第3話
少しずつ二人の存在がわかってきた
「美香 おはよ、今日何曜日?」学校に来るたび志麻の言葉は、「何曜日?」から始まる。「スケート上手な人」そんな会話が聞こえた。「何々?スケートの話してた?」志麻が走って聞きに行った。「ちょと、美香同じ中学だって」志麻は興奮して言った。和成と太は家も近所で仲も良い、今も同じ高校に行っている。すごく女の子から大人気だったらしい。「志麻、無理だよ」美香は言った「無理じゃないまだ分らないし」志麻はすごい自信満々でかえした。日曜日になり美香と志麻は、ワクワク ドキドキテンション上げてスケートリンクに向かった。「いたいた、カッコイイ」美香は大きな声で言った。周りは音楽ガンガンみんな盛り上がっていた。美香はすっごくドキドキしてすごく強く胸がキュンとした。丁度告白タイムの音楽に変わり「美香、靴履き替えて行くよ」志麻がそう言って急いで履き替えた。滑れない二人はリンクのまわりに立ち手を出した。色々な人が手を叩いて回って行く、「美香、あの人私の手握ったよ、絶対ヤダ」「志麻 これって握り合って両思い?」美香は、ちょっと期待して聞いた。「来た来た、握る?どうする あー握っちゃった」志麻は握った。「志麻ホント?次回って来て握ってくれるかもねえ」「美香は?」「ダメ無理だよ 志麻来たよ どうだった」志麻は口を開けて美香の方を見て言った。「握られた?多分 もう一回確かめる」「志麻来たよ」ニヤっと笑い首を縦に振った。「ヤッター」志麻は、大喜びだった。志麻と太は一緒に滑り、美香はリンクの外から和成を見つめていた。志麻は、すごい笑顔で可愛かった。