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いつもありがとうございます。


今回はトーラ様から頂いた宿題? ということで『狼』でございます。

 今回のテーマは『狼』です。

 TRPGにしろRPGにしろ、最初の敵は狼、というのがとても多いですね。


 狼というのは、かつて世界各地で生息していた肉食獣。頭が良く、群れをなし、旅人の脅威であり、家畜を襲う、恐ろしい生き物であります。

 ヨーロッパで忌み嫌われていたのは、『赤ずきん』『七匹のこやぎ』『三匹の子ブタ』など童話を見ても明らかです。


 さて。狼は森の生態系の頂点に君臨していましたが、その絶滅に伴い、草食動物の増加による森林消滅がおこり、アメリカ イエローストーン国立公園で、狼再導入が生態系バランス復活の為にされたことは、有名でございます。

 日本でも、現在、シカによる被害などが増加しておりますが、ニホンオオカミ等の肉食獣の絶滅も一因でありましょう。


 狼というのは牧畜がさかんな地域では忌み嫌われておりましたが、上記のような草食獣による農産物被害を減らす存在であるがために、日本では畏怖崇拝される存在でありました。もっとも、インディオや、アイヌのように狩猟民族でも狼を崇拝している民族はあります。


 ですから、『人狼』という存在も、場所によってずいぶん扱いが違います。


 中世キリスト教国家における『人狼』。これは土着の信仰を駆逐する意味もあって、完全に『悪魔』扱い。

 まちがっても、ライトノベルで見られるように、人類亜種として共存したりなどせず、忌み嫌われる存在であります。

 奴隷にされるとかそんなレベルではありません。


 リアルなお話ですと、魔女裁判のひとつでありますが、教会に従わない人間が追放令を受けた時、受刑者は『狼』と呼ばれたとか。

 森に追いやられた彼らが人里で略奪を繰り返すという、そういう歴史がまた、この人狼というモンスターを作っていったのでしょう。


 とにかく、この『人狼』というやつは、退治するのに銀の弾丸がいるとか、ドラゴンなどと同様に邪悪かつ凶暴なモンスターとして、西洋では扱われております。


 逆にモンゴルやトルコでは『狼の血を引く』ということを民族の誇りとしております。

 インディオでも『狼』を名乗る部族はとても多いですし、日本では狼は大神を語源としていて、祭神とされています。


 日本作品で狼の取り扱いですが。

 絵本の世界の感動の名作『あらしのよるに』木村祐一(作)あべ弘士(作画)、『おれはともだち』内田麟太郎(作)降矢なな(作画)など、大人気の絵本シリーズの狼は、グリム童話などの狼とは全く違う扱いであります。


 さてさて。


 中世ファンタジーで、狼の出てくるラブロマンスファンタジーといえば、『レディホーク』(1985年アメリカ リチャード・ドナー監督)。

 日の出と、日没の僅かな間しか邂逅できない恋人たちと、彼らとともに旅をするフィリップ視点で進む映画。

 甘くてせつないです。


 もう、本当、これは大好きな作品であります。 

 狼の考察と、あんまり関係ないかもしれないけど。


レディホークのノベライズ翻訳者が野田昌弘先生と知り、慌ててアマゾンに走りました(笑)映画は、何度も見たんだけど(うかつ)


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