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面白ければ、いいのです。

 『指輪物語』の後に、これかよ? とは自分でも思うけど…


 今回ご紹介したいのは、「ファイナルセーラークエスト~ひと夏の経験値」火浦功先生です。


 とにかく、この小説、ぶっ飛んでいます。

 まず、設定の意味が理解できません。


『 主人公がダンジョンに住んでいて、しかも高校がその最深部にある。 』

 

 なんじゃそれ? ですよね。


 基本、ギャグな訳で、モンスターとの遭遇もゲームチックです。

 でも、面白いのです。やめられなくて、一気に読んでしまいます。最初は、「ダンジョンになぜ住むの?」などと疑念を抱くのですが、途中から、「ダンジョンに住んで何がいけない?」という気分にさせてしまう、力押しの展開です。


 私がライトファンタジーといって、真っ先に思いつくのがこの作品です。

 

 面白ければ、理屈なんていらない。常識なんていらないのです。


 ファンタジーなら(もっと言うならば小説なら)こうあるべき、という概念をぶち破る作品。


 火浦先生は、ギャグ小説が多いですが、「死に急ぐ奴らの街」に代表されるシリアス展開も素晴らしく面白い小説を書ける作家さんです。(問題は作品が少ないことです!)

 ですから、文章も、ふざけていても、カッコイイ!


「何でもアリは、簡単な小説ではない」


 最初にも書きましたが、この意味不明な設定でごり押しして、先が気になって仕方がないストーリーを展開し、なおかつ、この意味不明な設定の説明すらしないのに、納得させてしまう、この筆力は、さすがにプロの小説家さんです。

 フツーの素人には真似できません。


 

 このエッセイをかくにあたり、火浦先生の最近の出版状況を確認しました。

 うーん。あまり、お仕事していらっしゃらない。

 十年前とあんまり、ラインナップが変わらない……

 今の若い人は、知らないかも……本屋に本がないかもしれない(泣)




 でも、昨今は、電子書籍もあるようですので。

ライトなファンタジーを読みたい! 書きたい! と思っている方、ぜひ読んでみてください。


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