表現力
いつもありがとうございます。
今回のテーマは『表現力』でございます。
唐突ですが、日本童話界大御所、宮沢賢治先生のご登場でございます。
昨今、宮沢賢治先生の作品は、青空文庫で『無料』でWEB公開されております。
偉大なる作品が無料公開されているこの現状、同じく無料とはいえ、拙作のような小説をわざわざ読む理由はどこにあるのだろうと、少々いじけた気分にもなってしまうわけでございますが。
宮沢賢治先生はファンタジー作家というよりは、童話作家、もしくは詩人というイメージの方が強く、書いている作品も題材はSFやファンタジー的ですが、おとぎ話のような作品が多いです。
ここ数日、娘にせがまれまして、『どんぐりとやまねこ』など数話を読み聞かせしました。
結論として、『宮沢賢治はすごい!』
何が凄いかって、まず、擬音語が凄い。
ギーギーフーフーと動くとか、ほとんど造語のような擬音語。
形容詞も兼ねているような、ほぼ『言語』であります。
さらに。言葉はやや古風ではありますが、やわらかく、ふんわりとしており、実に簡単な日本語でつづられているにもかかわらず、描写が幻想的であります。
絶対に真似が出来ないレベルで実に表現が豊かなのです。感性に優しさと豊かさがあります。
ところで。写文をすると文章が上手くなる、と聞いたことはありませんか?
嘘とはいいませんが、結局、文章の『間』は学べるのですが『感性』は学べないです。少なくとも私は学べなかったなあ。飽きるほうが速かった(苦笑)
ちなみに、私が写文をしたのは、時代小説の巨匠、柴田錬三郎先生の作品です。柴田錬三郎先生の写文をして、ライトノベルを書こうとしている私の感性が、まずおかしいです(笑)
でも、柴田錬三郎先生のアクションシーンって、すごくカッコイイのですよ!
あと、このひと、自然描写がうつくしいなあ、と思ったのが、藤沢周平先生。セリフ回しがカッコイイと思うのは、池波正太郎先生。なんだか時代小説の巨匠ばかり並べてしまいました。
作品そのもので一番影響を受けているのは夢枕獏先生と、菊池秀行先生だと思いますが。
なんだかね、こうやってならべてみると、自分が何を目指して何を表現したいのかよくわかりません(苦笑)
なろうの作家さんで、作品によって文体をガラリとかえるスゴイ方を知っておりますが、私の場合、一人称と三人称の違いくらい。(それは文体ではなく、人称の違いだ)もっと重厚な文とか、軽快なテンポの文とか書けたら作品の幅が広がるかもしれないなあとか思いますが、無理でしょうねえ。
よく考えたらこのエッセイ、今回が50話めのメモリアル。何を書いているのだ、私は(ファンタジーと関係ないじゃん)
どつてこどつてこどつてこ←娘がハマったキノコの楽団がかなでるおと。
こんなの、マネできねえ(笑)




