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土木工事

いつもありがとうございます。

  なんというか年度末になると工事が多くていけません。

 昨日から、家の前の道路にガードレールが出来るということで、くい打ち作業が続き、ガンガンという音が鳴り響き、小説どころではありませんでした(先ほど、やっと、完成したようです)


 古代において、国家の招集する土木事業は税金扱い。農家が大事な働き手を国に奪われる賦役は、全世界にみられました。

 映画『十戒』(1956年アメリカ)では、ヘブライ人が、エジプトの奴隷として、虐げられながら過酷な土木工事に駆り出されている風景が描かれます。

 読んだのが随分と前なので、記憶が定かではないのですが、『宇宙皇子』藤川桂介先生の作品でも、賦役に苦しむ農民の姿が描かれていたように思います。


 何にしても、賦役というのは、ほぼ無給。民人には試練でありましたでしょう。


 さて。日本史の中で、この『土木工事』が、脚光を浴びる話―-それは墨俣城です。


 木下藤吉郎(豊臣秀吉)が、信長の美濃侵攻にむけ、築城したという、まあ、たぶん現実には城というより『砦』的なものだったとは思います。

 一夜城として有名ですが、現実には一夜で出来たわけではないですし、場所も正確には不明。

 喧嘩を売るわけではないですが、墨俣には、歴史資料館という名の天守閣が建っておりますが、そんな天守閣があったような城ではありません。

 まあ、そんなことはともかく、戦の天才藤吉郎は、土木に関しても天才だったというエピソード。


 あとは、大河で一躍注目の『真田丸』。

 これは大阪城の南に真田幸村が作った曲輪くるわ。これはもう、ほぼ攻撃のための『出城』でありました。


 そもそも、軍事活動と、土木技術というのは密接なかかわりがあります。


 橋のない川に、橋をかけ、行軍する。敵の進軍を遅らせるために堀を掘る。

 とにかく、地道な土木技術というのは、現代にいたるまで軍事行動には必須なのであります。

 そもそも戦争というのは、個人的な決闘と違って、その土地の地理や、環境、さらには天候によっても左右されるものでありますから、単純に一人の武勇で、どうにかなる……そんなことは、まず、ありえません。

 武勇というよりは、たったひとりの知略によって、ということはあるかもしれませんけれども。


 とかいろいろ書いてきましたが、私は戦に関しては門外漢もいいところであります。


 この手のネタは、ファンタジーの戦記ものなんかで、絶対使えるとはおもうのですが、いかんせん、私は地理とか戦略とか、さっぱりなひとであります。いくつか資料は読んだことがあるのですが、右から左。軍隊ものは無理だなあとしみじみ空を仰ぐ次第です(戦記って読むのは好きなんですけどね)


工事が終わって、やっと静かになりました。


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