表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妻のNTR動画が送られて来た  作者: にやり
2/4

2 あゆみとの話し合い



俺の名前は大沢隼人(おおさわはやと)


27歳のサラリーマンだ。


俺には大学の頃から付き合い、結婚した妻がいる。


旧姓北山(きたやま)あゆみ。


同い年で、割と大学でも人気だった。


小柄だが、男好きしそうなスタイル。


滅茶苦茶美人っていうワケでもないが、愛嬌があって、人から好かれる。


一緒の講義が結構あって、そのうち話すようになり、仲良くなった。


自然と付き合うようになり、俺はあゆみをどんどん好きになって行った。


俺は今まで付き合ってきたタイプが、割と気の強い女性が多かった為、素直に俺に甘えるあゆみに惹かれて行った。


あゆみはいつも彼氏とは一緒に居たいタイプで、俺にべったりだった。


順調に交際を続け、社会人となり、生活が落ち着いたら結婚することになった。


必死で仕事をこなし、社会人になって四年後、あゆみと結婚した。


幸せだった。


だが、結婚して一年、最近は俺にはあまり執着しなくなった。


結婚生活に慣れてきたんだろう、と思っていた。


いつまでも俺にべったりではなくなっただけ、と思っていた。





「ああっ!雄大さんっ!素敵っ!あんっ!」




佐竹から送られて来た動画を観るまでは。


佐竹雄大(さたけゆうだい)


俺の会社の元先輩で、営業マンとして優秀な男だった。


俺が主任に抜擢されたタイミングで会社を辞めて行った。


プライドが傷ついたのだろう。


後輩に成績を抜かれ、先に出世されたのだ。


そうなるのも仕方のないことかもしれない。


しかし、だからといって。






「ははっ!大沢よりもイイだろ?あ?言ってみろよ!」


「はっ、はいっ!隼人よりもイイですっ!」





佐竹は俺達の結婚式にも招待していた。


あゆみの事はそこで知ったんだろう。


ふざけやがって。





「今日は何時まで一緒に居れますか?」


「あ?なんだよ、俺と一緒に居たいのか?」


「だっ、だって……あの……もう少しだけ……」


「もう少しだけ、なんだよ?」


「……一緒に居たいです……」


「したいです、の間違いじゃねえの?」


「もう!意地悪!」





最初は脅されていたはずのあゆみも、最近の動画では満更でもなさそうだった。


何故初めに脅されたときに俺に相談してくれなかったんだ?


俺を逆恨みした佐竹が原因だったはずだ。


なら、俺の責任もあるだろう。


相談さえしてくれれば、脅しに使われた動画を観たとしても、あゆみを嫌いになる事なんてない。


相談してくれれば、いくらでも動きようはあったってのに……。


重い足取りで家路に着く。





「ただいま……」


「おかえりなさい、隼人!」




いつもと同じ笑顔で俺を出迎えるあゆみ。


ここでいつもなら俺も笑顔を返すんだが……。




「あれ?元気ない?疲れてるの?」


「ああ、まあな……」


「そう?お風呂入る?すぐ寝たい?」


「ああ、風呂は入るよ」


「わかった、準備できてるよ」


「ああ」




湯船につかりながら、どうするか考える。


あゆみは最近でも俺との約束を断り、佐竹と会っているようだった。


これは脅されているから、で納得できるか?


わからない。


あゆみの気持ちが。


このままあゆみと何事も無かったかのように、今まで通り結婚生活を続けていく事は出来ない。


話すしか……ないか。




「あ、お風呂出たの?ご飯どうする?体調が悪いなら」


「あゆみ、話がある」


「?話?」


「ああ、そこに座ってくれ」


「あ、うん」




佐竹から送られて来た動画をあゆみに見せた。



「あっ!違うの!!これは違うの!!」


「違う?」


「こ、これは雄大さ……佐竹さんに脅されたの!」


「脅された?」


「そうなの!半年くらい前に、佐竹さんが家に来て……佐竹さんって隼人の先輩だったでしょ?だから……」


「家に入れたのか?」


「隼人に用があるからって……仕事辞めて起業するって言ってて……隼人も誘いたいって。だから隼人の帰りを待たせてくれって……」


「それで?」


「お茶を出して暫くお話してたんだけど…‥睡眠薬かなんかを入れられたみたいで……気が付いたら裸で……動画とか写真とか撮られてて……」


「襲われたって事か?」


「そうなの!だから……」


「何で俺に相談してくれなかった?」


「え……だって、隼人に嫌われると思ったから……隼人と別れたくないから……」


「だからずっと佐竹の言いなりになってたって事か?」


「そう……よ。隼人に知られたくなかった……」


「そうか、じゃあ今から警察行くぞ」


「え?警察?」


「ああ、薬盛られて襲われたんだろ?立派な犯罪だ」


「えっ?えっ?で、でも……」


「強姦されて脅されてたんだろ?被害届出しに行こう」


「えっ……そ、そんな……大袈裟だよ」


「大袈裟なんかじゃない。犯罪なんだから」


「で、でもね?ゆうだ……佐竹さんも今大変なのよ?」


「……はあ?」


「起業するなんて言ってたけど、実際はそんなつもりなかったの。それで就職も決まらないらしくて」


「それがどうした?」


「え……あの……」


「あゆみを襲って脅した犯人なんだろ?」


「そ、それはそうだけど……」


「だから、ほら。警察行くぞ?」


「い、いいよ、そこまでしなくても」

































そ れ が お 前 の 答 え か








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 感想欄先に見てしまったるんで、再構築かもしれないし、まあ不倫浮気判明しても、相手(浮気側)と別れて再構築とか有るから(なろうのざまあ教徒は怒るでしょうが)そういう展開かなと思ってたら、この奥…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ