その転移/転生はレアなのか。
いつもありがとうございます。
冷静に考えて。
「勇者さま、世界を救って」などと言われ、呼びだされる確率って、宝くじよりグッと低いハズだよなあ、なんて思うわけです。そんなものにえらばれるって、考えてみれば激レア。
今回は、世界と世界の関係について。
関係といっても、双方で貿易していたりするタイプのお話は、稀です。
たいていは、交流はあってもごく小さなものだと思います。
世界に転移/転生する人数によって、その世界の異世界でのこっちの世界の認知度は、変化します。
例えば、いわゆる召喚系は、あきらかに異世界があると認識されています。
この場合は、二つの世界に、過去に何らかの交流があった可能性もあります。『異世界』があり、交流可能な場合、『帰還率』も高いはずで転移してくる人数以上に二つの世界は強い接点があるとみていいでしょう。しかしながら、その接点を作れる人物や知識を知る人物が限られているならば、二つの世界の独立性はある程度保たれるのではないかと思います。
迷い込み系の場合、『異世界』認識は、完全に『迷い込む』人数によって変わります。数百年に一人とかのレベルであれば、『異世界』認識などほぼされないと思われ、帰還率は絶望的な数値になるかもしれませんね。逆に、迷い込む人数が多ければ、帰還率は別として、『異世界』認知度は非常に高くなります。
例えば、十二国記のように、ほぼ一方通行に近い状態ではありますが、『異世界』で『こちらの世界』がしっかり認知されている場合、手厚い保護が受けられたり、逆にひどい差別を受けたりするわけですね。
転移人数が多ければ、たとえば、東京に出てきた地方人の○○県民会のように、転移してきた者同士集まって、仲良く交流、ということもあるかもしれません。
特に転生では、世界の独立性というのは重要かもしれません。
なろうテンプレでみられる、『あいつも転生ものだな』などとボコボコ転生している場合、現代人の感覚というもののレア度は低め。二つの世界はかなりの接点があることになり、世界の独立性は無きに等しいと言っていいわけです。
世界の独立性がなくなると、異世界との価値観の違いは小さくなります。
例えば、鎖国中の日本と、現代の日本。異国文化の理解度は、全然違うわけですね。あえて狙うのではない限り、独立性をなくすと『異世界』である意味が薄くなってしまいます。
もちろん、転生の場合は、『交流』という可能性を消すことはできるけれども、いわゆる知識チートというやつは、独立性が小さくなったら『主人公』だけが特別ではなくなります。
ちなみに。その異世界が、現代人にとって優しい世界じゃなく、転生者が多いというのは、世界の変革が加速的に進むはずです。
民主主義を知っている人間が、奴隷階級に落とされたら、おとなしく従う確率は、何も知らない人間よりグッと低いわけです。マッチやライターを知っている人間が、火打石に戻されたら……。転生した人間の母数が増えれば、そういった知識を持った人間がいる確率が増えます。
個人的には。
せっかく異世界。主人公が特殊な存在の方が面白いかなあと思ったりもします。
MF&アリアンローズの大賞がキャリーオーバー制になるそうです。
転移/転生もそのうち、ランダムで選ばれて、該当者がないとチートがキャリーオーバーとかになったら、すごく嫌。




