第41話 俺は、明日の準備の確認をする。
俺が玄関の戸を開けてただいまと言うと、姉が玄関まで来る。
「健くんお帰り~~~~~」
直後、俺は姉に強い力で抱きしめられる。
「静、どうした?」
「健くんが無事に帰ってくるのを待ってたんだよ。くんくん。ああ、健くんだぁ~」
俺の肩に自分の鼻をつけて、姉が俺の匂いを嗅ぐ。
「なんで匂いを嗅ぐ?}
「健くんが帰ってきたんだって実感するため」
……いや、俺は何も考えない。
そういえば、明日はアレがある。
そのことについて、俺は姉に尋ねる。
「明日の準備をしないと」
「わたしが今日全部しておいたから、大丈夫。運転も明日はわたしがするから」
俺を抱きしめたまま、姉が俺の質問に答える。
少しして俺を離したと思ったら、姉が新婚三択を俺にしてくる。
「健くん、今からごはんにする?お風呂にする?それともわ・た・し?」
「ごはんで」
「むぅ、そこはわたしを選んでよ!」
俺がごはんを選んだことに対して、姉が文句を言う。
「何か起こったときに、今の俺じゃ責任とれないから」
「大丈夫、わたしが責任取るから」
キリッとした表情で、姉が無責任発言をする。
俺は、無言でリビングへと向かう。
「健くん、ちょっと待って~」
姉が何か言っているが、俺は何も聞こえなかったことにして、リビングにあるテーブルに座る。
夕食を摂った後、外に出て裏にある倉庫まで行き、明日の準備が本当に終わっているか確認をする。
現場・現物・現認。基本中の基本だ。
「えっと、おや」
俺は裏に置かれていたモノを見て一抹の不安がよぎる。
「明日大丈夫かな……」
まぁ今更か。
えっと……あれもある、これもある。
「で、アレをアレする車は……これか」
駐車場に停めてある、世界的に有名なクロカン4WDに積んである荷物と、その中も確認する。
「ん、全部ある」
俺は、明日必要なものが積んであるのを確認したので、家に戻る。
今日は明日早いからと風呂入った後、すぐに布団に入って眠りについた。




