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パピルス羊皮紙、そして紙

いつもありがとうございます。

リクエスト企画第二弾

「記録媒体」です。

『なろう小説』にも多い『紙発明』。ヨーロッパに比べ、東洋、特に日本で本の類が安価であったのは、やはり、紙によるところが大きいのでしょう。

 

 エジプトで使用されていたパピルス。製造は簡単ですが、乾燥地でないとカビなどが出ることもあり、さらに、巻物にはできても折りたためない、などの難点、さらには禁輸などの理由もあり、羊皮紙へと変わっていきました。しかし、羊皮紙は、とにかく製造過程に手間がかかり、コストが高いという難点を抱えておりました。

 もちろん、保存性はとても高いので、未だに羊皮紙を正式文書で使用するということは往々にしてあることだそうですが。


 紙の製造工程や利点は私が述べるまでもなく、なろうテンプレ小説にも数多く書かれておりますから今さらという気も致します。

 紙が羊皮紙より優れているというひとつは、『リサイクル』のしやすさではないかと私は思います。

 もちろん、羊皮紙も文字を削って、再利用などをすることはあったようで、UVライト照射すると見えてくるものらしく、重要文書が発見されることもあるとか。意図的な改ざんが発見されたりもするそうな。


 さて、紙の再利用でございますが、古紙回収というのは、かなり古くから日本にありまして、一度使った紙をすき直して使うというのは当たり前。

 江戸期には、道端の紙くずに至るまで回収し、再利用するというシステムがありました。


 さらに言うならば、紙は印刷に適していたというのもありましょう。

 中国では7世紀に既に木版印刷が発明されたとされています。ちなみに、日本の百万塔ひゃくまんとう 陀羅尼だらにというのは、現存する最古の印刷物だそうでございます。


 思うに、江戸期の『日本人の識字』の高さは『紙』と『印刷』によるところも大きいのではないのかなあと思ったり。


 さてさて。

 今回、紙とかについて、調べていて面白いものを発見。(私が知らなかっただけかもしれませんが)


 メキシコのプレヒスパニック時代の『アマテ』紙でございます。

 アステカ帝国との通信、記録、儀式用に、『魔術的な効果のある』紙を製造していたとのこと。

 スペイン帝国に製造を禁止されていたのですが、20世紀に土着工芸品として復活、販売されるようになったとか。(ウイキ調べ)つまり。お土産品として、再注目されたようです。


 魔術的な効果のある紙って、なんだかワクワクします。

 ずいぶん、ファンタジックな響きですよねえ。

 日本の符というのは、紙というよりは、紙に書かれた文字の方が重要ですから、紙そのものが呪術的って、非常に面白いなあと思いました。


次回は、筆記具について、調べてみたいと思っています。


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