになれ。」


 ユーファスの傲慢な物言いにジーガスがやれやれと言った態度で応じる。


「殿下、女性を口説く言葉としては赤点です。後日、女性の口説き方についてキッチリ教えさせていただきますね。」


「赤点を付けられたのは初めてだな。人の心を掌握するのは得意だと思っていたのだが…やはり惚れた女の前では素直になり過ぎてしまうようだ。」


 その発言で更に顔を赤くした ねるが会話に割り込む。


「あの!私を置いて話を進めないでください。それに、私だってユーフ様の事は…か…カッコいいとお、思います。何故か分かりませんが、ユーフ様と目が合う度に私の心が揺さぶられるんです。ですが、本当に無理なんです!!」


「何故そこまで拒絶する?身分の違いなど関係ないと言っているだろうが。」


「違うんです!!私は…私は!『魔女』なんです!!だからユーフ様のような皇子様が、私と関係があると知られたら、世間から非難されてしまいます!!」


「なんですと?あの100年前に世界を震撼させた『魔女』の事でしょうか?」


 『魔女』とは、100年前に大陸全土に対して宣戦布告し、そのあまりの強さから全国家に一時的な同盟を余儀なくさせ、それでも互角に戦った少数の人間たちの事である。ねるはその『魔女』の血筋であり、能力を受け継ぐモノであった。


「はい、その通りです。私はその『魔女』の能力が二つも使えます。生まれつき私には心臓が二つあるんです。可笑しいですよね!ですから、こんな変人では無く、もっと相応しい女性の方と婚約されるのがよろしいかと思います。…ううっ!!」


 その瞬間、ユーファスは ねるの唇を奪った。咄嗟の事で混乱する ねるだったが、両手をユーファスに握られ、抵抗する事ができなかった。


「…うぅぅ!!」


「ふぅ…ゴチャゴチャと細かい女だ。お前が犯罪者だろうが魔女だろうが、俺のモノにすると言っただろう。これ以上くだらん言い訳を聞くつもりはない。黙ってハイと言え。」


「ふぇええ…」


 ねるはあまりの驚きに顔が赤くなり過ぎて、気絶してしまった。


「おい、まだ返事を聞いてないぞ…なるほど、まだそんなに眠かったのか。起こしてしまって悪い事をしたな。」


 完璧超人であるユーファスも初恋となれば、非常に鈍感だ。それを見てジーガスは笑いながら話しかける。


「いえ、殿下。いきなりキスは、ウブな彼女には刺激が強すぎたようです。」


「そうか?言い訳が聞くに耐えなかったからついやってしまった。後で謝っておかねばな。」


 そう言ってユーファスは気絶した ねるの顔を眺める。そんなユーファスに対して背後に控えるジーガスが真剣な顔で声をかける。


「それにしても殿下、『魔女』の件や心臓を二つ持つと言う事は本当なのでしょうか?彼女は見たところ東と西のハーフである灰人。灰人は能力を持たないはずですが…『魔女』の能力を持つと言うのは、前代未聞です。」


「嘘をついていると言うことは無いな。本人が勘違いをしている可能性はあるが、おそらく全て真実だろう。俺には魔力の事については分からん。だが、魔力0という例外がここにいる時点で、能力を待った灰人がいても不思議はなかろう。だがそんな事で俺の気持ちは変わらん。絶対に俺の妻にする。」


「かしこまりました。では、彼女には殿下に相応しい貴婦人になってもらう様に指導しましょう。身分はともかく、立ち振る舞いが見るに耐えません。」


「俺は気にしないが、爺がそうした方が良いと思うのならそうしてくれ。それと、城の全員に伝えておけ。今後、東側の人間だからと言って彼女に嫌がらせをする様な真似は絶対に許さん。見つけたら即座に俺が首を刎ねると。」


「畏まりました。城内の全員に伝達しておきましょう。」


 ユーファスは気絶した ねるの手を握りながらその寝顔を見つめていた。



ーー後日ーー


「ねる、今から帝都の視察に行くからお前も一緒に来い。」


「…はい。分かりました。」


「では、行こうか。」


 そう言ってユーファスは自然な流れで ねるの手を握る。ねるも恥ずかしそうにするが、そんな暇もなくユーファスに手を引かれて外に出た。


 2人が来た場所は、帝都の中でも最も栄えている商店街で、今日も人で溢れていた。


「あれは…ユーファス殿下だ!!」


「なんだって!?ユーファス様が!?」


 1人がユーファスに気付くと皆が反応してその場で跪く。そしてその商店街にいる全員が頭を下げているという異常な事態へと発展してしまった。この事態を収集するためにユーファスは手を挙げながら皆に語りかける。


「みんな、楽にしてくれ。今日は婚約者とデートに来ただけだ。こんな様子では彼女が萎縮してしまうではないか。いつも通りにしてくれ。」


「ちょ!ユーフ様!!何を言って、」


 顔を赤くした ねるがユーファスを止めようとするが、周りから歓声が上がる。


「まさか!ユーファス殿下に婚約者が!?」


「初耳だ!!だが、これでこの国は安泰だな!!」


《うおぉぉお!!ユーファス殿下万歳!!》


「ありがとう。では、デートを再開しようか。」


 ユーファスの発言で周りは更にお祭りムードとなる。


「すごい人気…ユーフ様、どれだけ国民から好かれてるのよ…」


「暇つぶしで一時期この国のために動いていた功績が認められただけだ。でも、こんな評価など俺にとってはどうでもいい。お前と一緒にいられる事に比べればな。」


 ユーファスは先の戦争での大活躍を含め、政治や司法にも手広く干渉し、国の発展に大きく貢献していた。しかも皇帝がユーファスを立役者として大きく報道した事で、彼の国民人気は皇帝に次ぐものとなっていた。


「…貴女はいつもそうやって私を揶揄いますね…」


「ふふ、爺曰く好きな女には意地悪したくなるモノらしいぞ。」


 再び顔を赤くした ねるの手を強く握って、2人は人混みを堂々と抜けて行った。




ーー数時間後ーー


「本当に凄かったわ!!あれはどうやっていたんでしょうか?ねぇ!ユーフ様!!」


 とあるビルの中にあったマジックバーから出てきた2人は、先ほどのマジックについて話す。


「あれは、左手にコインを3つ隠し持っていたんだ。俺たちの注意が逸れた隙に、机の下に入れていた。見事な手際だったが、仕込みを行なった後に一瞬だけ目が泳いでいたから気付けた。帝国一のマジシャンもまだまだだな。」


「へぇ、やっぱりあの人すごい人だったんですね!!私手品なんて見るの初めてで…とっても楽しかったです!!…ユーフ様!!次はあの高いビル?に行きたいです!!」


 そう言って ねるは近くに見える高い建物を指差す。


「ああ、あれはビルじゃなくて帝都タワーだな。」


 2人は手を繋いだまま目的地へ向かうが、ユーファスが手を引いていた先ほどとは違って、興奮している ねるがユーファスの手を引っ張っている。


「ユーフ様!早く早く!!」


 その姿は先日に死を懇願していた少女とは思えない無邪気さで、ユーファスも思わず笑みが溢れる。


「落ち着け、走ると危ないぞ。」


 走る ねるに手を引っ張られ、人混みを抜けてタワーまで2人で走った。

 2人がタワーに着くと、入口も人混みで溢れており、中に入るのも一苦労だった。


「人が多いのね。どうする?」


「流石にこれを待つ時間は無駄だな…よし、こっちへ来い。」


 そう言ってユーファスはタワーの近くにある小さな建物に案内する。そこは廃墟で中は薄汚れており、崩れ落ちそうなほど劣化しているように思えた。しかし、所々綺麗に整備されている部分もあり、異様な雰囲気の場所だった。


「ここは?」


「まぁ見ていろ。」


 2人は少し歩いて奥まで来た。そして、奥の壁にある小さな突起をユーファスが押すと、部屋の一部が動き出し巨大なエレベーターが出現した。


「おお!!」


「ここは緊急時の皇族の脱出経路でもある。このエレベーターで一般人が入れない頂上まで一気に行ける。」


「へぇ…そんなものがあるんですね。じゃあ行きましょ!!」


 2人がエレベーターに入ると、中にあるハイテクな装置にユーファスが指紋を認証するとエレベーターが動き出した。

 そのまま2分ほど待つと、エレベーターが止まって目的地に到着する。その場所は窓の無い応接室の様な部屋だったが、その部屋を経由して奥の扉に手をかける。


「…うっ!」


 扉を開いた瞬間、外から強風が吹き込む。ねるはそれに驚いて転びそうになるが、ユーファスが支えながら外に出る。

 そこに広がる光景はまさに圧巻だった。その場所は地上から500メートル以上の場所にあり、帝都が一望できた。帝都タワーは世界でも有数の高さであり、一般開放されていないこのエリアの高さは世界一の風景と言っても過言ではなかった。


「うわぁぁあ!!すごい!すごいです!!ユーフ様!!この都が全部見えます!!すごい!!」


 初めての体験だった ねるは興奮が収まらず、立場も無視して騒ぎ立てる。


「ああ、ここはいつ来ても素晴らしい場所だ。俺も爺に初めて連れられた時は、夢中になってしまったものだ。」


「ねぇ、ユーフ様!!あれは、あの建物は何!?あっ!あれはさっき行ったビルですね!?あそこは」


「ふふっ…楽しんでくれて何よりだ。俺は楽しそうなお前を見れて嬉しいぞ。」


「っ!!」


 それを聞いて ねるは顔を真っ赤にして黙ってしまった。


「今日一日はどうだった?満足してもらえたか?」


 見かねたユーファスは声をかける。


「はい!とっても!!今日は本当にありがとうございました!!一生の思い出にします!!」


「それはよかった。また、来たかったらいつでも連れて来てやる。帝都には他にも沢山の観光地があるからな。」



 2人が景色をしばらく堪能した後、ねるが真剣な表情でユーファスに話しかける。


「ユーフ様、一つお聞きしたいのですが、私を妻にするというお話、本当なのですか?」


「俺がそんなくだらない嘘をつく男だと思うのか?」


「…いえ、思いません。ですが…貴方様と婚約する前に、私の全てを話しておかねばなりません。…実は私は…」


 ねるは自身の過去を全て偽りなく語った。ユーファスは表情一つ変えずにそれを真剣に聞いていた。全てを聞き終えたユーファスは ねるを抱きしめる。


「今まで大変だったな。だが、よく話してくれた。お前は最愛の母親を失ったにも関わらず、今日までよく頑張った。これからお前は俺のモノだ。何人たりともお前を傷付けさせない。もう何も心配しなくていい。全て俺に任せろ。」


「…グゥ!!ユーフさま……ううっ!!……お母さん……うわぁぁあ!!」


 母親の死後、悲しむ暇さえない地獄の日々から本当の意味で解放された ねるはユーファスの胸で大声で泣いた。流石のユーファスも、自分の胸で女に泣かれる経験は初めてで少しだけ動揺する。


「…好きなだけ泣け…天国の母親のためにな。」


 ねるが泣き止むまで、ユーファスは ねるの頭を撫で続けた。


 そして、しばらくして ねるが泣き止んだところでユーファスが口を開く。


「もう大丈夫か?」


「…すみません。お恥ずかしいところをお見せしました。」


「いや、普段と違う一面が見れて嬉しいぞ。」


「……」


 ねるはまた黙り込んでしまった。それを無視するようにユーファスは別の話を始める。


「さて、少し話を戻そうか。お前と母親の夢は世界を旅する事だったな?今日のように様々な事を世界中でしたいと言うことだな?」


「はい!そうです!」


「ならばその夢、俺が叶えてやろう。」


「えっ!?」


「聞こえなかったのか?俺が大陸の端から端までお前を連れて行ってやると言ったんだ。」


「本当ですか!?……でもユーフ様、やっぱりそれは無理です。母だって本当に外の世界を夢見てはいましたが、戦争が完全に終結するまでは不可能だと言っていました。毎日のように戦争が続いているこの大陸の端から端まで行くなんて、いくらユーフ様が凄くても危険すぎます!!」


 それを聞いたユーファスは笑みを見せる。


「確かに今戦争している国に行く事は不可能だし、危険すぎる。それに言語や通貨も違う他国に行っても今日のように自由に遊ぶ事は出来ない。でもそれじゃあ意味がない。文字通りあらゆる景色、娯楽、食材を体験せねばな。なら、答えは単純だ。大陸全ての国を滅ぼせばいい。そうして、全てを帝国の支配下とし、世界中の言語と通貨を統一する。そうすれば、全てを体験できるだろう?」


 あまりにも壮大な話を聞かされた ねるはそれを咄嗟に否定する。


「戦争を終わらせる!?そんなの不可能です!!確かに帝国は西側では相当に強い国ですが、それでも東側も含めて世界を統一するのは絶対に無理です!!」


「まぁ、簡単な事だとは思っていない。だが、俺の退屈だった人生の目標としては最高じゃないか。

…なぁ!爺!」


 そう言ってユーファスは少し遠くの柱の影に向かって声を上げる。


「私の尾行が見破られるとは…流石は殿下です。」


「えっ!!」


 柱から姿を現したジーガスに ねるは驚きを隠せない。


「なぁ、爺。大陸全土の統一、俺に相応しい目標だと思わないか?」


「まさにその通りかと。殿下であれば必ず実現できます。」


「爺、全てが終わったら俺と ねるの結婚式を挙げるぞ。そして、新婚旅行として統一した世界を旅する。準備は任せる。」


「はは!!お任せください!」


「ちょっと!!ユーフ様!!新婚旅行って…そんな目的のために大陸を統一するんですか!?」


「ああ、俺とお前の新婚旅行だ。ショボい旅行で終わらせるわけにはいかないだろう。これは天国の義母上へ送るプレゼントだ。きっと喜んでくれるだろう。」


「それはそうですが……うふふっ。やはり、ユーフ様は面白いお方です。お願いします。是非、私を世界へ連れて行ってください。」



「さぁ、待っていろ世界の国々よ。俺は全てを手に入れる。()()()()()。」

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