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開幕

おはようございます。

驚くことに目が覚めると花は散り、連休も終わって、梅雨の入りが迫っていました。

季節が巡るのが早いです。ちなみに梅雨の季節はロード画面みたいですよね。

…あれ?違う。そう思ったの私だけ!?

さて、まだ眠く現実が曖昧なのですが、リハビリとして書いたので、よろしくお願いします。

星環暦0100年 人類が新たな時代を歩み始めて一世紀が経った。人々は統一政府の下、安寧な日々を過ごせるようになっていた。そして皆が次の百年に希望を抱いていた。しかし、その希望は奇しくも創立記念日の4月1日に絶望に染まった。その日人類は魔族の侵攻を受けた。異形がなす力と特殊な能力の前に建設した町は壊滅した。人々はこれは集団で見せられた幻覚、嘘の現実だと思おうとしたが、目の前で死んでいった家族・友人が再び笑うことはなかった。


 星環暦0110年 世に言う「エイプリルフール事件」から10年、ついに黒に染まった人類に希望が色づいた。魔族が扱う特殊能力を持つ者が人類から現れた。人類はその力を「魔法」と呼称し、魔族と戦った。その力は絶望を全て染め直すことこそできなかったが、人々は一時の休息期間を得た。


 星環暦0150年 膠着状態に入り30年が経った。


「ーあれから半世紀、ついに我々はこの戦いを終わらす時が来た。今日、長きにわたり我々を苦しめた魔族どもに鉄槌を下す神を呼び起こす。」

 広く間がとられた部屋には、多くの人が詰め寄っていた。中には銀の鎧を身につけ腰に剣をぶら下げた者もいた、彼らは直立不動のまま、広間奥に設けられた少し段が上の王座で厳格な口調で演説をしている元首に視線を向けていた。

 元首が演説を行う王座と兵士の間には大きさにして3メートルほどの銀色の柱が4柱設置されており、それぞれの頂点を結ぶように紫色の光が走っていた。周りには長く白いローブを羽織った人たちが空に表示された青色に発光するパネルを操作したり、柱から伸びた管に向かって忙しなく作業を行なっていた。

「なあ、目の前のあいつらは何をしているんだ?」

 兵士の一人が周りに気づかれない程度の声で横にいた別の兵士に話しかけた。

「私も詳しくは知らないが、別の世界から人を呼ぶんだとさ。何でもそいつらは我が軍の誇りであるマジック・レギオンの者たちが比肩することもできない優れた能力を持つそうだ。」

「何だよ、それ。まるで神様じゃないか」

「ああ、だからユーリン大元帥もそうおっしゃったのだろう。・・・ちなみにその神様は一個小隊規模らしい」

「っ!まじかよ。俺らいらねえじゃん。・・・はあ、それで柱の真ん中に置いてある袋には何が入ってるんだ?」

 柱に囲われた中には大の大人が入ってもゆとりのある大きな袋がパンパンな状態で数十個、積まれていた。

「さあ?神様に捧げる貢物じゃないのか。もしかしたら中に人間が入っていてたりな」

「おい、冗談はよせよ。今時、生贄は流行らないぜ」

「はは、そうだな。おっと、始まるみたいだ」

 柱面からエメラルドグリーンの強い光が筋となって柱を登るように漏れ出し、キーンという耳をつんざく音が鳴り響いた。そして広間は白い光に包まれた。


「さあ、始めるのだ!我らの安寧のために!」


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