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語り部

いつもありがとうございます。


一応リクエスト企画だった……ハズですがごめんなさい。

 語り部が印象的な作品といえば、非常にマニアックで申し訳ないのですが、『聖戦士ダンバイン(1983-1984)』というロボットアニメが印象的です。

 いわゆる転移もので、ガンダムの富野由悠季監督の手によるもの。放映中はスポンサーが潰れかけたりとかいろいろ問題があった作品ですが、東京上空に異世界の巨大ロボットが現れたりと、なかなかに衝撃的な作品であります。作品自体はとても古いのでご存じない方も多いでしょうが、オープニングテーマ『ダンバイン、とぶ!』は野球やサッカーの応援歌などで今もよく耳にするアニソンです。

 この作品、やたら、『それゆえに、ミ・フェラリオの語るこの物語を語ろう』というセリフが出てきます。

 ミ・フェラリオというのは、いわゆる15センチほどの羽ある妖精さんです。

 作者の意図とか大人の事情的ないろんな思惑があったことは置いておいて、放映ストーリーラインでは、このセリフの意味が最終話で明かされるという仕組みを取っています。

 富野監督は、このアニメとほぼ同じバイストンウエルという世界を舞台に(もっともアニメより過去らしい)『リーンの翼』という作品を小説で書かれています。こちらは、正当派転移勇者もので、ロボットは出てきません。

 余談になりますが、大人の男性が主人公なので、濡れ場的なものもあり、たぶんなろう規定ではR指定入ります(笑)

 いや、もう、よく考えると自分、随分エロのはいった小説、読んでいたなあ(苦笑)

 というか、ライトノベルというジャンルができるまで、生粋ジュブナイルとうたっていないかぎり、ファンタジーとかオカルトって、エロセット当たり前でしたからねえ。

(だから、私の作品はR15が多いのか?)


 物語る職業といえば、吟遊詩人。

 ただ、旅から旅へと流れて歌うというのは、『ジョングルール』(大道芸人)が一番イメージに近いかもしれません。

 基本、騎士道などをうたったトルバドゥールは、宮廷などで歌っておりまして、場末の居酒屋で歌うという感じではありません。

 もっとも、吟遊詩人は次第に民衆へと降りてきて、やがて、ジプシーがその役を務めるようになったようでございます。


 イメージ的に一番有名な詩人は、ギリシャ神話のオルフェウス。死んだ妻を迎えに行く冥府下りで地獄の番犬を眠らせたり、アルゴ船では、セイレーンと歌合戦(笑)をしたりしておりますね。死後、夏の夜空に輝くこと座は、彼の楽器であります。

 そもそも、語り部さんですから、あまり主人公にならない職業ともいえるかもしれません。目立つ吟遊詩人である、『グインサーガ』のマリウス、『アルスラーン戦記』のギーヴなんかは主人公のそばに立ちすぎているかもしれないなあと思ったり。


 完全に余談になりますが。TRPG(旧版ソードワールドRPG)で一番長いキャンペーンをした私のキャラクターは、『バード+シーフ+シャーマン』でございました。もともと、口数の多いプレイヤーでございますので、聞き込みパートで思いっきり動く器用貧乏キャラで、戦闘はほとんど役に立たない(笑)そんな男キャラでしたねえ。

 自分が書く男主人公は、どこかそいつの要素を持っているキャラになります。

 バード(吟遊詩人)の伝承知識って、セージ(学者)の知識より、肌にあっていて……このエッセイの下世話感も、そんなところから来ているのかもしれません。



吟遊詩人が語る話というリクエストを頂いたのに、耳なし芳一に憑りつかれて、全然思いつかず、やっとひねり出したのがダンバイン……うーむ。問題アリです。ごめんなさい。

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