のど飴
掲載日:2020/02/20
私は甘いものが嫌いだ。
「なんとかなる」とか、「誰かがやってくれる」とか。
そういう甘い考えが、本当に嫌いで。
私はそれをいつものように反面教師として見ていた。
「飴玉あるけど要る?のど飴だけど」
私は首を振った。甘い考えを聞きながら、甘いものを口に含むなんて、どういう拷問だろうか。
「これから、あなたはどうするの?」
少し苛立ってそう問い、赤く染まりつつある空を見上げた。
「さぁね、僕は何もしない。ただ生きるだけさ。国同士の争いなんか、僕にとっては無関係なもんさ」
こういう考えが、嫌いだ。
「あなたは旅人でしょう?旅先で巻き込まれたらどうするの」
「それも含めて旅なんだ。それに、向かうところはいつも平和さ」
「そういう甘い考え、いつか足元すくわれても知らないよ?」
「君はいつもそう言うよね。甘いのも、たまには良いもんだよ?」
そう言って一度しまった飴玉袋を差し出してきた。
仕方ないので一つ取った。
「いつ出るの?」
飴玉を舐めながらで話しにくい中その問いを発した。
そののど飴は涙を優しく促した。
少し塩味




