短編、連作 ファンタジーのススメ
ファンタジーは、長い小説が多いです。
未完で終わってしまった栗本薫先生の『グインサーガ』。
『指輪物語』だって、滅茶苦茶、長い。
やっぱり、作り込んだ世界は、短編小説だけでは語りつくせないのかもしれません。
しかし、思うに、長いタイプの本格派のファンタジーというのは、ネット小説読者の目に留まりにくいです。
なぜなら、ネット小説というのは、お手軽に、隙間時間に読むものだから。
テンプレ小説が好まれるのも、この辺りに原因があります。
それを踏まえて。
非テンプレのファンタジー小説って、どうしても長いものが多いです。設定をつくりこめば、長くなるのは当たり前です。
ここで、提案。
短編、連作タイプのストーリーはどうでしょう?
新聞連載の小説などは、数週で一つの事件に起承転結をつけることが多いです。
週間の漫画も、数週で区切りをつけるケースが多く見受けられます。
例えば、神坂一先生の『スレイヤーズ!』の外伝。夢枕獏先生の『陰陽師』のような形式です。
(例が偏っていて、申し訳ございません)
次から次へと事件が折り重なって壮大なドラマになる……というのは、読みごたえがあります。うまくいけば、面白い小説になるのは間違いありません。
ただ、これ、更新期間が長くあくと忘れます。私など、自分が書いていても忘れますから(アホですんません)読者が、半年も前の伏線など、覚えていると思ったら、大間違い。
ついでに特に小説に書くことになれていない初心者は、風呂敷を広げ過ぎて、手に負えなくなる可能性も高いです。
更新間隔を狭めるとPVがあがりやすいのは、なろうテクニックでよく語られています。
しかし、思うに、いくら更新が頻繁でも、話がダラダラ長いと私なんかは飽きてしまうことがあります。
完結してから読もう、と思っていると、未完で終わってしまうことも良くあります。
時代小説は短編、連作タイプが多いです。
時代小説の読者層は、社会人です。読書は通勤時間などの隙間時間が主です。
同じ主人公の話を、区切りよく読みたい、そういう層に向けた小説だからです。
ファンタジーも、ネット小説のように『隙間時間』読者には、そういった形式をどんどんとりいれていくべきじゃないかと、思っています。
実は。
自分もまだ、試験中。
効果があるかどうかは、保証できませんし、謎です。