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いつもありがとうございます。


忘れていました。狐さん……で、ございます。

 今回は狐です。


 キツネはイヌ科ですが、群れず、しかも狼などと比べるとぐっと小型の動物です。小動物や昆虫を主に食べます。

 非常に身近で、しかも賢い動物であったがために、キツネを妖精や妖怪とみる民族は多いです。童話や昔話でも数多く出てくる動物ですね。


 キツネはネズミを食べる動物でしたので、日本では非常に大切にされました。

 キツネの尿というのは、ネズミに対して忌避効果があることを、日本人は経験上知っていたので、祠を作り、キツネを餌付けしたのであります。

 ちなみに。キツネが化けるというのは仏教伝来以降で、九尾狐の影響が大きいそうです。

 キツネ信仰は稲荷系の神道と、仏教系のダキニ天の信仰、民間信仰などが入り混じりましたが、明治の廃仏毀釈、いわゆる神仏分離によって、神道系と仏教系にはっきりとわかれました。


  さて。日本の平安時代の有名人『安倍清明』の母『葛葉』もそうですが、キツネは人類との異類婚姻の逸話が非常に多い生き物であります。狐というのは、大和朝廷に反する民族をさしているのではないか、という説があるそうです。

  つまり。異民族の女が身分を偽り、婚姻をしたのち、出身がばれる。まさしく『化けの皮が剥がれる』というやつです。異民族への蔑みと畏怖、このあたりが狐の異類婚姻逸話のオオモトなのではないかというお話です。


 清明の親、葛葉と違い、完全に妖艶な悪女として有名なのが、殷の紂王の后、妲己。封神演義では九尾狐として登場。妲己というのは、『悪女』の代名詞でもあると同時に、魅惑的な女性と言う意味もあります。


 さてさて。九尾狐。私の大好きな漫画である『うしおととら』の『白面のもの』。これも九尾狐でございます。

 もっとも、九尾狐は、古狐の化生でありますが、白面は、怒りや憎しみから生まれたことになっております。(あまり書くとネタバレになりそうでコワイ)


 話は変わりますが、昨今の獣耳娘は、ネコ系とキツネ系に分かれるようで、キツネ系はちょっと妖艶なイメージがあるのは、やっぱり妲己ちゃんゆえでありましょうか。

 イヌ系は女の子で使うことは少ない気もする……逆に、わんこ系男子は女性ジャンルで流行りのようですねえ。(もっとも獣耳じゃない)


 ちなみに。妖艶系の狐に比べて、ユーモラスなイメージの狸ですが……狸がユーモラス系になったのは江戸期以降だそうで。それ以前の狸はおどろおどろしい系らしいです。


ごめんなさい。狸ファンの皆様。


狐の方が好きな話が多いのです。

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