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派閥論争よりも。

いつもありがとうございます。

  前にも何度も書いたけれど、私はテンプレ否定派ではありません。

 どちらかといえば、かなり無節操です。『面白ければ正義』と思っている人間であります。


 その証拠に転生/転移も書いています。非テンプレも書いておりますが、正直に言いまして、自分の読者の八割強は、テンプレ作品を読んでくださった読者様だと理解しております。

(このエッセイに関して言うなら、エッセイから……という方がひょっとしたら多いのかもしれないですが)

 今回は、主に書き手の皆様へ向けて、です。


 さて。まず、テンプレ派のみなさま。

『面白いから書く』それはそれでいいと思います。でも『書きやすいから書く』はダメです。

 ファンタジーであれば、ファンタジーの良さを楽しんでほしいと思います。

 それがファンタジーなのであれば、『あなたがファンタジーを選んだ』理由を、自分自身でどこかに見つけてほしいと思います。借り物でないもので表現したい何かが、他のテンプレと違う魅力となるからです。

(上から目線ですみません。オバハンのいうことだからとお許しを)


 そして、非テンプレ派の皆さま。

 今、なろうの環境は、お世辞にも良いとは言えません。

 見てもらうために、いろいろ宣伝したりするのはたいへんですよね。

 私も、『自分が楽しめればそれで良い』と思って書いている作品はありますが、なろうという公共の場所にさらしている限り、心のどこかで『読んでもらいたい』と思っているのが事実です。

 ジャンル改正などで、少しでも改善されますことを心から願っております。


 ところで。

 非テンプレの作家さんの中には、セミプロクラスの方も多くいて。なろうに書籍化の夢を見て登録された方も多いように思います。そういう方に関しましては、私、思いますに、『好きなものを好きに書く』のも大切ですが、『郷に入れば郷に従う』こともある程度は必要じゃないかと思うのです。

 実力ある作家さんならば、いえ、プロをめざす作家さんならば『層』にあわせた『求められる』作品を書くことも必要なのではないかと。

 テンプレを書けというわけではなく、『なろう読者層』に少しでも歩み寄る努力をしてみるのも、勉強なのではないでしょうか。単純に『なろうはダメ』だと思ってもいいですが、たとえばカドカワさんに行けば、カドカワさんのいろがあるわけで、いろがドンピシャで自分と合えばよいですが、そうでない場合はやはり、自分の色が合う場所を探し続けるか、自分が合わせるかどちらかしかないわけです。


 頑なに自分を貫くのもカッコイイですけれども。

 やはり、書き手は、読まれることが一番の幸せですからね。


 ついでに。テンプレVS非テンプレなんて論争より、もっと面白い作品を作る方法を論争していけるような場が欲しいなあと思います。


面白いは、正義。面白いなら何でもよいのです。


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