むかーしむかし、once upon a time☆
むかーしむかし、once upon a time☆
浦島さんは、乙姫さまに惜しまれながらも、亀さんの背中に乗って元の世界へ戻ってきました。
「浦島さん、浦島さん。乙姫さまからの箱、決して開けてはいけませんよ。あの箱を開けてしまったらきっとあなたは後悔しますから…
いっそのことわたくしが持ち帰ってた方が良かったりするのでしょうか…?」
浦島さんは考えます。
開けたら後悔する箱、何が入っているのだろうか…
だが、後悔すると言われているしな…
持ち帰ってくれると言っていることだし潔く持ち帰ってもらおうか…
でも、乙姫さまからの大切な贈り物だからな…
いろいろ考えた結果、浦島さんは「開けないけど、玉手箱は手元に置いておこう」ということにしました。
「亀さんの申し出はありがたいが、この箱は乙姫さまからの大切な贈り物だ。手元に置いておきたい。ただ、そんなに忠告されてすべて無視は気が引けるので開けないようにはしておくよ。」
亀さんはどこか心配そうな表情をしながらも
「分かりました。それではわたくしはお暇させていただきます。助けて頂きありがとうございました。またいつかお会いしましょう。」
そう言って海の中へ入っていく亀さんを浦島さんは手を振りながら見送っていました。