虫
いつもありがとうございます。
春、でございます。
啓蟄もすぎました。というわけで、今回は『虫』でございます。
虫、というと、まず『昆虫』。男子のアイドル、カブトやクワガタをはじめ、アリ、蜂などが思い浮かびます。
先日、このエッセイを書き始めて読者様に教えていただいた『ミクロスパイシリーズ』という古いSFを読みまして、内容はとても面白かったのですが、『虫を食う』という行為に非常に抵抗感を感じた私であります。
しかし、古来より、イナゴは水田から得られる貴重な蛋白源であり、広く食べられていたという現実がございます。田んぼの害虫であるイナゴ、食べれば食料。なんと合理的な考えでありましょう。
ちなみに、幼少期に一度だけ、イナゴの佃煮を食べたことがございますが、その後、食べたいと思ったことはないものでございました。(食べられない、というものではありませんが)
イナゴですが。
多数のバッタが群れを成して、あらゆる植物を食べつくす、いわゆる飛蝗をするのは、イナゴとよぶことがありますが、分類学上はトノサマバッタなどに近いバッタ類だそうです。
飛蝗というのは、個体群密度が過密時におこる相変異という現象で(ウイキ調べ)大規模な蝗害となり、中国などでは天災の一つとされております。
すべてを食べつくすバッタの姿、これはまさしく『魔』に見えたとしても何の不思議もありません。
話は変わりますが、日本語において、『虫』という言葉は、非常に広義であります。
水中以外の節足動物、昆虫、クモ、ムカデなどをさし、さらに広義にといえば、獣、鳥、魚類以外の小動物も含まれるそうな。
ちなみに蛇は『虫』なんですね。マムシとか長虫とか言いますし。爬虫類って虫、入っていますものね。
寄生虫だって、虫ですね。
お腹に住むあれですね。らせん状とか、ひも状とか種類も形もたくさんありますですよ。
いや、本当、虫って範囲が広いのです。
そうそう。SF作品『デューン』フランク・ハーバート作で出てくる砂虫。
これ、モンスターとして、かなり沢山の作品に影響を与えていますよね。
「トレマーズ」(1990)にも、非常に酷似したものが出てまいります。トレマーズはパニック映画なので、デューンと扱いは随分違うものですけれど。
土の中を這いまわる巨大生物というのは、なかなかにオソロシイ。
ところで。物語の森って、虫がいない気がするのは気のせい?
別に、ヒルとか見たいわけじゃないけど……。なんか蚊一匹、飛んでない世界も多いかな、って、ふと思うのでありました。
ナウシカみたいに大量に出てこられても嫌ですけども。
いつもはファンタジーを書きながらエッセイネタを拾うのですが、今回は活動報告で話していた、魚釣りネタからでございます。(もともとは寄生虫のお話でございました)




