出会いは突然とはいえこれはおかしい
はじめまして。連的射と申します。初投稿ですが精一杯努めさせていただきますので、何卒よろしくお願いいたします。
…ふう、自己紹介しとかないと「れんてきしゃ」って呼ばれんだよなぁ。あ、長かったら「れん」って読んで(呼んで)下さい。
目の前に女がいる。
今の状況を簡単に説明するならこうなる。
詳しく表すと
俺、今井美里が通う風上高校2年D組の教室、5時間目の授業中に、見たことのない高校生ぐらいの少女が、急にドアから入ってきて、中を歩き始めたのだ。
そして、一番奇妙なのが、それに誰も反応していないのである。まるで、見えていないかのように。
しばらくそいつを見ていると、その少女と目が合った。
少女は左右に移動する。俺はそれを目で追いかける。
「君、私が見えるの!!?」
反応すると面倒くさそうだから無視。
「ねえ、無視しないで!」
と、肩を揺らしてくるので、つい手ではねのけてしまった。
「ほら!分かるんじゃん!」
しまった…
『授業中だから紙に書く。誰?何?』
授業中に声は出せない。なので代わりにノートに書く。
「あ、声出しても平気だよ?みんな忘れるから」
忘れる?何言ってんだ?
「ちょっとちり紙貸して」
「ちり紙?」
「ああ、ティッシュのことだよ」
「何に使うんだよ」
「いーからいーから」
疑問に思いながらティッシュを1枚わたすと、少女はそれをくるくると細長く丸めて俺の鼻に突き入れた。
「はっくしょん!!」
俺は大きなくしゃみをした。しかし、誰も反応せずに授業は進んでいく。
「…どうゆうことだ」
「私はね、私に関する記憶を全て消せちゃうの。消えちゃう、の方が正しいかな?だから私達の会話は誰も覚えてない」
改めてその少女を見てみると、なかなかの美少女だった。
髪はショート、小さな顔に大きな瞳。胸は…明言しないでおこう。
「今失礼なこと考えてなかった?」
「イエナニモ。…あんたの話すぐには信じられないけどとりあえず保留にしとく。で、誰?何なの?」
すると少女は手をそんなに無い胸に当てて、
「誰かと言われたら近藤美記、何かと言われたら君とお話がしたい」
と、言いながら少女―近藤―は自分の名前を俺がさっき使った紙に書いた。
「話…?」
「そう、私のことがわかる、いや、覚えてられる人は君が初めてなんだよ。君、記憶力が普通じゃない、はっきり言って異常ってこと、どうゆうことなの?あと名前」
名前はついでか。
「俺は今井美里。記憶力は体質だな、完全記憶ってやつなのかな?まあそんなところ」
「ふ〜ん。私は誰の記憶にも残らない体質?的なもの。透明人間ってのが一番近いかな」
俺の忘れない体質と近藤の忘れられる体質、俺の方が強い(?)んだな。
「もしかして、人と話すのって俺が初めて?」
「多分」
多分?
「記憶が無いんだ、小さい頃の記憶。今は多分17歳なんだけど、だいたい十三くらいまでの記憶が無いの。気づいた時には、気づかれなかった。だから多分」
「名前は?」
「自分でつけた。美しい今を記憶したいって意味でね。変でしょ?普通は美記の記は糸偏だもんね」
「…そんな事ねえよ」
そのあとになにかを続けようとした。しかし、ちょうど予鈴がなってしまったので、その先を続けることはできなかった。
「そろそろ私はいくよ。勉強、邪魔してわるかったね」
「平気だ。少しでも聞こえてれば全部記憶できている」
「そっか。ならいいんだ」
そう言うと、彼女は言った。
「今のこと、できれば忘れないでね」
悲しそうに、笑いながら。
その短い言葉には、一体どれだけの意味が込められていたのだろう。
連 「雑談をします」
美里「雑談…?」
連 「だって面白いじゃーん。つきあえ」
美里「やだよ」
連 「貴様に拒否権は無い。何故なら俺は作者だからだ」
連 「と、言うわけでここは雑談コーナーです。登場人物の話題、設定、俺の願望等を話していきます」
美記「よろしくねー」
美里「まあ、ぶっちゃけ読まなくていいことしか書かないけどな」
連 「ま、そうゆうわけで」
連 美記 美里「よろしくお願いします」